DOCTOR PRICE

鳴木はマウントとれる相手とそうでない相手に対する態度が全然違う。演出サイドの意向なのだろうけど、現実にそういう人間は結構いて不快な思いをすることがあって、それを思い出してしまう。

結構な時間、椅子に座っているなあという印象。動きが少ない役だからこそ細かい仕草などに工夫が欲しい。「無くて七癖」と言うし、人間のコミュニケーションは言語より仕草などの占める割合の方が大きいわけで、とくにこういう自分をさらけ出さないキャラだからこそ、印象的な癖とか仕草を入れると完成度が高くなる。たとえば好例は田村正和さんの「古畑任三郎」だよね。

3代目に所属しているんだから、身体表現の意味は理解している筈だし、ダンスの訓練もしているのだろうから、もっと言葉や表情以外の芝居を見せて欲しい。

ずっとセリフが棒読みだよね。相手に踏み込ませないためのポーカーフェイスなんだろうね。だけど薄っぺらくて魅力がないよ。年下の夜長さんとかに支えられて印象を作ってもらって成り立ってる感じ。セリフの言い方だけで下手だってバレてるけどね。

真相がわかっていよいよこれからですな。どんどんカッコよくなっているからあとちょっとだけ目力があるといいな。

善人と悪人のグレーな感じがなかなか良かった。