しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜

デジタルに強い弁護士を炎上させるって、ちょっと何考えているんだろうと思ってしまった。当然身元突き止められて訴えられるのがオチだとは思わなかったのだろうか。保田と因縁のあるユーチューバーにネタを提供して…というワンクッションを置いてはいるけれど、それも追及されたらバレるわけで。直接誹謗中傷しなければ開示請求が通らないというのも対応の難しい問題なんだなと思った。祭りだとか言って、あちこちに燃料投下して楽しんでいるネタ提供者が一番質が悪い。どうしたらこういう人たちが減るのか難しい問題だなと思った。

最後の個人情報をさらして情報開示になった人のその後があやふやでモヤモヤした。わざわざ水族館に呼び出すなんてデートじゃないんだから馬鹿にしてるとしかいいようがない。反省してますごめんなさいでもぼくお金持ってないんで、で許されるの？それでおしまいなの？その続きが見たかったのに残念。でも今まで見る限り訴える側が心底すっきりする結末なんてもらえないのかも。結局デジタルタトゥーは残り続けるしやられ損なの？まだまだ発展途上のネット社会を乗りこなすにはリスクは覚悟しろってことなのかね。

なんで？の答えが「バカだから」というのは身もふたもない。でも、それが本当なんだろうな。何か信念があるとか意図がある訳じゃなくて、ただなんとなくとか周りがやっているからとか盛り上がるからとか、せいぜいそんな理由だろう。書き込んでいる本人は画面を見ていて、反応の文字や数字を見ていて、その奥に人が心があることが抜け落ちてしまっている。奥にある顔や表情、心を想像出来たらバカ騒ぎはできないだろう。書き込んでしまえば、それが子どもだろうと大人だろうと同じ文字で文章だ。同じだけの影響力を持つ。だからこそ責任を持って書き込みする必要がある。ネットは便利になったけれど、やっぱり距離感とかいろんなこと学んでから使う必要があるなと、このドラマを見て改めて思う。

ただのノリで誹謗中傷してくる奴になんで？どうして？と詰め寄ってもなんにも出てこない。答えは簡単、自分がしたことによってどんなことが起こるのか相手がどんなことを思うのか全く想像できないバカなのです。詰め寄っても答えは出てこないし、受けた損害はなんにも回復できないってほんとにムカつく。200万なんていらないから相手も同じ目に合わせてやれ！‥って思っちゃいけないのかねぇ。でも配信にはリスクはつきもの。それで精神を壊してしまうのはリスクが大きすぎるから子供にはやってほしくないかな。

わー、この期に及んでまだちょっとふざけただけって言えちゃう子供が怖いわ。内容証明？が来た時点でただことじゃないって分かるでしょ。投稿の内容もひどすぎるし、子供のやったことで済ましていいレベルではない。最初から親に泣きつかず自分でどうにかしようと調べたのはただ親にもバレたくなかったってだけだし同情の余地は全くない。誰にも守られずちゃんと自分自身が反省して謝罪しないとダメだと思う。親ももっと子供がどんなことをしたのか関心を持って関わってほしい。

たしかに子どもはいたずらをしたい年頃もあるだろうし、悪乗りもその後のことも深く考えていないところはあったりするかもしれない。だけれど、やっぱりやられた方は相手が子どもかどうかわからないし、子どもだとしても同じように傷つくわけで。だから、子どもだから悪ふざけだから許してというのは違うんだろうなと思う。嘘をついてドラゴンに頼んでも、当然調べたらわかることで、情報開示が通ってしまった。この案件は胡散臭いドラゴンから保田のもとに戻ってきてしまうんかな？パラリーガルの加賀美にもやっぱり隠してた過去がありましたね。パワハラにあっていたこと、それのストレスを漫画を描いてアップすることで発散していたのは分かるような気はするけれど、やっぱりアップまではしない方がよかったのかなと思う。お父さんが良い人っぽいけれど、自分のせいって言っていたのがどういうことなのか。まだ何か隠してるんかな。

