卒業タイムリミット

これまで引っ張ってきたストーリーの結末として、そんな理由だったんかいとツッコミたい部分もありましたが、全体としてはうまくまとめたなという印象が強いです。最終回を見ても謎が残る部分もあった点は少し残念でしたが、黒川が納得できる答えを得られたならそれでいいとも感じました。あと小菅理事長のカミングアウトのシーンが、ところどころ意味不明でツッコミどころ満載です。今までの脚本がしっかりしていた印象があっただけに、小菅理事長の設定に少し違和感を覚える展開でした。

出だしの水口先生の拉致事件が起こり、関係性の無かった４人の生徒に脅迫文が届くというストーリーは興味が持てました。その犯人にたどり着くまでが長く感じ、教師たちが犯人ではないかと思わせぶりな展開になっていたりと、特に前半は余り面白いとは思いにくかったです。しかし、４人の生徒の抱える問題にスポットが当てられて、犯人に近づいていきはじめた辺りから急激に面白みを感じるようになり、全体的には「なかなか良かったな～」という気がしています。

夜ドラ一発目の割には印象が薄いとしか言えません。あまり大物の俳優がおらず、まだまだ駆け出しのメンバーを揃えるのは良いですが、素人の演技を見ている気持ちになります。徐々に犯人に迫ってきてドラマも佳境に入って来ていて盛り上がるところではありますが、正直展開があまり気にならないくらい興味が薄れています。もっと表情や言動に工夫があれば、もう少し見応えのあるドラマに仕上がったのではないかと残念な展開が続いています。