私たちはどうかしている

いつのまにかこんな肝っ玉母さんが似合う年頃になっていたんだね。みんなが弱々しいとお話として不安定さが出ちゃうからこういうどしっとした人が1人いると安定感が増す。赤の他人のなおちゃんを最後はなんの損得なしに娘のように思ってくれる。あったかさが良かった。

どろどろした展開の中、夕子さんの存在に癒されました。結局彼女だけがまともな感覚を持っていたと思います。七桜のことを最初は面倒だと思いつつも、ちゃんと支えていたところは素敵です。さらに多喜川さんのところにもちゃんと面会にいくのも優しいなと思いました。

サバサバさっぱりしていて頼りになって、誰よりも男前な格好良い女将さんだったと思います。七桜を誤解している椿を「違うよ！」と正す時の強い口調が、「七桜はそんな子じゃない」という思いが込められているようで七桜への愛情と2人の誤解を解いてあげたいという親心が感じられました。七桜だけでなく、多喜川のことも支えていってくれそうな懐の深さが感じられたのも良かったです。

多喜川の知り合いの女将との事ですが、あっという間に七桜の母親代わりみたいになってて違和感です。
今日子に攻められた時はヨワヨワだったり、かと思うとキップが良かったりと統一感が無くて。
別に女将さんはいなくても、ストーリーには問題なかったのでは？と思いました。

小料理屋の女将、似合ってる！この人がいい人でほんとに良かった。病院にも付き添うなんて母性芽生えちゃったのね。この人だったら観月ありささんにも負けない眼力持ってるから張り合えそう。なおちゃんをお母さんの代わりに守ってほしい。

目覚めた七桜を見て心底ホッとした表情をしたり、赤ちゃんのことを聞かれて目がキョロキョロ動いて動揺したり、七桜を必死で慰めたり、コロコロ変わる表情一つ一つに情が感じられて七桜の本当のお母さんみたいでした。夕子さんの温かさや優しさが伝わってきて、七桜の傍にいてくれるだけで安心できます。ハキハキした口調や気風の良さも店を1人で切り盛りする夕子さんの逞しさが感じられて好きです。

いやー肝っ玉が座ってる感じの須藤さんがゆうこさん役で良かった。どうしてここまで関わってくれるのか分からないけどいい人で良かったと胸を撫で下ろした。なおちゃんの心の拠り所になってあげてほしいな。今日子さんに負けないで！

今日子に脅されてもう関わらないようにしようって決めたのに、結局七桜の母として振舞ってあげたり、泣き出す七桜を励ましたり、夕子さんの温かくて器の大きい人柄が気持血の良いサバサバした口調や優しい笑顔から伝わってきます。七桜に「幸せにおなり」と声をかける時の表情が本当の母親みたいに穏やかで七桜への情が感じられ、鋭そうな椿が偽の親子だと気付かない展開にも説得力がありました。