監察医 朝顔 2

残酷だね。もう記憶の中にしか奥さんはいないのにその記憶まで奪っていくのか。平さんの救いは1人じゃないってことかな。娘も気にかけてしょっちゅう電話くれるし、奥さんの同級生も近くにいる。ただこの人がかなり怪しいのが気になるんだけどね。でもこの人も手まで握ってアピールしたものの、亡くなった奥さんと思われる歯まで持ち歩いていると知ってどう思っただろう。自分の浅ましさを痛く思ったならいいけど。どうしても娘の気持ちになってしまって複雑。

桑原と朝顔が付き合い始める前やつぐみが生まれる前などいろいろな時系列のストーリーを見れたのは面白かったしスペシャル感もあったと思う。でも少し前に交番勤務に戻っているから桑原の制服姿が初々しく感じるわけでもなく、朝顔にも目立った変化がなかったので正直あまり過去に見えなかった。
事件では検視官の伊東の発言が偏っているというか現場だけ見て幹人の心情をまったく考えない思考力に鳥肌が立ちました。いい方には考えず、入り浸るほど関わりのあった小林にいたずらした悪い子供と決めつけていた考え方が怖かったです。それに加えて警察に呼ばれてやっときた母親も幹人の話をまったく聞かず顔をぶつシーンはその後の朝顔をよく見せるためなのかもしれないけど、見たくなかった描写でした。

桑原くんは朝顔ちゃんが大好きなんだねー。でもなーちょっと女の子っぽいんだよな。婿さんとしてはちょうどいいんだろうけど男性としての魅力なし。つぐみちゃんを妊娠中のエピソードは面白かったけどこれから親になるための教室で両親揃って受けている人の横で女性だけで受けてるのってなんだかなーと思った。そういうデリケートな時期に自分一人で参加するのは寂しいだろうしほかのカップルを見ると余計に心細くなるよね。どうでもいいって思うかもしれないけどそういうのは一人用と二人用と時間を分けるとかしてくれたらいいのにと思った。

朝顔の家族の話がとても丁寧に描かれていて楽しかったです。それぞれの事件も見ごたえがありました。検死をするのは事件で殺されるご遺体だけでなく、悲しいことに不幸な事故をで亡くなった方も見るんだなということを改めて感じました。特に青年が先輩のいじめでアレルギーが発症して亡くなってしまった事件は本当に見ていてつらかったですね。桑原君の旦那ぶりも改めていいなと思いました。私は立ち合い出産ではなかったのであんなにサポートしてくれる夫がうらやましかったです。朝顔とお父さんの温泉旅行もよかったです。

今回は、このドラマの過去のシーンを振り返るような内容だった。微笑ましいエピソードが多く語られる中で、これから朝顔にふりかかる苦難、父親の異変や上司、茶子の不在などを想像し、この頃は良かったなあなどと、思いにふけってしまうこともあった。特に本当に頼りがいのあった父親、時任三郎演じる「万木平」の包み込むような笑顔が、今となっては逆に悲しい。夫の栗原との結婚前のエピソードなども描かれ、このドラマのファンとしては栗原の可愛さにニヤニヤが止まらない回でもあった。本当に内容の濃い、充実したドラマだったと思う。

とっても面白くって、2時間スペシャルがあっという間でした。
今まで空いていたというか、空白の部分が上手く埋まった感じです。
朝顔と桑原君との馴れ初め時の、初々しさが良かったですねぇ。
特にご飯に誘われた時の、高級料理店からもんじゃに変えるのが如何にも朝顔らしくって良かったです。
でも、ほぼ臨月の時に朝顔が臨場に行くのはどうかと思いましたが。
事件も相変わらず、想像から解決になりましたね(笑)
でも、ちゃんと現在につながるのはさすがの演出だと思いました。

油断ならないドラマだ。癒されるなあ、幸せだなあと思って観ていると、突然、想像もしなかった大事件が起こり、じわじわと胸に不安が広がっていく。それが、妙にリアリティがある。今回も最終的に大きな事件がいくつもあった。これから、どうなるのだろうと思うと、次の回を観るのが怖くなったりする。まるで、現実に存在する家族のドキュメンタリーをみているような気持ちになる。そんな中で「杉本哲太」の演技だけが、浮いているように感じられるのは私だけだろうか。ちょっと、うるさくて、いかにも芝居という感じがして、違和感があるのは、残念だ。

