アイシー～瞬間記憶捜査・柊班～

全体が暗い感じだから息抜きにはいいが、やり過ぎていて浮いているし、折角の生真面目な刑事番組なのに白ける。
もう少し抑えて雰囲気を壊さないようにして欲しい。

周囲の人と全くテンションが違うのが返ってクセになってきました。異質なのが柊班には合わないだろうなと思えるけど、重苦しい空気だけでは飽きてしまうので適度にガス抜きになってちょうどいいと思います。あんな人懐っこい人がいると明るくなりますね。

こういう役者本人のキャラだけに期待されている役柄っておいしいね。たとえば温水洋一さんなんかもそう。それほど凝った芝居をする必要がないから、一見すると簡単そうだけど、でも逆の難しさもありそうだ。

誰であれ自身のキャラは、自分以外の誰かに見せる芝居であるはず。だから役者は自分の殻を引ん剝くか、何か更に被せて役作りをする。えなりさんはそれをしないことを求められるわけで、だからこそ誰もが「えなりくんならこうだろう」と思っているであろう予定調和に合わせなければならない。

それは案外難しいことなのかもしれないね。まあ見ている方としては、どうあれ「えなりくん」でしかないんだけど。