ナイト・ドクター

最後まで深沢の成長物語を長々とやっておいて結局残留。足を切断する際も同僚の人たちに怒鳴ったり目だけのドアップのシーンとかあったけど、成瀬からの電話がなかったら決断できてなかったということかと納得。
すごく考えさせられることも多かった作品だけど、みんなの思いってどっかの屋上でしか話せないの？あんなに忙しそうだったのにすごくのんびり話してたのが違和感しかなかった。未来語るなら勤務後でよかった気がするし、術後の患者さんだっているはずなのに今日は術後管理に誰もつかないのかともやもや。
桜庭が朝倉にお母さんがドナーだと言わないんだったら、ただレシピエントだった過去だけ明かせばよかったなと。なんか中途半端な部分も多くてスッキリはしなかったです。

なんか最終回、時間余っちゃったの？って感じ（笑）中身は言いたいことの総集編みたいな感じで作者の独りよがりかなと感じました。それまでは自分の得意な分野の時は頑張ろうくらいだった5人がそれぞれ別の病院でエキスパートとして働くって決まってから急にしっかりしなきゃと自立するひなのようにバタバタと動き出したのもしらけてしまった。良かったところは救急隊だったお兄さんをスカウトしたところかな。柵にもたれて5人で黄昏てるやつ‥要らなかったよね。

確かに深夜でも働く人のいる大都市に、ナイトドクターは必要だし、くだり搬送やしっかりとした勤務体制など、その必要性を伝える意義はあったドラマだと思います。しかし最終回にそれぞれの成長を見せたいという意図があったためか、屋上のシーンも電話のシーンもほぼモノローグになってしまい、群像劇ドラマの醍醐味であるダイアローグが感じられず、盛り上がりに欠けました。そもそもあまり芝居が上手とはいえない出演者が多く、どうひいき目に見ても医師という役がはまっていません。おそらくは出演者ありきの配役だったのでしょう。ならばむしろその違和感を利用した脚本にすべきだったと思います。

ナイトドクターは１か所だけではなく、あちこちにいるべきで、あのメンバーはこれからの中核を担う人材。チキンの深澤もまだ指示は必要だけれど、なんとか自力で動けるようになったし。そういうナイトドクターに後ろ向きだった人もなりたいと思えるように育てるという意味で成功したということ。まだ独り立ちするには判断が遅く不安なメンバーもいるけれど、それでも夜にそれなりの医者がいたらいいなと思う。ナイトドクターの持つ意味も効果も触れていたけれど、救急病院のない地域に住んでいるので、実際にこういう世界があって欲しいと思った。

本郷がナイトドクターのメンバーたちに成長を促すとてもいいストーリーでした。夢を語ってみせ、それについてこようとする若者たちに現実を見せつける。症状と現在地から病院までの時間などで断られるのは仕方ないと、内側を見るとよくわかりました。"本当は受け入れたいけど病院につくまでに死んでしまっては意味がない"冷静なときなら受け入れられるけど、自分が患者だったり家族だったりすれば酷いとしか思えないだろうと思っていた。だから朝倉のように受け入れてあげられなかったことを悔しがってくれるような医師の存在は何だか嬉しかったです。
凄く真面目な問題に向き合う中で、桜庭の髪の色がコロコロ変わって、出てくるたびに違和感がありました。別の作品もあるのかもしれないけど、役者として恥ずかしくないのかなと思ってしまいました。

TOKYO MERが理想ならナイトドクターはまた違った理想かもしれない。コロナ禍じゃなくても救急のたらい回しってあったもんね。夜の病院の救急外来だってインフルエンザの検査もできなかったりする。長い時間待ってもとりあえずの薬を出して明日また受診するように言われたりするもんね。その専門の先生がいた時はラッキーくらいの感じ。いつでも最高の医療を、っていうのは今は理想でしかない現実。やりがい搾取ではなく制度としてきちんとナイトドクターができればいいな。

夜間って具合悪くなったら病院もやってないし結構我慢したりしてとことん悪くなってから行こうとする。選択肢もあまりないし、不安もやたら大きくなるし。夜間専門でしっかり見てくれる病院あったらいいなと思う。でも、時間勝負だったり状態悪かったり、とことんまで悪くなってから運ばれる中には医療費払えない人もいたり。病院を運営する上では条件悪いんだろうな。夜間救急の点数つけてもやっぱり難しいのだろうか。先生たちがだんだん頼もしくなっていっている中での解散宣告。大規模停電の中での奮闘を見ていると、普段はコストがかかったとしてもこういう病院は必要なんじゃないのかな。