事件が起こって独自取材と保険をかけながらさもこの人が犯人ですとあからさまに報道するマスコミもそういったマスコミの情報やネットの噂を疑うことなく、さらに持論を加えてネットにアップしてしまうという短絡的な人間の行動は現実にもあるけれど、牛島の正義感とは言えない思いつきの行動には愕然としました。思い込みによる行動に正しさがあると語る牛島の姿は滑稽で、でも朝顔たちが軽蔑した目で見たり馬鹿だと罵ったりするわけではなく法医として、人として出来ることはまったく違うことだと一緒に泣いたので、牛島の涙を少しだけ信じることができました。
でもあそこまで被害者や犯人候補者がネットで晒されたのに、光子でも見つけられた牛島の顔の反射がネットに晒されず、牛島が大学に通えているという描写はかなり違和感がありました。

サスペンス的な謎解き部分と、家族の絆の感動ドラマ的な部分が、どちらも中途半端になっている感じがします。もう少し事件を深く掘り下げて欲しい。犯人や被害者の人となりがさらっとし過ぎて、印象にも残らない。それと朝顔が、家族の事情で解剖できない場面がけっこう多いのも気になる。里子さんのハンカチのシーンがあまりに多すぎるわりに、全然話の展開が無いのも、モヤモヤしてしまう。つぐみちゃんの可愛らしさだけが、癒やしの拠り所。

「人が生きること」を正面から扱った良い作品だと思います。類似のドラマがなく、このドラマでしか表現されないものがあると思います。朝顔の家族に見る「生きる」ということ。朝顔の娘さんの成長だったり、朝顔夫婦の職業上の喜びや苦しみだったり、亡くなった人を抱えて生きる人々の様子だったり、年老いていく悲しみだったり、若さゆえの苦しみだったりに、法医学教室に持ち込まれる遺体の生前の人生だったり・・そんな様々な人生が、すごく丁寧に表現されていると思います。法医学教室での謎解きも、ちょっとしたスパイスになっていて、見ていて飽きません。話が重苦しくならないような、子役の子の笑顔や、ちょっとしたユーモアもGOODです。

最近のSNSでの身に覚えのない誹謗中傷の暴走を考えると、今回の牛島の行動は許しがたいと思いました。
しかも解剖前の遺体の写真を撮って拡散させるって、普通は人として出来ない事です（ましては医者の息子だし）。
茶子先生が辞任という形で幕引きになりましたが、牛島がこの先も医学生のままでいることが信じられないですね。
普通ならば学校も退学させるくらいだと思います。
朝顔が牛島に「法医を続けて欲しい」と言っていたのが優しすぎで、さすがドラマだと。
そんな（流出させる）人間には仕事して欲しくないです。
桑原君の審議委員会で、今まで執拗に取り調べをしていた五十嵐が助け舟を出しにきたのが驚きました。
そして平さん・・もしかしたら認知症かな？なんて思ってしまいました。

2時間でとてももりだくさんの内容でした。桑原くんがせっかく帰って来たのに朝顔は仙ノ浦にいってしまい、かわいそうでしたが、夫婦ふたりの絆が感じられるシーンもあり、とても温かい気持ちになりました。今回は解剖が多くて少しつらい展開でした。しかも犯人と疑われた人が自殺までしてしまい、本当につらかったです。ウッシーの軽率な行動は本当に残念でしたが、それにちゃんと向き合って話した朝顔先生の言葉に胸を打たれました。

被害者やその家族が加害者になればもう被害者とは思われないし、自分達を苦しめた加害者と同じところまでなぜ行けたのかと周囲は同情や共感から批判に回る。でもその批判に晒されるのが復讐をやり遂げた父親ではなく、結婚を間近に控えていた息子というのが辛かった。
娘の片腕を探さなかった警察組織の中に誰か一人でもまだ事件に拘っている人がいたら、プライバシーも気にせず報道していたマスコミが昔の事件を忘れないようにと報道を定期的にしていたら、仲井戸が父親の顔か娘の名前だけでも覚えていたらと数えきれないほどの"たられば"が考えられるけれど、それらが叶っていたとしてもこの犯行が起こらなかった保証はないという事実が朝顔たちの微妙な表情に現れているような気がして考えさせられました。

