科捜研の女 Season19

主人公を演じる沢口靖子さんの脇を固めるキャラクターとして、かなり味のある演技ができる俳優さんだなぁと再認識しました。ストーリー展開の中にしっかりとアクセントをつける一言を一つ一つ残していく、味わい深い演技ができていて素敵だと思います。

まず土門さんが帰ってきて嬉しいです。しかし警察学校の先生になってしばらく二人の掛け合いも無いんだな…と年末に寂しくなったばかりなので、ちょっと戻ってくるまでの間隔が短すぎるし唐突すぎた気がします。それでもやはり彼の存在は科捜研には欠かせません。

土門さんがいなくなったら面白くない～！と思っていたら、早速戻って来てくれたので、ああよかった！と期待していましたが、何だかおかしい…しっくりこない…私だけかもしれませんが、ちょっと期待外れな印象です。泥臭い感じの刑事一筋だった土門さんが、一度教員になって、少し変わってしまった気がします。それだけ演じ分けているとしたら、すごい演技力だとは思いますが、前の方が好きだったなぁと残念に思います。

捜査一課長と科捜研の女を両方好きでみていますが、捜査一課長の時は奥さんと猫がいる役で少しやわからかい感じがでていて、すごく似ている役柄なのに微妙な変化で演技をしていてすごいなと思います。
正直時々どちらをみているかわからなくなりますが･･･。

事件が解決してから最後に、土門さんとマリコがしみじみと語り合ったりふざけたりするシーンがとても好きだったので、見られなくなるのか？と思うと残念です。ややワンパターンなイメージはあるものの、演技も上手い俳優さんだと思うし、個人的には「捜査一課長」のキャラよりも土門さんの演技の方が良い味を出していて、好きでした。

土門＆榊マリコのコンビはやっぱりテッパンでした。
実は以前に「さよなら、土門刑事」との予告があったと思ったので、まだ出演しているのを見た時には嬉しさと「あれ？」と複雑な気持ちに（サギ？）・・
でも、土門がいないともう『科捜研』じゃないくらい浸透しているから、これでいいのです！
内藤剛志さんはどのドラマをみても、私には「土門」にしか見えないくらいはまっていると思います。

目の前にあるカンペを読んでるだけのような演技が多い。
ベテランなのに、何で棒読みなんだろう？

内藤剛の最近の演技の特徴がどれも似ている気がしてなんとなく下手くそになってきている気がします。科捜研では沢口靖子を呼ぶ時の榊、犯人を捕まえる時の決め台詞などなんとなく笑ってしまうぐらいのわざとらしい演技に見えます。

長年沢口さんとコンビを組んできたが、もうこの辺で一旦終わらしてもいいと思う。見ていて安心感よりも慣れの方が目につくので、休んで復帰するか思い切って人を変える。相棒だってどんどん変わっているんだから、科捜研も変わってもいいと思う。

『土門さん』がもう内藤剛志さんの代名詞になるくらいピッタリ役がハマっていると思います。目線やちょっと顔の角度を変えたりするところは自然な演技で上手いなぁと思います。身体は大きいけどしっかり走れるところも魅力的です。

内藤氏の凄いところは、どんなドラマでも、役名や設定が変わっても、いつだって孤高の叩き上げ刑事であることだ。必ず、犯人に対して飛んで走って殴って投げ飛ばして怒鳴って手錠をかける。上官にも楯突くノンキャリアだ。

もっぱら刑事ばっかりやっている内藤氏は、役名が違っても、だいたい刑事だ。テレビ画面では九分九厘、走るか怒鳴るか捕まえているかしている。時々、何か考えこんでいるシーンがあるが、実は何も考えていない演技が最高に笑える、芸人泣かせの俳優さんだ。

内藤剛志さんの質実剛健のイメージが役柄にも感じられ、正義感の強さ、揺るぎない信念が演技にも反映されていて、かっこ良いです。
善悪の判断がはっきりしていて、ドラマの中では最も勧善懲悪の立ち振る舞いに貫禄があり、沢口靖子さんの役柄とのコンビネーションも抜群で、ストーリー全体を引き立たせるほどの存在感が大きいです。