BG ～身辺警護人～

BGの中では浮いていたかと思うほど突っ張ったり素っ気なかったり冗談もあまり通じず少し冷たい感じがしとっつきにくく誤解されやすいキャラクターでしたが、
クールな雰囲気の彼にはそういう役も似合うと思いました。
決して表情が乏しくもなくセリフが棒読みというような演技力に問題はなく、実は内に秘めた熱いものは感じていましたし、
ただ単に不器用で表現や伝え方が下手なだけだったんだな、そういうキャラクターだったんだなとずっと見てきて最後の方で気付きました。

とても良い演技だったと思います。最初は誰にも心を開いていない様子でしたが、木村拓哉さんの身辺警護人になる前の経緯を知ったり、上川隆也さんのチームをまとめ上げる姿勢に次第に感化されていく様子が見ていて伝わってきました。木村拓哉さんと居酒屋で飲むシーンの二人のやりとりの間合いが息がピッタリと合っていて、面白くて好きでした。

不器用ながらも回を重ねるごとに仲間を信頼していく姿がとてもクールでカッコよいと思いました。最初は島崎とも距離があった感じだったが、中盤以降では、心を通わせてお互いを信頼している様子が伝わってきて良かったです。

高梨さんこと斎藤工さんは、最初、主人公、木村拓也さんを敵視してあたりますが、その目つきとか鋭く…木村さんのファンからは”キムタクのストーカー”といわれてしまったほどです。「おっさん！」呼ばわりは、びっくりしました。クールな役柄をやらせればぴか一なんだと実感した斎藤工さんの演技でした。

一見、クールな演技がいいです。今まで、斎藤さんのいろいろなドラマを見てきましたが、今回のドラマを見て改めてこの人はいろいろな演技ができるのだと感じました。
クールで、あまり集団には馴染まないけれど、恥ずかしいながらもちょっとずつみんなの中に入っていこうとする姿やお茶目な部分が見られて本当はいい人なんだろうなと感じる役を見事に演じていると思います。また、それが自然に演じられていると思いました。

斎藤工は昼顔から好きになり、しばらく好きでしたが、今回の作品は悪役とまではいきませんが、木村拓哉をよく思っていない役柄で、いじわるというか陰湿というか、斎藤工の良さが消えていてファンとしては見ていておもしろくない作品だと思いました。

初めは、なかなか豪華なメンバーだなと興味を持ち期待しましたが、豪華すぎてバラバラな印象を受けるこのドラマで、一番残念な感じがするのが斎藤工です。キムタクの過去を知り反目する役ですが、ずっと二枚目路線で来ただけに、どうもキムタクとバッティングする気がして、江口洋介とは違い、1人あぶれて浮いている気がします。特別演技が下手だとは思いませんが、キムタクが主演なら、斎藤工ではなく、前に出過ぎないもっと脇役を上手く演じる役者さんの方が良かったと思います。

今回の斎藤工の役どころは、元自衛隊員の高梨雅也。その経歴が納得できるアクションの切れを見せています。また、鬱屈したものを抱えている役を、うまく演じていると思います。
ただ、今のところ木村拓哉の見せ場ばかりで、斎藤工の登場場面やアクションシーンが少ないのがもったいないですね。
なぜ、島崎章（木村拓哉）をあんなにも敵対視するのか・・・そのあたりが今後明らかになるのが楽しみです。

斉藤工さんが自衛隊上りの警護人を演じるのですが、普段色気がありかっこいいイメージなのに、自信過剰、傲慢さが目立つ人物像を演じています。
色気のある役どころばかりを演じているわけではないのですが、あまりにもギャップがありすぎて斉藤工ファンとしては、ちょっとショックです。
もっとほかの演者と仲良く、一致団結したストーリーを観てみたいと思うのですが。。。