片想い

台詞はあまり上手くないんですが、回が進むごとに表情の演技が良くなって、最終回で友情とジャーナリストとしての信念の間で苦悩するシーンはとても良かったです。警察の尋問を受ける哲朗たちを助けるシーンも頼もしくてカッコ良かったし、クールな表情が多かったので七夕会での無邪気な笑顔も新鮮でした。大谷さんの演技に不満を持っていたので、最終回で良いお芝居が沢山観られて良かったです。

毎回「棒読みだな～」と思いながら見てるんですが、5話で哲朗と記事掲載をめぐって言い争うシーンは良かったです。仲間であろうと容赦しない割り切った感じがいつもの淡々とした台詞まわしに合っていて、早田のジャーナリストとしてのプライドが感じられました。哲朗に掴みかかるのも迫力があって見ごたえのあるシーンになったと思います。

どうやったらあんな平坦で無感情な喋り方になるんだろうというくらい、棒読みがひどいです。西脇たちとは違う視点から事件を追う大切な役なのに勿体無いです。彼じゃなきゃダメだったんでしょうか。表情が変わらないのもクールさの演出という感じには見えず、ただ覚えた台詞を喋っているだけという感じで何も伝わってきません。

元々演技が上手い人ではないと思っていましたが、抑揚のない棒読みの台詞と緊張感のないダラっとした立ち居振る舞いがドラマのシリアスな世界観をぶち壊してる気がします。役作りをしないでご本人そのままで出ている感じがしますし、棒読みだけでも何とかしてくれないと、せっかくの中谷さんの熱演が台無しになってしまいます。