星降る夜に

「物事には始まりと終わりがありますから」ってきっぱり言い切ってピンクエンペラーを解散させるところが潔くて格好良かった。涙こらえて解散告げるところも、嘆く後輩たちに「ファミレスで普通のおばさんとして集まれば良い」って変わらぬ絆を示して諭すところも、熱くて人情味のある犬山らしくて良かったし、やたら芝居がかってオーバーな言い回しや表情がちょっとコミカルで、シリアスシーンと良い対比になっていたと思います。

変質者と間違えて院長と佐々木を捕えてしまった後輩たちを一喝するシーンがさすがの迫力で見応えありました。伴が再び来ないようにと後輩たちに見張りを頼んでおく抜かりなさも、「命かけられんのか？！」って後輩を煽りまくるところも頼もしくて、マロニエは自分が守るっていう覚悟が感じられて格好良かったです。

鈴に掴みかかった伴を引き剝がして啖呵を切るシーンが格好良かったです。さすが元レディースっていう迫力と凄みがありました。鈴と佐々木のやりとりをドアの隙間から覗き見してる時も、チラっとしか映ってないのにやたら存在感があって面白かったし「二人でイチャイチャしてた～」ってテンション上がってしまうところも、噂好きなおばちゃんって感じが出ていて良かったです。

刈り上げヘアーと眉頭にしかない眉毛が元レディースの片鱗を残しているようでかっこいいです。息子との過去をいろいろ話しているうちに少し涙ぐんだり、苦労したんだなと感じることができました。チャーリーに甘えられて嬉しそうな鶴子さんが好きです。

チャーリーに「産んでくれてありがとう」って言われた時の顔、すごく良かったな。色々大変だった過去を聞いた後だから余計に嬉し泣きする姿にグッときました。レディース時代の写真もなかなかパンチ利いていてインパクトあったし、後輩に雪宮の自宅を警護させるところも、頼もしくて姉御肌な犬山の人柄が感じられて良かったと思います。

いつも職場に来る息子とのやりとりがほのぼのします。大きくなってもこんなやりとりができるのは一握りの家族なのでは？口では引き離しながらも嬉しい様子、お母さんの気持ちですね。鈴先生の誹謗中傷に元暴走族としてどう出るか、楽しみです。

チャーリーとのやりとり、ほのぼのしてて良いなあ。「毎日来るんじゃないよ、バカ息子」なんて言ってるけど顔は緩んでて嬉しさ隠そうとしてないし、友達同士みたいなテンポの良い会話も二人の仲の良さが滲み出ていてほっこりします。特に今回は鈴への嫌がらせでモヤモヤした気持ちになることが多かったので、犬山親子の明るさと賑やかさにとても救われました。

テキパキと無駄のない頼もしい仕事ぶりや、何事にも動じない肝の据わりっぷり、いつ見ても格好良いです。この貫禄やたまに見せる凄みのある鋭い視線のせいか、元レディースって言われてもさほど驚かないっていうか、「なるほどね」って納得出来てしまう説得力がありました。

院長からの釣りの誘いに「寒いですよ～」と文句言いつつ、「行く」とも「行かない」とも明言しないあたりが、言葉は悪いけど大人の狡賢さがあって、社交辞令で「行きます」って言っちゃった蜂須賀たちとの人生経験の差を感じさせました。「全員参加ね」って張り切って盛り上がってる院長のテンションに水を差すこともなく、嘘をついて断ることもなく、無傷で面倒から逃れるところが犬山の要領の良さを感じさせて良かったと思います。

全体的にゆったりしてる物語の中で急に匿名妊婦の出産が始まり全体がテンポアップ。それを引っ張ってくれたのは犬山さんだったと思います。ポンポン飛び出す的確な指示に緊急事態を感じながらも頼もしく感じました。

匿名妊婦が運ばれて来た時に、母体や胎児の状態を雪村に素早く伝えたり、出産後の母親の様子がおかしいことを察して一旦赤ちゃんを別室に連れて行ったり、的確な判断と仕事ぶりが犬山の経験の豊富さと有能さを感じさせて頼もしかったです。ズバズバ思ったことはっきり言うし色々愚痴るけど、口調がサバサバしてて陰湿さがないところも良いと思います。施設に引き取られる赤ちゃんにそっと手を振る優しい一面が垣間見れたのも良かったです。