あんな幼い子供の事件は同じ子供を持つ親としては辛くて見ていられないな。やってはいけないことなんだけど、自分が被害者の親なら犯人を絶対に許せないし、できることなら同じような苦しみを与えて殺してしまいたい。それができたのだからあのお父さんはたとえ地獄に落ちたとしても満足かもしれない。この世の中全てが罪に見合った罰を与えられるとは限らない。難しいよね。最後に死んだら娘に昔の姿で会いたいと黒髪にしてもらうシーンが泣けた。今頃天国で再会できているといいな。

最初のシリーズを見ていなかったのですが、面白いという噂を聞き、再放送で前話見てハマってしまいました。とにかく毎回涙します。折原悠太さんの歌う主題歌の『朝顔』が毎回いいタイミングで流れてきて、涙スイッチオンになります。毎回の事件内容も、刑事もののような謎解きがあって楽しめますし、何より、辛いことを経験したからこそ感じる日常の幸せを絶妙に表現していて毎回楽しみです。孤独編というタイトルがこれからの展開に不安を感じさせます。平さんの移住や桑原くんの転勤で家族が離れて暮らすことになり、これからどうなっていくのか、そして、大竹しのぶさんが演じる里子さんの幼馴染？が謎の言葉を残して、次回が気になりすぎます！

朝顔が鑑定した遺体が30年前に起こった幼女殺害事件の被害者の父親と、加害者の男。偶然加害者の男に出会った父親。娘は死んでいるのに、まだ生きながらえ、しかも、女の子を狙っている男を殺害し、自殺。

何て言って良いのでしょう。殺人は、いかなる人でも、許されません。もし、出会わなければ、そして、男が女の子を狙わなければ、男が、30年前の殺人を悔やんでいれば、父親は殺人をおかさなかったかも知れないと思うと、辛すぎます。父親の押さえきれなかった思いを考えると、悲し過ぎます。そして、無邪気なつぐみちゃんの笑顔を見ると、一層辛さが増してしまいます。

一方で、転勤になった桑原。朝顔や、平との幸せな生活の中でも、踏み込めなかった里子のこと。もどかしさを感じました。

そして、ラスト。仙の浦の食堂の美幸が電話している相手は、里子。どういうことなのでしょう。何かの想いを伝えたかったのでしょうか。居ない里子を想い、話しているのでしょうか。美幸の心が気になります。

過去の事件の被害者が犯人を殺すというとても痛ましい事件でつらくなりました。子どもが犠牲になるというのはいちばんつらいですね。しかもバラバラになっていたなんて想像するだけで震えてきます。犯人の真相はもうひとひねりあるのかなと思いましたが、そうではなかったんだなというのはありました。最期の遺書は身につまされる思いになりました。桑原くんもお父さんも別の場所にいってしまい、バラバラになった家族が切ないです。ごはんもカップラーメンやお弁当なんて空しいですね。

ずっと探していた犯人が見つかった時に『復讐』をしたい気持ちはよく分かります。
しかも浅野さんの場合は30年間ですから、可愛い娘と同じような残虐な事を犯人にしてことは、ある意味仕方がなかったのかな、と。
でもそのせいで、息子さんの結婚式がこの先どうなるのかまで気が回らなかったのは皮肉だと思いました。
マスコミに送った遺書も、事件の時だけ大きく取り上げて時間が経つうちに風化してしまう現実に沿っていて、考えさせられました。
万木家のリビングが寂しくって・・桑原君が早く戻って来てほしいですね。

