七人の秘書

秘書がテーマのドラマでしたが、予想していたのと違っていて1回目から引き込まれていきました。
少し影を感じさせながらも、表向きは正義感あふれる冷静沈着な秘書。なのに契約社員（笑）
そして、昔銀座のNo.1ホステス。
謎多き、頭の回転の早い秘書。
木村文乃さんの演技の幅がさらに広がった感じを受けました。

木村文乃さんの演技最高でした。後輩役の広瀬アリスさんとの掛け合い、お互いの演技が上手だったので、本当に楽しめました。

銀行の常務秘書として冷静沈着で完璧な所作をする望月千代を押さえ目な表情で上手く演技していた思います。それとは裏腹にラーメン屋の兄を持つ妹として兄への強い感情をさらけ出す時の千代の何とも言えない人間らしさとのコントラストをこんなにしっかりと演じられるのだと感心しました。すごく良い女優に成長したと思います

主演なのに今のところいまいち影が薄い気がします。そういうところが秘書という役割にはベストなのかもしれませんが。銀座のナンバーワンから秘書、という華麗な転職はさすがですね。大手銀行がよく嫌がらなかったなも思いましたが、ポテンシャルがあればいいものなんですね。

正社員より派遣の人のほうがずっと有能ってことは現実の世界でもよくあることだけど、望月さんもそのパターンですね。特に、照井なんかと一緒に働いてるから、望月さんのデキる仕事っぷりが余計に際立つわ。目配り気配り満点なのは、もとホステスだったという職歴も関係してるのかな。ルックス的には、水商売していた気配なんて微塵もないけど。

秘書の仕事をしている場面では感情を表情に一切出さずに淡々と作業を行っており、行きつけのラーメン屋ではその仕事のキャラクターをガラッと切り替えて一般の可愛らしい女性に成り代わる演技が素晴らしいと思いました。

木村文乃さんは柔らかな感じなのでキリっとした秘書の役はちょっと似合わないと思いましたが、初めは厳しい人柄が出ていて格好良くて良かったです。でも話が進むにつれて段々キャラがぶれるというか、最初の冷徹で仕事が出来て厳しい感じが無くなり、悪者を成敗している時の表情が嘘くさいというか秘書という感じがしないです。半笑いと言うか本気のシーンも微笑んでいる感じがしてイマイチだなと思います。

木村文乃さん自体は好きな女優さんなのですが、今回の役は微妙でしたね。木村さん自身か悪い訳ではないし、きちんと許可を貰って撮影したのでしょうから問題はないのですが、電車に飛び込もうとするシーンは正直、ムカつきました。ドラマだと分かっていても、その撮影の為だけに電車を運行させたのかもしれませんが何故か腹が立ちました。