ドクターホワイト

元々ARB、バンドマンなのに役者が出来ると勘違いしてるが最初から下手だし。音楽やってる時から俳優に憧れてた見たいだが、やりたいと向いてとは違うから。誰か言わないと…下手たまからバンドに戻りなさいと。

娘に向ける眼差しとラスボス感のギャップにもう…♡語彙力
こんなお父さんいたら、幸せすぎるでしょー

悪の組織の親玉かと勝手に思っていたけど娘を亡くしたくない一心でいきすぎちゃったただの父親だったってところが良かった。ともえを見守る目はどこまでも優しく、表情が豊かになった白夜に驚き元気な頃のともえを思い出すように懐かしそうに見つめる目がとても良かった。

朝絵に向ける笑顔や眼差しが、娘への愛情の深さは本物なんだと感じられる温かさと優しさに溢れているところがとても良かったです。失うのが怖いと他人の前で口にするのも納得の溺愛ぶりで、娘を救うためにクローン人間を作るなど常軌を逸した行動に走る説得力がありました。登場するだけで場面がビシっと締まる存在感もさすがでした。

将貴と対峙するシーン、笑顔も親しげな口調も全てが表面的で、海江田自身がそれをあまり隠そうとしていないところが怖かったです。最初は余裕のある態度だったけど、将貴の追及に少しずつ苛立っていく様が低くなっていく声のトーンや下唇を噛むなどのさりげない仕草で伝わってくるところも良かった。晴汝の話をする時の挑発するような口調やニヤっとした笑みも海江田の駆け引きの上手さを感じさせて良かったと思います。

海江田の紳士そうな態度と柔和な笑顔の裏が怖い、そんな感じがします。石橋さんは元々ヤンチャなロックシンガーですし、役者としてすっかり貫禄がついた今も、どこか破壊的な何かを内包しているような雰囲気があります。だからこそ松田優作さんが役者をやれと言ったのでしょう。年輪を重ねた役者は、演技と言うよりそういった存在感が役柄を作っていく感じがします。なのでこの海江田も今後すごい悪党にも、あるいは彼なりの事情を抱えた寂しき者にも、どちらにでも変化できそうで、読めない感じがさすがです。