桑原の同僚、上司たちが桐谷という存在をまったく探そうとしない描写や監察官の"あなたがやった"と確信したような態度にずっと違和感がありました。平や山倉、丸屋たちが動かなければ解決はなく、桑原や朝顔が周りに支えられているという演出としてはよかったと思います。でも自分は部下さえ動かさなかったくせに"犯人は捕まった"といい報告にきた管理官にはお前も99%くらい疑っていただろと突っ込みたくなりました。
でも一番解せなかったのはその犯人逮捕と桑原の言っていたことが事実だとわかった後の監察官の態度です。"チッ、くそつまんねぇ"みたいな態度で出ていったのを見て、意味がわからなかった。疑うのが仕事なのはわかってるからこそ、疑う必要がなくなったなら人としての礼儀ぐらいは見せるべきだと五十嵐というキャラの人間性と目付きにただただ引きました。

真也を頭から犯人として取り調べている監察官。こんな監察官がいるから、冤罪生まれるんだなと思いました。とても腹立たしかったです。妻であるために、真也の無実を証明することに加われない朝顔のもどかしさと、悔しさが感じられて、なんだか辛いです。
けれど、茶子先生中心としたチームワークで、聖奈が頭を撃たれていた後、歩いていたことなどを突き止め、真也の無実を解明しました。これが監察医達のあるべき姿だなと。良かったです。
また、つぐみの面倒をみる忍の姿、優しさ溢れていて、癒されました。
そして、ラスト。平を見送る朝顔。母里子の後ろ姿が重なった不安感。何か起こらなければ良いのですが。また、真也の転勤。でもなぜ長野？仲良し家族4人が、バラバラになってしまいました。寂しいです。

桑原くんの容疑が晴れて良かったです。みんな寝ないで仕事をしてくれて彼の人柄を感じさせました。聖奈さんは撃たれたあとも歩いていたんですね。ちょっと恐ろしかったです。疲れた朝顔がお父さんの布団で寝ていたところが親子愛を感じました。仲良くて羨ましいです。そこにつぐみちゃんも寝ていたのがたまらなくかわいかったです。桑原くんが朝顔に会いに来てふたりで手で繋いで帰るところはものすごく絆の深さを感じて羨ましかったです。でも片手で自転車持つのは厳しいですね。お父さんもいなくなるのがさみしくてたまらないです。別れ際が切なかったです。

真也は、聖奈という女性と不倫していたわけではなかったのですね。事件で知り合い、相談にのっていただけ。呼び出された所で、聖奈の背後に立つ桐谷に向けての発砲。聖奈が受けた銃弾は、真也の銃弾なのでしょうか。藤堂の解剖でも、真也に不利。桐谷も、発砲事件の前に死んでいたという状況も不利。真也が見た男は、桐谷ではなかったというのか、それとも、真也はまぼろしをも見たのか、どの状況も納得できません。朝顔の気持ちを思うと、辛くて辛くて仕方ありません。朝顔の辛そうな顔は、見たくありません。何か見落としていることがあるのではないかとさえ思います。真実を見つけて欲しいです。また、辛い朝顔に、さりげなく寄り添う忍。素敵です。一方、浩之と、平の距離が少しずつ近づいているみたいで、里子が喜んでいるような気がします。それにしても、浩之が入院すること、とても心配です。

万木家のピンチに、平が不在で全然助けにならなかった状況は意外だった。真也がどんどん追い詰められていく中で、朝顔は無理でも刑事仲間の誰かが平に「一大事」を伝ても良さようなものなのにと、ジリジリしてしまった。また茶子先生も理由不明のまま不在で、朝顔には忍が付き添ってくれているとはいえ、仕事すら制限された朝顔の心細さを痛いほど感じた。事件そのものについては久々に医療要素よりミステリー要素が強くてワクワクするが、早く朝顔一家の心からの笑顔を見たい。

家族だったり仲間だったりの大切さに、あらためて気づかせてくれる。
今ある日常は当たり前のことではないと気づかせてくれる。
辛いことがあっても支え合い、前を向いて生きていかなければと思わせてくれる作品です。
色々な人の人生に触れることで、その人の生きた証を見つけることで、読み解かれていく真実に涙します。
それぞれの人々が辛い事実に遭遇しながらも懸命に生き、歩んでいく姿に心揺さぶられ、感動しかありませんでした。

