重要参考人探偵

イケメンを愛でるだけのドラマだったら嫌だな～と思いながら観始めましたが、主人公の設定が謎めいていたり、トリックも謎解きもしっかりしていて、最後まで楽しめるドラマでした。圭が推理を考えるときにする時間稼ぎが毎週笑えました。モデル歩きはまだわかりますが、何故かミシンを始めたり、卓球をしてみたり、今週は何だろう？と思わせる演出が良かったです。トリックは7話の飴の中に毒を入れておくという時間差トリックが面白かったです。気づけそうで気づけなかったので悔しかったです。

捜査一課長が20年前の殺人事件の犯人だったのには、ちょっと驚きました。それまでに主人公に協力的だったので、正体を明かしてから変貌しすぎだろうと思いました。そういう意味では、いい最終回だったと思います。

主人公の子が王子様っぽい感じでみはじめた。ジャニーズかぁと知ったのは後だった。考えようによっては、かなりご都合主義だし、そう簡単に死体と遭遇するわけではないのだけど、非日常をまたかと思わせる妙な説得力がある。たいした推理をしてるわけじゃない。でもまたまとめてみたいと思うのは、中毒性があるということだろう。

今期のドラマの中でノーマークだったけど、玉森くん目当てで1話だけ見てみたら、まんまとハマりました。主人公の圭が追い詰められた時の「火事場の馬鹿推理」も、犯人を導き出す為の「時間稼ぎ」も何を取っても面白いです。小山くんや古川くんもいいキャラしてます。

ストーリーとしては、悪くないんだけど、人気がいまいちな俳優を何とか売り出したい配役にちょっと抵抗感がある。ただ、かわいい役の古川雄輝さんはべっぴんさんでひどい役をやらされてそれを払拭したいんだろうなと思うのでまあ、仕方ないかな。物語はこれから主人公の秘密が暴かれそうでスリルがあります。

志田未来さんが出た時に、主人公に「いつか遠い過去で逢ったことがあるような気がする」と言うセリフに笑いました。この二人信長のシェフで共演していて確かに遠い過去で逢っています。こういう遊び心は大好きです。

何度も重要参考人になるというワケの分からない設定が良い。そして探偵ものなら犯人が分かってから推理を披露するものなのに、重要参考人として連行される前に慌てて推理し始めて、なお解決してしまうというフザけたノリも面白い。犯罪トリックは分かりやすいものが多いが、深夜番組として深く考えずに簡単に見れて適度に笑えるドラマである。

ドラマ設定が斬新です。主人公のいく先々で殺人事件に巻き込まれる容疑者の一歩手前の重要参考人に。玉森の演技が冴えないけど深夜ドラマだから許せる範囲か。犯人は分かりやすくて謎解き感は薄い。3人のモデルのドタバタ劇が中心。

玉森裕太さんは、ジャニーズ事務所の中でも演技力は高いほうだと思いますが、その良さがほとんど出せない作品だと思います。原作がマンガなので、ドラマ化すると、あんな風になってしまうのかもしれませんが、原作ファンの方には評判は良くないのではないかと思います。

主演の演技があまりにも安っぽく、共演者の演技もそれに引きずられるかのように全員下手になっていて、悪い意味ですさまじいドラマだと感じました。推理ドラマなのにトリックには穴だらけですし、制作陣のやる気を感じません。

ことあるごとに死体に遭遇してしまうという、残念で不幸な体質を持った主人公が新鮮で、でも重要参考人として警察に連行されないために自力で真犯人を見つけ出すという火事場の馬鹿力的な能力がすごいと思いました。