ドクターX 外科医・大門未知子 第7シリーズ

すごく目立つ役でもないし、オペで特別役に立つわけでもないけどいないとやっぱり物足りなく感じる。後半からでしたが、最終回までちゃんと出番があって、加地・海老名とのわちゃわちゃも見られて嬉しかったです。ベンケーシーに子供が出来ていて嬉しそうにしてたり「お名前は？」って話し掛けたり、ほのぼのしたキャラクターが良い味出してました。海老名に対しては毒吐いたりして態度が塩気味なのも面白いです。

蛭間夫人のオペの後、「お疲れ様でした」だけでなく「素晴らしいオペでした」と一言添えるところが原先生らしい。大門にいつも名前間違えられるし塩対応されてるけど、凄いものは凄いと素直に感動してそれを本人に直接言える大らかさが他のキャラクターにはない魅力だなと思います。カンファレンスで海老名先生・加地先生と3人揃ってコソコソお喋りするシーンも久々に見られて嬉しかったです。

大門に「舌引っこ抜こうか？」って絡まれた時は「真っ赤なウソです」と慌てて訂正して取繕うのに、海老名に対しては常に塩対応で当たりがキツいのが組織人の原先生らしくて良かったです。手術中にミスをした海老名を見る呆れて蔑むようなジトっとした視線や「早くやれよ」とイラついて急かす姿も、感じが悪いんだけどあまり棘を感じないし、全然気にしていない様子のマイペースな海老名とセットで、昔ながらのドクターXのやりとりっぽいなあと観ていてちょっと懐かしく嬉しい気持ちになりました。

森本のことを最初は「お金稼いでるんでしょ」って冷めた感じで接していたのに、苦労話を聞いてすぐに感情移入して同情しちゃうところが人の良い原先生らしさ全開で良かったです。加地先生との息の合った掛け合いも健在で、ドクターX観てるなあって気持ちになれます。他のレギュラーとと比較するとめちゃくちゃ濃いキャラというわけでもなく出番も多くないけど、それでも毎回印象に残る存在感もさすがだなと思います。

変わってしまった性格も違和感なく見れたけど"原守"だと思うと頑張ってる感もあって、元に戻った姿は求めてた"原守"で、それがとても自然だったので楽しめました。

名医として晶さんが中国から連れてくるっていう予想外の登場だし、嫌味ったらしいキャラになっていてびっくりしたけど、最終的には「組織ってサイコ～」といつも通りの原先生に戻ってホッとしました。名医ぶって高飛車な態度取ってる姿も、あんまり様になっていないというか、無理してる感があって、そこが心根の優しい原先生らしさを感じさせて良かったと思います。色々あっても加地先生との信頼関係やテンポの良いやりとりは変わっていないところも嬉しかったです。