君と世界が終わる日に

演技力が素晴らしい。イケメン系の役も良かったですが、今回のサイコパスちっくな役は本当に怖さが出ており、回が進むにつれて、どんどん引き込まれていきました。最終回の死ぬ間際の演技は、思わず怖すぎて目を細めてしまうくらいでした。

ゴーレムウイルスを作り出した張本人で、結局、妻を生き返らせることもできなかった悲しくも狂気にまみれた首藤教授。滝藤さんが演じることで、上手くいえないけど、どこかポップな狂気みたいなものが感じられた。怖かったけど。

サイコパスともとれる狂気な一面を振り切って演じられるのは滝藤さんしかいないと思いました。冷凍保存装置の電源が落ちたときに全身血だらけになっていたシーンはこれから始まる恐怖を表しているかのような表情だったことが印象的でした。一方で人々を信じさせ、心理的に支配するような冷静沈着な言葉遣いなどには同じ人なのだろうかと思うほどのギャップを見せられました。演技力の幅に魅了されました。

「ゴーレムの溢れかえり崩壊した世界を救えるか」が研究者の首藤にかかっているというのに、回が進むにつれ、何かに取り憑かれたようになる首藤…全身全霊、医療に身を捧げたから、こんな研究者になってしまったの？など疑問に溢れて見てしまいます。この狂気に満ちた雰囲気の熱演が素晴らしいと思います。

ハマり役でした。腺病質な子どもがマッドサイエンティストになったような印象の役柄で、見た目も演技もぴったりハマっています。裏で何をしているか分からない、けれど小物感漂う微妙な役を分かりやすく表現しています。

一話で、ゾンビを見下ろすシーンで一度出てきたが、その時すごく怪しい演技をしていて、なにか秘密があるんだなということがすぐにわかった。二話では、駐屯地で避難者を助けていたが、視線や話し方がすごく独特で、怪しさ満載だった。