日曜の夜ぐらいは

ハンディがあって、子どもがその原因に自分がなったと思っているのを感じとっている親って、どういう態度をとったらいいのか、本当に難しいだろうと思います。和久井さんはそれを見事に演じていると思います。この邦子という人物を見ていると、陽気に笑って見せても遠慮気味だし、その気苦労が伝わってきます。でもひとりでは外出も出来ない彼女の行動がきっかけとなり、ハッピーエンドに向けて動き出すわけで、そのコントラストが見事だと思います。特に最高だったのは、元旦那に平手をかますシーンです。暴力はほめられたことじゃないけど、目覚まし代わりにこれくらいの気合は許されていいですね。

少しウザくて結構重い（笑）そんなお母さんって結構いる気がします。ごめんねとありがとうは言えるに越したことないけど、言い過ぎると重いんですよね。あくまで軽い口調で言ってくるけどそれが澱のようにさちの心に溜まっていくのだろうなと思うとやり切れない。

変に明るいところが娘からしたらイライラするポイントなんだろうなと思いつつも、ここで母親まで暗くなっていたらもっと最悪だとも思いました。何はなくても娘と2人、少しでも元気に笑って生活できたらと思っているからこそのから元気かなと思いました。