深澤くんの気持ち分からなくはないよ。だって妹はこの世にたった一人の家族なんだもん。失うことを考えたら気が狂いそうでしょ。取り乱すのはカッコ悪いとか医者として視野が狭いとかほんと当事者になったらどうでもいいことで、そんなこと言えるのは孤独を知らない人なんだと思う。医者である自分でさえも病状は難しい妹が臓器提供のカードを出す。いいとか悪いとかじゃなくて私も嫌だな。死を意識するものは嫌だ。縁起悪いじゃん。それってエゴなのかな。

また深澤が少し成長したみたいな話にしたかったのかもしれないけど、医師としても兄としても人としても最低だなと、個人的にはまた株が下がりました。
最初の意見も聞かず自分の意見だけを病院という場所も考えず怒鳴り散らす姿にはドン引きでした。医師としてレシピエントやドナーに対しての認識が浅すぎるだけでなく、子供が駄々を捏ねているようにしかみえない否定の仕方には涙が出そうでした。
レシピエントとドナーの家族が仲間に居なかったらきっと考えを変えなかったんじゃないかと思えてならない。医師というなら患者さんのことも考えてほしかった。

臓器提供カード。免許証や保険証の裏面にも当たり前に意思表示欄が設けられるようになって久しい。でもその内容に詳しくなったかというと違うと思う。心美ちゃんが署名を求めた時の深澤の反応は理解できる部分もある。あの若さで死ぬことを考えると言うこと、その心の内を考えた時たまらなくなる。ただ、まだ早いというならわかるのだけれど、医者なのだからドナーの必要性などは理解していてほしかった。自分が役に立てることがあると思えることが前を向いて堂々と生きる自信につながるという心美ちゃんの気持ちはつらいけれどわかる。美月の気持ち、桜庭の涙、成瀬の気遣い。どれもあたたかくて優しい気持ちになれた。

題名は忘れましたが、古尾谷雅人さんが演じたヒポクラテスの？を超えるものでは決してありません。さりげないドラマ性を重んじたのでしょうが最悪のTBSの医療ドラマは水戸黄門ばりの緊張感でドラマを成立させている(マンネリ？)より劣るかと思います。

昼間の救命の人たちからの嫌味ったらしい評価しか聞いたことがなかったので、出来ないことは出来ないとして、専門医にバトンタッチするまでの患者さんの全身管理を徹底したことを脳外の部長さんや後輩くんが素晴らしいことだと感謝していたのは嬉しかった。そういうスペシャリストが救命にはいてほしいなとも思いました。
最初の手術を断念した患者さんの奥さんにも"私たちが朝まで看てます"より"私たちが朝まで全身管理をして専門医が出勤したらすぐ手術に移れるようにします"って言えばまた違ったんだろうな。医師にとって当たり前のことでも一般人にはわからないから。

第二の救命病棟24時になるかとかコードブルーになるかとか期待してたけど大はずれだな。夜のドクターの苦労とか働き方改革とか無保険とかいろんな問題提起してるのかもしれないけど全体的に弱い。救急だけど結構人はバタバタ死ぬ。万能ではないし実際そんなものかもしれないけど、そうするとドラマにする意味は？って思っちゃうし。男性陣はみんなこじんまりしててキラキラした人はいないし、美月先生の美しさだけじゃ引っ張りきれんわ。

元脳外科医と、現在進行形の脳外科医。当然、現在進行形は日々進化する新しい治療法に接していて試していてスキルを磨いている。救命救急医は突発的なありとあらゆる事象に対応するために、とてつもなく広い領域をテリトリーとしている。どちらも患者さんを救いたいという気持ちは同じなのだろうけれど、広く浅くか、狭く深くか。でも成瀬は元脳外科医の救命救急医というポジションを選んだ。そのポジションでないとできないことを見つけたから。専門医へどのように橋渡しするか。つなぎの上手さによって結果が変わることは医療に限った話ではないのだろうと思った。

見ていて爽快になるドラマ。
1回目に成長ドラマだと明言していたけど、
ハルにだけフォーカスを当てずに、それぞれのキャストのシナリオがしっかり描かれている。
出し惜しみなく（無駄に隠さず）格キャラの背景を先に描いた事で更に感情移入しやすくなった。
こういう同期がいる職場、いいなー

