西郷どん

一橋慶喜、後の徳川家最後の将軍。そんなイメージしか、浮かびません。遊び人のようで、幕府に対して、なんの興味もない感じであるのが、とても引かれて、興味を持ちます。松田翔太さんの雰囲気から、ミステリアスみたいなのも感じてしまいました。

慶喜は数々のドラマで色々な人が演じ、人物像も様々ですが、今回の松田翔太さん演じる慶喜はまた一味違って面白いです。今まで結構ごつい方が演じられてきたので、繊細かつまっすぐなおひい様にぴったりです。切れ長の涼やかな目元も素敵です。

徳川慶喜ですねえ～。歴史人物で評価の分かれる筆頭ですね～。名君かとんでもない愚物か。これまでのドラマではたいてい後者で描かれることが多くて、役者もいかにもズルくて、陰険そう（に見える）役者さんが演じていて、今回誰が演じてどんな人物設定になることかと、期待半分不安半分でした。当方としては怜悧でクールな慶喜にして欲しかった、ところ松田さん演じる彼は聡くて、したたかでしかも女たらし、と当方のイメージする慶喜公にピッタリ！そのうえ、松田サンて色っぽい。チラリ横目で西郷どんをみる、あの目の艶っぽさ。政敵井伊直弼もたぶらかせそうな松田版慶喜に当方も胸を鷲づかみにされた！
一臆病卑怯者か。

いきなりの登場でしたがその時代にどう考えても歌舞伎者くらいにしか思えないほどの色気をふりまいていておかしかったです。瑛太さんとどこか雰囲気が似ていて、いつのまに江戸に出てきたのかとしばらく勘違いしていました。

随分と色気があって粋な慶喜ですが新鮮でカッコ良いですね。チョイ悪風な「ヒー様」の姿も松田さんに似合っていました。気品のある顔立ちと育ちが良さそうな佇まい、利発そうな話し方で将軍候補として担ぎ出されるという説得力を感じさせてくれるのが良いですね。