法医学の分野でもあり刑事ものの要素がある為、多少のサスペンス感はありますが、基本はホームドラマだと思っています。
人の生死を見つめながら何気ない日常も描いています。ほんわかします。
毎回何かしらの料理を作り食卓を囲むシーンがあります。どこの家庭でもある日常と何気ない会話を映し出すことで生きていることを表現しているのだと思います。
バックボーンに東日本大震災があり、過去を見つめ直しながら現在を愛おしく思う。最近では珍しい描き方です。

上野樹里は表情の演技が素晴らしくなってきました。しゃべると「のだめ」感は残っていますが、でも上手いと思います。
脇も仕事をしています。時任三郎も渋いお父さん感が出て安心して観られます。
つぐみちゃんの成長が速い。演技も上手いのだろうけど自然に癒されます。

え？桑原くん犯人じゃないの？？前回のシーンを見てから、あーあやっちまったなーと思っていたのにまさかの違う説なんて！びっくりだわ。あの映像からの大逆転なんてどうやったらできるんだい？？私はもちろん朝顔先生の話も好きだけど、それ以上に家族の何気ない風景がとても好きだったんだ。だから肝心の桑原くんがゴタついちゃうとその平和感がなくなってしまうからすごく残念。無理やり旦那を犯人にするようなストーリーにしなくてもいいのになー。

桑原くんの事件がどうなるか気になります。防犯カメラで男はうつっておらず、焼死体も撃たれる前に死んだことになっている。何か警察組織に桑原くんがはめられたのではないか、という印象です。なにかトリックを使ったような事件ですね。実は内部に真犯人がいるとかでしょうか。不安ななかでも仕事をこなす朝顔先生の真面目さに心をうたれました。お父さんもちょうど東北にいるのでさみしいですね。つぐみちゃんがかわいくてそれだけが癒しです。

いつもは解剖した遺体が関わった事件ってサラッと流す感じですが、今回はさすがにそうはいかないですね。
最初に桑原が桐谷を撃った時に、弾が外れて田村って女性に当たったと思ってしまいました。
（タイミングよく倒れたし）
後ろから頭を撃っても、あんな風に貫通みたいになるんでしょうかね？っていうか、ならないと桑原が逮捕されてしまいますが。
警官を取り調べる管理官がいるとは初めて知りましたが、あの五十嵐って男は嫌な感じです。
身内に甘い警察内部が、最初から桑原が犯人だと決めつけて取り調べをするのって変だなと感じました。
早く、家族全員で普通にご飯を食べているシーンが見たいですね。

あの桑原も不倫するのかと1週間もやもやしていました。もやもやの原因は聖奈という相手の言葉遣いが若そうだったから。案の定、外見や桑原にタメ口なところなど20代前半の軽さが見え、これが相手なのかと桑原の趣味に対して残念な思いが生まれました。
ですが人目が多いところで会っていたことや平が真っ先に浮気に気づいていろいろ気をつけろと言ったとは到底思えなかったし、朝顔が戻ってきて"もし自分が母親の立場だったら自分は探さずに笑っていてほしい"と言ったとき、言い返した桑原の目は本当に朝顔への想いで溢れているように見えたので、事件がらみであってほしいと願っていました。ですがラストの展開は予想外というか、画角が凝っていて桑原が銃を向け威嚇射撃もなく発砲したこと以外はっきりしたことがわからなかったので、また勘違いとか桑原への不信感を募らせようとしているんだなと感じ、構成が上手いなと感心しました。

祖父浩之が持っていた「歯」は里子の手袋の近くで見つけたと。でも、それが里子の歯であるかは、調べないで欲しいと。長い間、待ち続けている浩之の心の負担が大きいのですね。とても辛いです。

そして一番の気になることは、真也と「聖奈」という女性の関係です。恋人のように見えます。不倫なのでしょうか。朝顔、つぐみ、平を裏切っているのですか。もしそうなら、腹立ちます。いや、何か事情があるはず。そして、ラスト。聖奈に向ける真也の銃。なぜ、どうして。
そして、もう一人銃を持っているような言葉も。どうなってしまうのですか。ドキドキです。辛いです。ショックです。

