35歳の少女

優柔不断というか、優しすぎというか。
多恵にも、今の妻・加奈にも強く言えない、情けないお父さんを田中さんが好演していました。
子供たちにとことん優しいのは良いんですが・・もっとハッキリすれば良いのに、なんて見ていて思いました。
『昭和おやじ』と違う『令和のパパ』なんですかね(笑)

昔はあんなにかっこいい父親だったのに、今では本当に情けない姿でちょっと痛いです。特にお客さんの新居で酔っ払ってしまったのはやばかったですね。リストラされてかわいそうではありますが、無駄なプライドがなければ仕事も家族もうまくいったのでは、と思ってしまいます。望美と会話している時が一番リラックスしているみたいです。そういう存在がいるのはいいですね。

両方の家庭ともに上手くいってないのが気の毒です。
でも自業自得かな、と思います。
普段は本音でぶつからず、当たり障りのない感じで接しているから、いざという時に頼りないんです。
お酒を飲んだ時だけ騒いでも遅いんだよな、と感じます。

どこにでもいるお父さん役の演技が上手い。仕事は好きだけど職場からは早期離職求められたり、家族と向き合いきれなくてお酒に逃げたり。ヘロヘロになってる姿に、少し苛立つ時もあるけど、嫌いになれない役柄で良い感じ。

どんな役をしてもうまく演技できる。座間さん役がハマり役だと思う。今回の役はまったく逆の役柄だけどおどおどしてる演技も上手い。座間さんだったらあんな馬鹿息子1発でノックアウトだな

多恵、再婚相手加奈の夫として、望美、愛美の父親として、再婚相手の息子達也の義父として、とてもとても頼りないです。その頼りなさがヒシヒシと伝わってくる演技。なんでこんな強さがないのだろうというのが、上手いですね。本当に、腹がたつ程です。