もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう

「おやすみなさ～い」って皆にちゃんと挨拶してから打ち上げ会場を出るシーンが可愛い。しっかりしていてお利口さんで、でも劇の中で面白かったのは盆踊りとマイケルっていう子供らしさもちゃんとあって、朝雄くんが登場するだけでその可愛らしさにほっこり癒されます。

ポスターを褒められた時や、久部に「力を貸して下さい」とお願いされた時の嬉しそうで得意げな笑顔が可愛かったです。敬語でお話が出来たり、蓬莱に「ありがとう」って言われた時もお返事が出来たりと、大人相手でもちゃんとコミュニケーションが取れて礼儀正しい姿も、一緒に過ごす時間は少なくてもモネがちゃんと愛情かけて育てていることが伝わってきて良かったと思います。

ママが帰ってくるまでいつも通りの顔で大人相手に遊んでいたのに、ママと2人きりになったら膝に乗ってくるところがかわいくてかわいくて。心配だった気持ちを態度で表すのは男の子あるあるですよね。ぎゅっと抱きしめたくなりました。

ママに急に抱きついた時の表情がとても良かった。ママが警察に行ってしまって不安で寂しくて仕方なかった気持ちや、そんな顔をママには見せないいじらしさと健気さにグッときてしまいました。言葉にはできない思いがちゃんと伝わってくる、繊細で丁寧な表情の演技が素晴らしかったです。

樹里が持ってきたおにぎりを奪うように手に取って頬張る姿に、どれだけ空腹だったんだろうってちょっと切なくなってしまいました。モネと再会した時の「ママ」という呼びかけに警戒心や恐怖が一切感じられないところも、親子関係がそう悪くはないことが伝わってきて良かったです。