亡くなった方の死因を特定するために、チームが一丸となって取り組んでいるところが好きです。
母親の介護をしていた娘の奈々子が、本当の死因を知ったときの演技に胸を打たれました。ずっと介護を続けてきた母親への思いが複雑に自分の中でせめぎあっている様子が、見ている私にもはっきりと伝わり、息を飲んで見守ってしまいました。
朝顔と桑原が寝ているつぐみを見つめて幸せそうに笑うところに彼らの家庭の温かさを感じます。だからこそ、桑原がカフェで田村聖奈と会っている場面、ラストの銃を向ける場面が際立っていました。

東北の事件も横浜の事件も見ごたえがあり、面白かったです。東北で起きた事件に対して朝顔がふたりも呼びつけて大丈夫なのか、と思いましたがそういうのは現実でもありなのでしょうかね。高齢のお母さんの死因が自殺というのはなんとも切なくて仕方ないです。娘のことを思っての覚悟だと思います。高齢化社会の日本においては考えていかないといけない問題ですね。
いない娘へのおじいちゃんの切ない想いが毎回つらいです。
桑原くんもどうなるか気になります。

前回、朝顔がじいちゃん家で『歯』を見つけたので、そこを中心にストーリーが展開すれば良かったんですが。
今回は仙ノ浦の事件と、神奈川（東京？）の事件と入ってしまい、しかも桑原君が女性とお茶を飲んだり銃を撃ったりして。
色々な事が入り過ぎて、全てが中途半端というか散漫な感じに見えました。
割れた窓ガラスをジグソーパズルの様に夜通し組み立てるなんて、そんな暇なんて現実離れしすぎですし。
じいちゃんは『歯』が里子と断定するのが怖いのかな、と。探すのも辛くなってしまったかもしれないですね。

おじいちゃんの持っていた歯のエピソード。泣けてしまった。そうだね、おじいちゃんがそれでいいならそれでいいと思う。戦時中戦争に行った人の骨を拾えなかったから、亡くなった場所の近くの石を持ち帰ったりしたって聞いた。やっとやっと見つけた歯は今の技術ならばすぐどこの誰のか分かってしまうけれど、これが心の拠り所ならば真相はわからないまま里子さんだと思っていてもいいじゃないか！愛する人が突然骨一つ残らず戻らなかったら‥。それがもう9年も経つとすれば‥。寂しさは計り知れない。

朝顔たち家族のあたたかい日常と、朝顔が直面する辛い事件や、震災でいなくなってしまったお母さんをめぐる関係性という、真逆の要素がシームレスに展開していく脚本はとても秀逸です。正直なことを言うと観終わったあとに「ああ面白かった」「来週も楽しみ！」と明るい気持ちになりたいのですが、最後の1分で猛烈な不安要素を放り込んでくるので良くも悪くも目が離せません。朝顔にも桑原くんにもずっと幸せでいてほしいと思いながらハラハラ観ています。

真也の姉忍が野毛山署に。本当に、平さんの親戚集まって来てるって。信用金庫を辞めて、刑事になったという熱意が、初めての事件での暴走に、良い意味でも悪い意味でも表れていました。けれど、被害者の姉に寄り添う姿は、良かったです。一方、真也。あのSNSの言葉は何？「会いたい」とか「今日は無理。明日なら」とか。聖奈って誰なのでしょう。まさか、まさか不倫ってことはないですよね。朝顔裏切ってないですよね。つぐみちゃん、平さん悲しませないですよね。真相知りたいです。そして、朝顔。おじいちゃんの家の仏壇にあった里子のハンカチに包まれた歯。それは里子の歯。おじいちゃんはなぜその歯のことを朝顔に話したがらないのでしょうか。そして、なぜその歯があるのでしょうか。歯のこと、「聖奈」のこと。そして、茶子と若林の関係。課題が残されモヤモヤです。

茶子先生に迫る若林が受け入れられていてびっくり。その様子をアイス2本持ってガン見してた安岡がどう話を広めるか気になります。
事件は一回意識を失ったけど息を吹き返しゆっくり死んでいったんだろうと別の作品で見たことのあった亡くなり方だったので、そんなに監察医内で広まっていない症例なのかと少し疑問でした。
息を吹き返したときの電話を面倒臭いと思ってしまった美優の心がきっとずっと救われないことと、じいちゃんがずっと"里子の歯"を隠していたこととが繋がって、見つかったところで救われないとじいちゃんが言っている気がしてゾクッとしました。

