東京独身男子

リッチでイイ男な役が新鮮な気がします。キワドイ役が多すぎでしたからね。キンチョーティンクル?、なんてその極みです（笑）。最終話の仕事を休業するって時に「ここまで考えるほど君が好きだ」ってセリフは痺れちゃいましたね。とてもカッコよかったです。

AK男子３人の中では一番冷静な判断力を持ち、紳士的な行動の出来る人物像を上手く表現されていると思います。仲間の事を思って引くところは引き、彼女の気持ちも思いやり、お父さんも大切にする所は、世の男性が見習うべき所だと思います。

いつもは脇役やサブメインの役が多いですが、今回は3人の主役の1人としてすごくいいアクセントになっていました。斎藤工と女性を取り合う時の、もう俺はいい、というセリフなどは悲しさと諦めなどが混ざっていて、大人らしい利己的な判断で出したセリフに気持ちが追いつかず出てくる感情を込めるのがすごくうまかったです。

高橋一生さん、斎藤工さんと滝藤賢一さんでモテ男3人組という設定を知ったとき、正直、滝藤さんが？という感情が湧いてきました。他のお二人と比べると浮いているような印象を抱いていたのですが、見ているうちにその印象も変わってきました。滝藤さんの方言もキュートです。

AK男子3人組の中で1番年上で、つるんだりしなさそうなのに、馴染んでるのがいい。クールで控えめ、仕事も完璧な出来過ぎ君に見えて、コンプライアンス違反に敏感な繊細さがきゅんとくる。そんな実力派な滝藤さんの演技がナチュラルで、エリート役のイメージがなかったけど、ツボに入りました。

滝藤賢一は長身で鍛え上げたマッチョ系の他二人のキャストと違って年齢的にもルックス的にも貧弱な印象があり、とくに他二人の男優たちの間に入ると貧弱さが際立ってしまい、常に「もうちょっと、なんとかならんかい？」と思ってみていた。しかし最近はなかなかいい感じだ。ルックスに関するは致し方ないとしてもユーモラスな風味を加えた切迫感ある演技は見事としか言いようがない。やっぱりさすがだ。

とにかく色々な役を演じられる俳優さん。人気のある映画やドラマには、本当によく出演していると思う。東京独身男子は、弁護士で独身という、すごくモテそうな設定なのに、特定な人はいなく、堅物のイメージの役なのに、コミカルに演じていて、とてもおもしろい。悪役も似合うけれど、天才肌の役もハマっていると思う。

ハイスペックな大人の余裕に、恋愛対象としては下落してしまった悲哀が加わって、いい味を醸し出していると思います。ボスとして格好つけているときと、要介護の父親と博多弁でワチャワチャしているときのラフな感じとのギャップが大好きです！

他の２名と一緒に見た時、何でこの人がＡK男子の役？と疑問に思ったけれど、実際は、斎藤工と高橋一生だけでは、個性が喧嘩しそうなところを、良い感じで緩和剤になっていると思います。父親の介護を押し付けられて、文句を言いながらも向き合っている時の演技は、この人らしくて好感が持てました。

見た目が私好みではない滝藤さんだが、今回はハイスペック男子の設定ということで、私的にはちょっと疑問をはさみながら視聴中。しかし、意外にスマートな演技で違和感がないので楽しめる。交際中の女性に結婚を切り出した時に、ずるさがにじみ出ていたのはさすがの演技力。

私自身は、こんな役の男性には出会ったことはありませんが、なぜかいるいるー！と思わせてしまうような演技でした。絶対に今後出会いたくはないのは間違いないですが、ほかの役者さんとの絡み方で、なぜかかわいいなぁ、とも思っちゃうような役でした。

スタイルがよくておしゃれ、こういう弁護士がいたらいいなあ。結婚したがらないのかと思いきや、父親が倒れたら彼女にプロポーズってそれはタイミングが悪いよ。介護要員なの？って思われてもしかたない。根はいい人そうだしかっこいいし、もっとモテそうだけどね。