愛してたって、秘密はある。

今までとは少し違った批判的な役だったからこんな役も出来るんだとほんとにびっくりしました。父親と口論するところや何だかんだ母親を気にしたり妹の為に頑張る姿とか、家族の為に行動するのがほんとにかっこよかった。

これまで、どちらかと言うと、おちゃらけた役柄を演じるときのほうが、イキイキしているように見えていましたが、『愛してたって、秘密はある』では、見事にシリアスな役を演じていました。役の幅が広がったと思います。

いつも好青年だったり育ちが良さそうな役が多いので、今回のようなワイルドな役は新鮮でした。「こんな鋭い目つきが出来るんだ」と新たな魅力を発見出来ました。外見もしっかり作りこんで役になりきっていたので、最初は賀来さんだと分からなかったくらいです。代役とは思えないくらい役にはまっていたと思います。髭も似合うし、乱暴な口調も自然で上手かったです。

今まで賀来さんといえばきれい目な青年の役のイメージを持っていましたが、今回のお兄ちゃん役は見事だったと思います。父親との確執や、妹思いの面など様々な表情を見ることができました。家から出てしまっているお兄ちゃんと言えばともすれば存在感のなくなってしまうような役柄ですが、しっかりとストーリーの中で光っていたと思います。

事件を起こしたKさんの代役と聞きましたが、Kさんよりも賀来さんの方がハマり役のように思います。主人公の兄役としてもとても好感があり、少しミステリアスな部分も賀来さんならではだと思います。日曜日のこの時間帯のドラマとしては、なかなか見ごたえがあり、今後の展開が楽しみなドラマの一つでもあります。

これまで爽やかなイメージがあったのですが、本作ではハイエナみたいな記者の役で、無精髭もはやしてワイルドな感じがして新しい魅力を見れた気がします。
言葉遣いもワイルドで、それが結構自然に馴染んでいたということは、演技力なんだろうなと感心しました。