ともさかりえさんが出演されるときいてましたが、まさか桑原くんのお姉さんとは！今まで声だけの出演、と書いてましたが、そういうことだったのか、と納得しました。同じ刑事なんてすごいですね。それにしても身内が多すぎる職場はどうかと思います。今回の事件は一度息を吹き返す、ということが起こったことが驚きです。そんなこともあるんですね。あのとき電話に出ていれば、という想いが一生残りそうでつらくなりました。桑原くんの不倫疑惑はなにかの勘違いだと信じたいですが…。

今回は新キャラが2人も出てきましたねぇ。
茶子先生は若林に車で監禁（？）されたので、どうなるんだろと思っていたら、途中でシレッと職場にいたのでびっくりしました(笑)
そして銀行を辞めてまで刑事になった忍も凄いですね。性格が真っすぐそうで、ストーリーに深みが出そう。
『密室殺人』かと思ったら、実際は恋人が殺してて下着泥棒の大家がカギをかけていた、って展開が刑事ドラマの様でした。
助けを求められたのに、電話に出なかったお姉さんはずっと引きずりそうです・・。
そして、お母さんの『歯』を見つけた朝顔。やっぱりお母さんは亡くなっているんでしょうか？

じいちゃんの隠してた秘密は持ち越しかー。あの歯はお母さんのだろうな、いつ見たかったんだろうか。歯一本でもきちんと鑑定してくれる日本って素晴らしい！じいちゃんとつぐみちゃんの絡みがまんま実家の雰囲気で和む。ほんとに家族感を出すのが上手だよねー。よくつぐみちゃんとの信頼関係ができているんだなと感心。みんなおじいちゃんはおじいちゃんに、ママはママにちゃんと見える。それが凄いよね。って感心してるところにパパ‥不倫してるんですか？？思わず二度見してしまった（笑）

子犬のように、雨に打たれ大泣きしている山倉係長の姿。事件解明のように辛いシーンだけでない、ほのぼのしたシーンに、これぞ朝顔ドラマと感じ、嬉しくなった冒頭でしたね。そして、検死官伊東の復帰。嬉しいです。一方、朝顔が呼ばれた遺体は、既にミイラ化で、蝶ネクタイにタキシード姿。なぜそんな姿になってしまったのでしょう。解明にいつも以上の朝顔達のチームワークを発揮。ジグソーパズルのように、書面に埋められていく遺体の真相。ドキドキでした。そこからわかった真実に遺体を娘に返すことが出来たこと、そして、タキシードの意味を伝えられたこと。切なさもありながら、良かったなぁと感じました。また、朝顔の祖父の様子が変です。何があったのでしょう。そして、あの歯は。朝顔にとって、どんな真実が待っているのでしょう。

前回、山倉が朝顔の家にいた時は驚きましたが、「異動かも」って小さくなっているのが可愛かったです(笑)
職場と全然違うんですね～しかも異動じゃなくて良かった(笑)伊東さんが戻って来て驚きですが。
朝顔たちの仕事って、ミイラ化した遺体の解剖もあるんですね・・。普通にやってましたが、凄い仕事だと思いました。
亡くなっていた吉田さんに対して、遺族の娘さんがやけに若くって少し違和感がありましたが。
でも、光子の『虫』の勉強と、茶子先生の見聞のお陰で吉田さんの亡くなった時期を特定できたので、チームワークが良いなと感じました。
朝顔のじいちゃんがもっていた歯は、やっぱり朝顔のお母さんなんでしょうか？

もし、自分の家族がある日突然出かけたまま行方不明になってしまったら。見つかった時には野外でミイラになってしまっていたら‥。もう何もかも思考が追いつかないだろうな。それを丁寧に紐解いてくれたのはフィクションとは言えこちらの心もほぐれていくようでとても良かった。亡くなったお父さんにお洒落してデートに行くほどの女性がいたとは。一人で寂しいとばかり思っていた娘にしては嬉しい出来事だったのではないだろうか。できれば相手の方にもあってみたかったけど、そこまでしたら出来すぎだからこれくらいでちょうどいいか。

