刑事7人 第5シリーズ

「おっさんずラブ」のせいか、弟５シリーズはとても良い役でした（いや、前からかな）
普段から明確な指示を出し、天樹や部下のがピンチの時には必ず助けたり支えたり、と素敵です。
チームの為なら上にも強気で格好いい！これはファンが増えるのは当たり前です。
『片桐警部』は美味しい役ですが、これも吉田さんが演じてこそ、だと思います。

感情が昂ぶると声だけでなく芝居全体が大きくなってテレビサイズじゃなくなるのが気になりました。天樹が襲われた最終回中盤以降など完全に舞台芝居になっていて、声のボリュームも台詞回しも表情も全てがオーバー過ぎて逆に嘘臭く見えたのが残念でした。他のメンバーは自然な芝居なので片桐だけ浮いているし、熱量が違い過ぎて会話やコミュニケーションが噛み合っていないような違和感を感じました。

このシリーズに入ってから出番少なくない？
吉田鋼太郎さんのひょうひょうとした、とぼけた感じのお芝居が楽しみなのに。もっと出して！
全体的に暗いトーンで話しが進むから、吉田鋼太郎さんの出番はちょっとした癒しなんだから。

出世欲と刑事の矜持とが混ざり合ったボスですが、そのバランスがシリーズごとに変わり、もうひとつ固まっていない感じがします。今回は正義感がちょっと強めです。しかし吉田さんが演じる「型」みたいなものを決め、見せ方を統一しているために、小さな違いを気づかせないところがすごい。歌舞伎と同じで、ひとつの型を作るというのは、シリーズものでは大事だなと思いました。

やっぱり吉田さんが出てくるとメンバーが一致団結するというか、締まる感じがたまらなくいいと思う。
もうちょっと出番が増えてくれると嬉しいんだけどなぁ。
苦虫を噛み潰したような顔、さすが吉田さん！って思った。