教場Ⅱ

厳しい現場に出ていくために生徒を振るい落としていくクールで冷徹そうな教官だけど、実は生徒の事を大事に思っている信頼できる教官を木村拓哉さんがとても上手く演じていました。どうして義眼になったのか…ラストのシーンはとても辛く言葉を失いました。木村拓哉さんにはいくつもの代表作がありますが、このドラマも間違いなく代表作の一つになったと思います。

前作も圧倒的なオーラに心をグッとつかまれましたが、今作も、存在感が凄まじかったです。人間の裏も表も全てを見通してしまう目力がありました。冷酷なようで教え子の死には動揺が垣間見え、人間らしさも見事に表現されていました。

冷静で冷徹に見えて実は生徒思いの教官役は見ている視聴者までピリッとさせる雰囲気がありました。また、目の動きで演技するシーンが多く目の動きだけでさまざまな思いや表情が伝わってきてこちらの読み取る力も試されているようでした。

正義感が強くて貫禄があって、警察学校という閉ざされたなかでの存在感が大きく、佇まいや居るだけでその世界観に引き込まれました。いつも冷静に生徒たちの本心を見抜いていて、さすが教官！と思わせられる場面がいくつもありました。

人気アイドル（特にジャニーズ）は、若さカッコよさ死守なので深みのある年相応の役が本気で出来る人がいない。教場1のほうが、顔のメンテナンス前だったのか今回よりは凄みがあったような気がする。
体つきも貫禄がなく、30代の演者が白髪に染め初老メイクで頑張りました感がビシビシ。こちらにず～ん！と響く演技派俳優さんで見たかった。

めちゃくちゃ威圧感がある演技で、引き込まれました。本当にかっこよさが爆発しすぎてました。とくに教官として指導する姿がもうイケメンすぎて、自分も指導されたいと妄想が膨らみました。木村拓哉が教官は、まじでハマり役すぎです。

役柄としてすごみや迫力を出そうとしているのは伝わってきますが、声の高さやスタイルからそれらがあまりうまく出せていないように感じました。怖さがないため、生徒たちがおびえている様子も不自然に見えてしまいました。

風間教官のあの鋭い目力や静観しながら生徒をたたみかけていくシーンはいつ見ても緊張感いっぱいで引き込まれてしまいます。とにかく笑顔が一切ない、顔の表情だけで怖さを表現していくという、木村拓哉として新鮮な感じでした。
剣道シーンも毎回ながら裏での努力を感じるキレのあるすばらしいシーンでした。

風間教官の気迫溢れる演技にしびれました。卒業式での鳥羽への一言は、鳥肌立ちました。
そのままエンドロールとなり、その後義眼となる事件の様子と、鳥羽との関連。
あのラストは、事件の真相が知りたくなるし、続きが観たくなるでしょう。

眼鏡の奥に光る義眼が怖いです。生徒のことは何でもお見通しなんですね。卒業式の時のみんなの握手は結構ぐっとくるところがあります。過去の回想シーンで犯人と対決した時はめちゃくちゃ強くてかっこよかったです。長い足に見惚れてしまいました。

演技も安定していて、やっぱりカッコイイ！！
前作でのミステリアスな役柄がとても良かっただけに、今作はミステリアスな部分が無い状態でスタート、どんな演技になるか？がみんなの見どころだったと思う。
そんな不安もよそに、風間節は健在で、前作で人柄は大体わかっているはずなのにやっぱりミステリアス・・・いいね！！
前作との違いはミステリアスなだけでなく、ときおり垣間見せる人間味にギュンと胸を掴まれた。特に「職務で弔え！！」のシーンは感動しました( ;∀;)