特捜9 season2

宗方班長のひょうひょうとしたとぼけぶりが大好きだったので、浅輪主任の代わりに権力と刺し違えて引退してしまったのは残念でしたが、さりげなくすごむ演技が良かったです。言葉の少ない2人の別れのシーンには、少しウルっとしました。

飄々としたいい感じの人に思えるが事件に関しては全くそうではない。大事な事をさくっと教えてくれる、少し動いてくれる所がまたいい。今回もうまく直樹たちメンバーを引き立たせてくれた。あたかも労いの言葉を部長が言ってくれたように…もう最高です。何とも上手に人をやる気にさせてくれる人である。

一見何も考えていない風を装い、感情が読み取りにくいのですが、大事な場面で必ず「これだ！」というアドバイスをしてくれます。主任をはじめ、他のメンバーともいつしか信頼関係が築かれていて、中にどっぷり入ってしまうのではなく、一歩引いて部下を見守っているところが、このドラマの要になっています。腹に一物を隠しているようなミステリアスな感じが一層興味をそそり、目が離せません。

なくてはならない「班長」です。シーズン2になってからは「外まわり」と言うか「出動」する機会が出来ました。アクティブ班長に進化です。当然警察内部の事情ツウなのでいざとなると主任よりステキです。でもやっぱり所内でデスクにいてニコニコ遊んでいる(？)お茶目な宗方班長が一番可愛らしくて好きです。

寺尾聡さんの役作りは、ストーリー全体を引き立たせる演技で、毎回楽しんで観ることができます。
決して派手さはないのですが、ちょっとしたところに存在感がしっかりと出ていて、重要ポイントをしっかりと伝えるという演技が面白いです。
一見いい加減な感じですが、実は全体をしっかり観察している知恵者というキャラクターを忠実に演じるのがかっこよく思いました。

演技がぎこちない感じで、ドラマに合っていないと思う。他の出演者達は一体感がある感じで演技も自然に感じているが、一人だけ浮いている感じがする。特に子役とのシーンでそう感じた。ドラマ内では班長の役だけど部下との距離があって、まとめてる感じがしないし、ただいる人って感じがする。