死体の謎が全部解けずに終わってしまい、少しびっくりしました。なぜお父さんはあそこにいて死んだのかわからないものなんですね。最後のレストランで幸せだったらいいのですが、まさか付き合っていた人に殺されたというオチはなかったのかとかあのあと少しもやもやしました。係長の錯乱ぶりには驚きましたが、結局メンタルが弱かっただけ？桑原家に来る必要があったのか、疑問です。戸次さんの演技は良かったです。おじいちゃんの秘密が気になりますね。

双子が入れ替わる話はよくドラマなどであるので、ある程度予想はしていました。
どっちかというと、お父さんが仕事後にどこに行っていたのか？あの怪我はもしかしたら何かに巻き込まれたのでは？と思っていました。
でも結局、お父さんはただ副業をしてて、しかも本当に階段から落ちた展開にちょっとガッカリしました。
あと、いくら何でも同級生が、亡くなったばかりの子に「亡くなったのが一馬じゃなくて良かった」なんて言うかな？と。
周りからの様子をみて、諒くんは本当の事を言いづらくなったんだろうな、と思いました。
朝顔が毎週お母さんの為に東北に行くようになり、母親になって逞しくなったと感じます。

まだ14歳という若い命が奪われた事件でとても見ていてつらかったです。しかも双子で入れ替わっていたなんて。自分よりも優秀なかずまくんが死んでしまったことに罪悪感をもってしまってかわいそうでした。朝顔先生が丁寧に紐解いてくれて少しは救われたらいいのですが。お父さんが悪者かと思いましたが、そうではなく家族を思っている人なのでまたみんなで再生してほしいです。朝顔のお父さんが東北に引っ越そうとしているのが少し寂しいです。前シリーズでそういう話もありましたが、いざそうなると悲しすぎますね。

お腹の中から一緒にいた片割れが死んでしまうって喪失感はどれほどのことだろうか。しかもその知らせに驚いたお父さんまでが意識不明って‥。私なら一生立ち直れないな。自分とそっくりな顔してるんだもん、これからしばらくはほんとに落ち込むだろうな。自分が代わってあげたいと思ったのか間違えられててもそのままだったね。人生の分かれ道ってほんとに些細なことの連続なんだよね。あの時自分がボールを取りに行っていたら？フェンスを揺らさなかったら？？電線のことを教えていたら？？？考え出したらキリがない。架空の少年の話だけど、あの子大丈夫かなといつまでも心配になった。

キャストそれぞれの役割と個性がハッキリしているのが良いですね。捜査一課の面々はがさつでコミカルな面々だし、法医学チームに適当にあしらわれてるのが笑えます。特に検視官の丸屋がコミカル過ぎます。
茶子教授が法医学教室のメンバーを上手く纏めていますね。まあ、当人はかなりの変人なのでメンバーに呆れられる事もしばしばですが。
朝顔と平の親子関係や婿の真也とのぎこちなく見える関係も気になりますね。微妙に頼りなくて、マスオさん的な立ち位置に見えました。

待ってました！つぐみちゃん。こんなに自然にお父さんお母さんおじいちゃんに愛されて現実かどうか分からなくなっちゃうんじゃない？と心配になるほど馴染んでます。家族のコミュニケーションが素敵でどんな些細なことでも思いやりを忘れずに小さな感謝も言葉で伝える姿勢がとても好きです。つぐみちゃんもいい子に育つだろうなー。もう震災の話はいいだろうという人もいるかもしれないけど、あれからずっと会えなくて心の整理がつかない人もいることも確か。忘れてはいけないよね。

やはりとても素晴らしいドラマだなと思いました。初回から悲しい事件で4人もなくなってしまいましたが、最期に犯人と疑われていた佐々木さんの死の真相がわかり良かったです。お母さんにお土産を買っていったとわかり、すごく泣けました。実家に帰って元気な姿で会いたかっただろうなと思いました。でも肝心の今回の事件の真相がうやむやになっていたところか残念でした。よくわからなかったです。朝顔がお母さんを探すシーンは切なくなりました。彼女自身も災害を目の当たりにしているので自分の傷と向き合う時間になりそうですね。