半沢直樹 (2020年版)

良かった。「今日から俺は」のイメージが強くてほかのドラマを見ていても今一つ馴染めなかったのですが今回は一回り大きくなったなと感じました。サラーマンの役である程度の社会人らしさも出ていました。願わくば大げさな演技かそれとも自然体かがもっと明確に出ていればいいのにとも思った次第です。

最近はコミカルな役が多くて直前まで白目向いたり叫んだりの感情を爆発させた役をしていたのに打って変わってできる会社員というか上司にも噛みついていく男気のある役を演じていてさすがだなと思いました。剣道のシーンなども殺陣をしっかり学んでいて役作りをしていることがうかがえます。

純粋な青年像を見ることができました。半沢に感化されて仕事のやりがい・意義を理解して、行動を共にするという設定は応援したくなりました。スパイラルの瀬名を救うために奔走するシーンは、ちょっと出来過ぎという感じもありましたが、昔の友人を大切にしている気持ちが良く伝わってきました。会社員の活躍といってもギラギラではなく、ひたむきな情熱といった感じで、正義・公正というキャラで良かったです。証券会社が企業の経営に関与するという設定は疑問も感じましたが、熱い・鋭い・大胆・仰天を続けるのがドラマ半沢直樹の魅力なので、良しとしましょう。

熱演でした。たくさんの素晴らしい俳優さんがそれぞれ個性を出していますが、彼の演技も負けじと素晴らしくて、堂々と熱演されていたのがとても良かったです。こんな部下が自分にもいたら良いのにと思うくらい、好感の持てる演技でした。

半沢の部下という立場で最初は対立関係でしたがそこから信頼を築き上げ二人でタッグを組むところはすごかったです。コミカルなキャラクターではなくこんな真面目な役も出来るのだと新しい発見でした。とくにスパイラルの社長、旧友との友情も素晴らしかったと思います。スタイルもいいのでスーツもビシッと決まっていてかっこいいです。

もう出番がないなんてもったいない！
半沢の部下として、とても成長したと思っていました。
まるで『第２の半沢』の様に、一所懸命な仕事っぷりでとても格好良かったです。
賀来さんってほんとシリアスな役からコメディーまで多才ですね。

この森山という人物は、何かあったらすぐに怒って、血の気の多い若者という感じ。入社2～3年目という設定なのかもしれないが、若く見えるというのはあるかもしれないが、賀来賢人の実年齢を考えると違和感がある。

半沢直樹では、歌舞伎役者の人が多く出演していて少々暑苦しい中で、賀来さんが演じる森山は少し引いた感じの若者らしさと冷静さがうまいと思います。シーンによって熱くなるところも、品があるので男臭くならないとことが良いです。半沢の次の主人公は森山がいいと思います。

正義感が強く、仕事に真面目で、友情にも熱い、まさに第二の半沢直樹のような存在で格好良かったです。スラッとしたスタイルなのでスーツもスタイリッシュに格好良く着こなしていて素敵でした。プロジェクト外されても友人の瀬名にとって最善の方法を模索している森山の様子には胸を打たれました。

会社のため、自分の周りの人のために決断する一社員、としてのポジションどりがしっかりしていたので、素早い動きや行動までのスピードが速すぎても違和感がなく、1分1秒を争う駆け引きのキーパーソンとして頑張っている姿にとても好印象を持ちました。

とても誠実な営業マンで素晴らしいと思いました。ちゃんといろいろと調べていて勉強熱心。友達思いだし、若いけれど人間ができている人ですね。こういう人がいたらなんでも買ってしまいそうです。賀来さんの演技の幅の広さにもびっくりです！

前作からいましたっけ？と調べてみたくなるような溶け込み具合。もうそれだけで役者としての役割をひとつ果たしているような気がします。やっぱりこのドラマは視聴者の大半がひとつのイメージを持っているので、違和感が敵なのですね。そこをクリアしていると思います。

部長からの飲みの誘いを「何でですか？」と聞いたりするなどイマドキの若者っぽいなと思いましたが、仕事に対してはとてもまじめで好感が持てました。半沢直樹の世界観にもとてもあってますよね。スパイラルの社長に邪険にされたところはかわいそうでした。今後信頼を取り戻して彼といっしょに戦えるといいですね。