忘れられる権利を早く確立してほしいと切に思う。なんでも動画に撮られていつまでも記憶されてしまう世の中ってほんとに怖い。ただ犯罪者となると変わってくるかなー。今回の人はあの一件が事故みたいなもので繰り返す危険性は相当低いと思うけど、根本的にその人の特性はそう変わらないから何かの拍子でまた事件を起こすんじゃないかと思えば忘れられるのは怖い。そしてみんなエリートの転落に目がない笑。ネットは浅ましさの宝庫。生きてる人間が1番怖い。

今は何度でも昔のことを掘り返して蒸し返してネットで拡散できるというのが本当に大変な時代になったのだなと思う。長く生きていれば前科の付くようなことではなくても傷の一つや二つあったりするのが普通だと思う。今回の前科も、元々しつこく喧嘩を吹っ掛けられたのを払いのけただけがキッカケだから、本当に偶発的な事故って要素が強い。でも事情を知らずに炎上を楽しむ人たちから見れば、ただの犯罪者の一人であり叩いても良い人となる。ただのつぶやきだとしても、その向こうに感情を持つ人がいて、様々な事情が絡んでいると言うのを感じているのが大事なのかな？本当にネット社会って便利なようで恐ろしい。

弁護士の仕事って派手なように見えてすごく地味で大変な作業の連続なんだなとこのドラマを見て知りました。膨大な法律の中から使えるものを探して、資料を揃えるために地道に働きかける。根気がなきゃ務まらない。それで一件一件感情移入させていたら続かないですよね。他人事というある意味冷たく聞こえる言葉も、人との適度な距離があることで見えることもあるしやれることもあるって意味ですよね。保田さんのキャラにはまだ馴染めないけれど他人事はなかなかいいなと思いました。

今どきのＳＮＳでの炎上を上手いこと描いてるなと感心してしまう。火のない所に煙は…と言うけれど、まるで放火からの炎上に見えるし、防ぎようもわからない。なるべくＳＮＳから距離をとるというのは大事なんだろうけれど、本人が距離をとっていても今回のように電話とかかかってきちゃったら巻き込まれてしまう。みんなが他人事だと距離を取れれば良いんだろうけれど、スマホ片手に見ていると一対一な感じがしてきちゃうのも事実。どこかで客観的に見れるような工夫がいるんだろうな。軽い感じのノリだけれど、いろいろ考えさせられるし、結構今からは必要な知識とかが入っていて見て良かったなと思えるドラマだ。

ネットで有名人を叩いていた人が特定されてその人が叩かれて、また酷い誹謗中傷が連鎖していき元の本人そっちのけで場外乱闘を繰り広げる。今ちょうど話題のふわちゃんの騒動みたい。全然関係のない人が通りすがりに見た景色だけで急に参戦してくるような状態って言葉にすると大分やばい。SNSは個人の感想をつぶやくのにちょうどいいけど、悪口も消えなくて掃き溜めのようになってしまっている。おっちゃんみたいに取り返しがつかなくなる前に付き合い方を考えた方がいいと思う。

SNSで誹謗中傷したのが自分だと特定されただけでビビりそうなものですが、大胆にも慰謝料を踏み倒そうとしている主婦にびっくり。まぁ謝罪の時は育児や家庭のストレスのせいにして、夫にバレた時は旦那のせいにしていたぐらいなので納得かと。そんな主婦にもいい夫がいて、そこはよかったよりモヤモヤの方が強いのは人としてダメかしら？夫と子供に軽蔑されて捨てられても良かったかも。とはいえ今の法律では訴える方の労力が半端ない。そこら辺から変えて欲しい。

法律の無料相談って行ったことありますが無料なんだからと横柄な態度を取る人やここからは有料じゃないとと情報を出し渋る人までいて、あながちドラマも間違ってはないなと思いました。困っている人にとっては一大事でなにをどうしたらいいか分からない人がほとんどだと思うので保田の態度はないと思います。今増えているSNSでの事例はとても分かりやすく勉強になりました。どんなことも逃げ得だけはないようにビシッと決着がつくといいです。