愛してたって、秘密はある。

鈴木浩介さん演じる風見が怖いですね。いい人っぽい役なのですが、犯人候補の1人です。表の顔は好印象なんですが、1人になった瞬間にフッと表情が変わって、黒目がまるでブラックホールのよう。その瞬間がたまらなく怖いです。

この俳優さんに関しては、バラエティ番組でのイメージが強く、彼の俳優としての作品をたぶん一度も観たことがなかったので、結構軽く見ていたというか良い俳優とはあまり思っていませんでした。その期待のなさもあるのかもしれませんが、このドラマで初めてちゃんと彼の演技を観て、言い方は偉そうですが、見直しました。

何ともいえない良い味を出しています。そしてアドリブなのか脚本どおりなのかわかりませんが冗談交じりの演技が、たまにイラっとしたりもしますが、シリアスな内容のドラマなのにジョークが入るところが興味深いと思っています。

怖いです。何故か分からないけど怖いです。どちらかというと今の所いい人の役ですが、何か隠してるなと感じさせたり、いや？そうでもないかもと思わせたり、ものすごく揺さぶられてます。やはり演技力でしょうか。黒目の奥で何を考えてるのか分からない気持ち悪さが、恐怖を一層掻き立てます。

鈴木浩介さん、いつもいかにもアヤシイ～役柄が多いですが、予想に反して良い人キャラだったりするドラマもあり、毎回どっちかな～？と楽しみな俳優さんのひとりです。今回の「愛してたって、秘密はある」でも、一連の事件とか出来事に関係ある人物なのか、それとも普通に奥森 黎のお母さん（晶子）が好きで、やさしい人物なのか、迷いながら観ています。豹変してほしいようなほしくないような不思議な気持ちになる方です。