私たちはどうかしている

山崎さんの持つノーブルさとどこか浮世離れした雰囲気が役にマッチしていて、衣装の着こなしなども含めてハマリ役だったと思います。七桜のために今日子を殺そうとする歪んだ愛情や今日子への強い憎しみが、瞳孔が開いて潤んだ目やピクっと動く頬、震える口元など台詞以外の表情や仕草からも滲み出ていたのが凄かったです。舞台人ならではの繊細な演技が圧巻でした。

七桜に対してはとても大人で、立派な人だと思ってました。
でも、実は樹を殺していて、バレた時の情けない様な顔と姿勢！切羽詰まったときの声！
全くの別人のようでした。凄い表現力ですね。
ほんと、この脚本には勿体ないです。

初回からめちゃくちゃ怪しさしかなかったけれど、犯人だったとは！当時高校生だったので、まさかそんなことないだろうと思っていたけれど、悲しい結末になってしまい、つらかったです。七桜ちゃんのことは本当に好きだったんだろうなと感じました。高校生役も制服が似合っていて、かわいかったです。萌えました！

いつも洒落た着物を着こなしパーマもよく似合って浮世離れしていた坊ちゃんが、後半に行くにつれて情けない子供のような表情になっていった。その変化が素晴らしかった。足長おじさんみたいなフリして殺人者だったとは最後まで分からなかった。見事。

七桜にとって、足長おじさん的な存在の多喜川を、色気たっぷりに演じています。
粋な着物姿の山崎育三郎さんの佇まいが、京都の風景にとても合っていて、画面に出てくると、一枚の画のような感じすらします。
多喜川の秘めた想いが後半垣間見れ、ドキドキしなら見ています。

7話は出番も見せ場も多かったですね。七桜を抱きしめる時のタメや手の広げ方が「魅せる所作」って感じで様になっていて、さすが舞台人だなと思いました。からかうような軽口からふと真顔になってドキっとさせたり、どこまでが本気か分からない、イマイチ掴みどころのないフワっとした独特のキャラクターがハマっていて素敵です。派手な柄の着物も粋に着こなしていて格好良かったです。

多喜川さんは、謎の人物ではあるが、その大人の魅力というものが沢山詰まっている。なんとなく醸しでているミステリアスな雰囲気がまた素晴らしい。着物も良く似合い、何気にいつも七桜のことを助けたり、気を配ったりするとても良い紳士だと思った。ハマり役だと思う。

着物を着ている七桜を軽々とお姫様抱っこしたり、茶会で七桜に嫌味を言う客をけん制したり、七桜をスマートに助ける姿が大人の男性らしくて格好良いです。ちょっと不器用で言葉足らずな椿の若さと良い対比になっています。ふと見せる何を考えてるか分からないミステリアスな表情も謎の多いドラマをより面白くしていると思います。

朝ドラの佐藤久志を連想させる、ふっと現れてはいつの間にか消えている謎めいた雰囲気で、ヒロインをエレガントに助ける役がぴったり！若い頃の回想シーンでは、学生さん役も本人が演じていて、ちょっと面白かった。

今日子が自分の存在に動揺することを分かっていて、わざと揺さぶるような態度や言動を取る姿が良いですね。今日子の反応を楽しんでるような余裕のある態度や口調が意味ありげで、何か知ってるのかなと好奇心を掻き立てられます。結婚をやめるという七桜に「本当にそれで良いの？」と必死な表情で尋ねるシーンが飄々とした普段の姿とギャップがあって印象的で、15年前のことをずーっと後悔し続けているんだなと伝わってきました。

和服に帽子姿が粋で格好良く、伊達男という設定がぴったりです。飄々とした独特の口調や空気感もミステリアスで良いですね。今日子に話しかける時の意味ありげな表情や含みのある口調も何か事情を知ってそうな雰囲気が漂っていて、今後のストーリーのキーマンになりそうな良い存在感を発揮していたと思います。

ミステリアスで謎めいた存在がぴったりです。
色々な事を知っているはずなんですが、決してその事を大ぴらには話さない感じで気になりますね～。
舞台に出ているからか姿勢も良いし。衣装も格好良くって素敵です。
声も低めにしていて（歌えないのが残念）いつもと違う感じです。

落ち着きと品があって和服がよく似合っています。舞台俳優にありがちなオーバーな芝居や台詞のクセもなくてテレビ用にちゃんと合わせて演技をしているところも好感が持てます。ちょっと何を考えているか分からないミステリアスさが複雑な人間関係をよりドラマチックに見せているところも良かったです。回想シーンの高校生役に全然違和感がないところも凄いです。

七桜を助ける謎の人物といった役柄がぴったりでした。足長おじさんみたいなスタンスで、飄々としつつも、大事なことを彼女に伝えるという強烈なインパクトを作品で与えてくれてます。急に消えてしまうところや、彼だけ異質な存在感を放つのも妙に納得できる演技でした。