ちむどんどん

セリフが少なかった時はその中にキラッと光る名言があり名脇役だなと思ったんだけど、セリフが長くなるにつれ「母親の1番の不幸は息子と結婚できないこと」なんて気持ち悪いセリフも増え迷走し始めた感じがある。「ドンピシャー」もウケを狙ってるような喋り方で嫌悪感が増した。

台詞の文脈を理解していないんじゃないかと思う場面が多々あります。文節の区切り方、アクセント、抑揚、声のトーンなどがおかしくて、ながら視聴していると突然、「ん？この人何が言いたいの？」となります。言い方によって複数の意味に取れる言い回しの時に、違う方の意味に聴こえる言い方になっていて混乱します。
読み込み不足なのか、そもそもこうしたことをあまり理解せずに台詞を言っているのか。
素人がながら聴きで「あれ？」と思うくらいなので、演出の方はその場で分かるはず。何故直さないのか不思議です。

田良島は一見すると怖くて厳しそうだけど、しっかりと部下を見ている。部下にもプロとしての要求はするけど、ちゃんとフォローしてくれるし、仕事というものを教えてくれる。こういう人っていそうでいない。青柳も暢子もこの人に仕事への向き合い方を学んだと言っていい。その意味で脇役だけど大事な役回りだと思います。いかにも新聞社の人っぽい癖があり、ちょっと斜に構えながらも、洞察力が鋭い。様々な役をこなしてきたバイプレーヤーの山中さんらしく、短い登場時間でもそんな人物像がはっきりとわかる演技だったと思います。