アバランチ

冷徹な機械のように大山にしたがっていたのは、実はアバランチのメンバーだとは思わせないための演技だった、という演技を山中さんはしていたわけですね。前フリとしてかつての山守との関係性が描かれていたので、もしやとは思っていましたが、メンバーの素性を大山に伝えていたのでメンバーのひとりだとは大山に疑われているようなシーンが出てくるまで確信が持てませんでした。役者としては視聴者の疑心暗鬼を生むのもまた成功なわけで、山中さんの演技が大いに盛り上げた終盤だったと思います。

大山に裏切りがバレた時の目の泳ぎ方や、ポーカーフェイスを保とうとしているけど強張ってしまう表情が大山の本当の恐ろしさを物語っているようで印象に残りました。「これからも頼みますよ」と言われた時の涙も悔しさや屈辱が感じられました。。羽生との関係も深く描かれてはいないけど、互いを分かりあっているからこその短いやりとりが2人の信頼関係の強さを感じさせて良かったと思います。

途中から仲間になるのかと思ってたら、最初から仲間だったのか！
「今からあなた達を逃がします」の桐島は最高にかっこよかった！
羽生との絡みはほんのちょっとだったけど、「なんとしても生きててくれよ」「あんたもな」みたいなあのやりとりだけで、二人の関係がとてもよく分かった。
最初から謎のキレ者感があったけど、他のドラマではポンコツ役もやっててそれも似合ってて、この人はマジで演技力が凄いと思う。