ドクターホワイト

自分の胸を叩いたら肋骨が折れたというエピソードが仙道先生らしくて笑っちゃいました。大柄でがっしりした体格だし、力加減が出来なそうな感じがぴったり。CDTが結成される前から、患者さん最優先というスタンスだし、技術も知識も経験もあってチームの中にいるだけで頼もしくて安心感があるところも良いと思います。

ほんとに自然（笑）ほんとにいるお医者さんが一人紛れ込んでいるかのようなリアル。とくにキャラが濃い中でなんにも味付けしないでそこにいるだけってなかなか勇気がでないと思うけど、敢えてなんのキャラ付けもしないのが良かった。

CDTの中で個性という点ではもっとも地味といえる仙道ですが、チームの外科医として医療面では大きな戦力です。真壁の圧力を直接受ける立場でありながら、CDTの有用性をいち早く理解し、協力する決断力も素晴らしい。つまり個性は地味だけど欠かせないピースという、何とも難しい立ち位置にあります。他のメンバーが個性的すぎるので、仙道まで個性が前面にでるとうるさくなるので、演じている高橋さんはあえて抑え気味にしているのでしょう。役者としては損かもしれませんが、そういうバランサーは大事だし、逆に印象に残る芝居だと思います。

「恩返しだから」と白夜の受験勉強を進んで見てあげる姿が仙道の面倒見の良さを感じさせました。必勝ハチマキに腕まくりという熱血教師みたいな姿がよく似合うし、全身から気合・根性っていう体育会系な雰囲気が漂っていて、スクワットしながら下二段活用を覚えたって台詞も妙に説得力がありました。