グッドワイフ

やっぱり佐々木(滝藤さん）が裏切者だったんですね！！でも、そうせざる得ない状況に、心苦しい思いでした。これが、男の恐ろしい、権力社会なのでしょうか？？
滝藤さんは、どんな役をしても、その役が滝藤さんであり、引き込まれます。本当にうまい役者さんだと思います。応援しています。

9話冒頭、蓮見と対峙するシーンが圧巻の演技でした。壮一郎に真相が発覚してしまった時の落胆と安堵が入り混じったような表情が印象的で、いつかこういう日が来ることを予想してたのかなと佐々木の覚悟が伝わってきました。涙をポロポロ流しながら壮一郎に「尊敬していました、好きでしたよ」と告げる姿にも胸を打たれました。毎回、味方とも敵とも取れそうな何とも言えない絶妙な表情で視聴者の好奇心を掻き立て、ドラマを盛り上げるエッセンスになっていたと思います。

今回も名脇役です。敵なのか味方なのか全然わからない！普通に笑ってるのか、裏があるのかもよくわからない。謎ばっかりです。
実はストーリーの鍵を握っていそうで期待してしまうなあ。滝藤さんが黒幕だったら面白いなって、思わせる演技力です！

蓮見壮一郎が逮捕された後でも忠実に仕えたり力になる姿は身近にこんな人がいてくれたらどれぐらい心強いだろうと思わせてくれました。しかしもしかして蓮見の裏切り者の可能性もあるのでは、という思いも浮かぶようになり最後の最後まで目が離せないドラマの大きな鍵を握る人物になりそうです。

引き締まった表情と低くボリュームを抑えた声と話し方で、佐々木が登場するだけで場面に緊張感が生まれるのが良いですね。いつも真剣に本気で壮一郎のために動いてくれているのが演技から伝わってくるので、この人が裏切り者だったらドラマ的には面白いけど相当ショックだなというくらい、存在感のあるキーマンになっていると思います。

3話で壮一郎が自分ではなく林に頼ったと知って憤るシーンで、ショックと苛立ちが入り混じったような複雑で意味ありげな表情を浮かべていたのが気になりました。ただ単にプライドが傷ついただけかもしれないし、裏切りを計画していて何か企んでいるようにも見えるし、どちらとも取れそうな絶妙な表情で視聴者を疑心暗鬼にさせてしまう抜群の表現力と独特の存在感が素晴らしいと思います。

今のところは杏子の味方のようだけど、どこまで本音を語っているのかいまいち読み切れない意味深な表情を浮かべる姿がドラマの良いスパイスになっていると思います。壮一郎の取り調べの最中に脇坂がやって来た時のハッと息をのむ姿が印象的で、佐々木の緊張感と焦りがこちらまで伝わってきて胸がドキドキしました。

こういう敵と見せかけて実は…という裏と表の顔を持つ役が本当に似合いますね。怒鳴ったり椅子を蹴って壮一郎を取り調べる姿は迫力があり、脇坂に気付かれないよう壮一郎と密談する姿はハラハラしました。ポーカーフェイスで何を考えているか分からないところもミステリアスで良かったです。