FINAL CUT

このドラマ自体メディアを使って人の人生を狂わせるようなもやもやする内容ではあったのですが、林遣都さん演じるテレビスタッフは、本当は人を貶め傷つけるような報道をしたくないという思いが表情から強く伝わってきて、最後に藤木直人さん演じる百瀬にやめてやる！と啖呵を切って出ていくシーンは、非常にスッキリさせてもらいました。唯一彼だけは応援したくなるスタッフの役でした。

元々、林さんのことは、若いながらも演技力が高い俳優さんだと思っていました。
このドラマでも例外ではなく、若いがゆえに、自分の想いを上手く表現できないという人物像を見事に演じていたと思います。
最終回の啖呵を切るシーンは、スカッとするものがありました。

林遣都はあまり好きではありませんが、オドオドしたディレクター役はピッタリ合っているなと思いました。嘘の情報を放送する前の藤木直人とのやりとりの表情やセリフの言い方が絶妙だと思いました。他にもお葬式のシーンもキョドリ具合も流石でした。

クセのある役柄をするイメージです。今回のディレクター役。上司からの命令にそむけないことから、ネットに、書込み。書き込んでいる表情が、異質な感じがして、ちょっと怖い感じを受けました。それが、上手さだと思います。

第三話は林さん演じる小池が中心の会でしたが、みんなの前と一人でパソコンに向き合う時とで顔の表情や姿勢などが全く違って、小池という男の二面性をすごく感じました。でも本当は気が弱く、優しい男だというのも林さんならではの雰囲気で表現されていて、さすが！だと思いました。