ちはやふる-めぐり-

今と過去を結ぶこのドラマのキーパーソンをしっかり柔らかく演じてた。
役にピッタリハマったという感じです。

萌音ちゃんの1番の魅力の声が存分に生かされていてとても良かったなと思いました。最終戦も自分の教え子たちの方を向くことなく読手に専念しているけど、最後の札を読む前の緊張が伝わり生徒を思っていることが伝わりました。昔の仲間に駆け寄る嬉しそうな姿も良かったです。

祈りが通じてみんなが敗者復活戦を勝ち進んでいることを我が事のように飛び跳ねて喜んでいる姿がかわいくて愛おしいなと思いました。読手としての凛とした佇まいや着物が本当によく似合っていてドラマを盛り上げていると思う。

本当に綺麗な日本語をサラサラと流れるように話すよね。もちろんそれはセリフなんだけど、それに伴う所作がまた綺麗で見惚れてしまう。お辞儀の仕方や会場で親御さんを案内する所作まできれい。少し腰を落として指先まで揃っているのだから恐れ入る。

憧れの中西さんに会えた時の驚き方がとてもかわいくて良かったです。和歌の話になると途端に身を乗り出しマニアックになるのも好き。和歌の解読をキラキラした目で話してくれるあんな先生だったら古文は違う世界に見えただろう。

しっとりと大人っぽく何より和歌を詠む声がものすごく魅力的。そして手を触れるとか手招きをするとか、そういう所作がいちいち綺麗で見惚れてしまう。弾けるような瑞々しい高校生とは違うそこから10年経った大人をちゃんと演じている。

千早のその後じゃなくて奏のその後なのが納得。さらさらと流れるように詠む歌が心地よく耳に響いて引き込まれます。顧問として出しゃばりすぎず、でも素敵だなと憧れてしまう。めぐるへの声かけも押し付けがましさがなく今の時代の先生だなと思った。