夜間救急に運び込まれて来た、くも膜下出血の患者の緊急オペが、開いてみたら思ったより重症で途中で断念せざるを得なかった成瀬先生。それだけでショックなのに、脳外科に引き継ぎを頼みに行ったら後輩の里中先生に「僕やりますよ」と軽く言われて簡単に手術成功されたら、やっぱり自分はこのままここに居ていいのかと考えてしまうのはわかる。ナイトドクターは腕を磨く場所でもあるけど、専門性では大きく遅れを取ってしまう。夜間救急はどんな患者も診なくてはならなくて、何でも屋になってしまうからね。でも患者にとっては何でも屋さん、凄くありがたいですけどね。

自分の中にさえ今まで生きてきて感じた"当たり前"があって、他人にもそれがあるし家族でも少しずつ若しくはまったく違う考え方だったりする。そんな中で自分が"普通"に生きれた頃に厳しい目を向けていたものに自分がなってしまったとき、自分が厳しい目を向けていたように周りからもそうされるんだと考えて、縮こまって居なくなりたいと願う。
でも居なくなりたいと願う人生でも濱辺は病気なだけで自殺したわけじゃなかった。朝倉がそこまで深く考えていたかはわからないけど、病気が治れば未来があると想うのは悪いことではない。でも治療費を払えない人ばかりがきても問題だし、難しいなと感じました。

いろんなレッテルが出てきた。どうしても先入観とかあって、最初から相手をフラットな目で見ることは難しいと思う。ただ、レッテルで守られている部分があることも事実で。それはどんな相手でも同じだと思うが、やはり職種や性別のレッテルは外したい人たちにとってはけっこう厳しいかなと思う。夜に働く人に対する偏見も。そういう人がいてくれるから、多くの人の生活が成り立っていることは確かだけれど。同じ職場にいて同じように仕事をしていても、動機や熱量が違っていたりして嚙み合わないのはよくあることで、それでもその人の背景を知ることで上手く回るようになることもあれば、その逆もあるし、知らない方がいい場合もある気がする。

女性でドクターだとモテないからナースと言った。男性で保育士だとモテないから公務員と言った。ま、合コンなんてそんなもの既婚者だってフリーだなんて嘘つく奴もいるからね。ただ夜間の医者が信用できないからって昼間のドクターが来るまで腹痛を我慢させる親ってなんなの？虐待以外の何者でもないでしょ。でもそうさせたのは誰だ？って話よ。今までもしっかりした医療体制ならそんなこと浮かびもしないわ。一般市民にまで夜間の医者は危ないと印象づけたのも事実。今更傷つかれてもとは思う。

高岡先生が夜の仕事の彼と別れて改心したのかと思いきや、患者家族に手術を断られたらまた「肩書や見てくれでふるいにかけられた！」なんてヒステリックに言っててがっかり。さらに朝倉先生に対して「いちいち患者に全力で向き合って虚しくならないの？」と言ってて、絶対にかかりたくない医者だなと思った。最後には「いつか自分の仕事を胸張って言えるといいですね」なんて良い話っぽくまとめていたけど、赤松さんが保育士なのを隠していたのは、単に合コン相手が肩書で判断する女性（高岡先生）だろうと思ったからなのでは。高岡先生はナイトドクターを続けるのは向いてないと思う。

深沢の知識ばかりつけて現場で右往左往する姿も否定的な言葉しか出ないとこも苛々させられたけど、ちゃんと学んでいたことが実際にできたので本当にちょっとだけ見直しました。でも朝倉に卒業したと言われて喜ぶのはなんか違う気が…。もっと頑張るからみたいな向上心を見せてほしかった。
でも向上心が有りすぎた朝倉もまだまだ考え方が下っ端なのか、倒れて怪我して心配や迷惑をかけたのにその自覚が無さすぎて驚きました。昼間の救命の人達に嫌味を言われないわけがないし、働く前に上司や同僚に頭下げるところからだろと突っ込みたかったです。

がむしゃら故の暴走・空回りをした美月先生。どれだけ向上心が高くても、やはり寝不足でふらふらだと判断力も鈍っているだろうし、そんな医者に見られるのはイヤだなと感じてしまう。誰も見てくれる人がいないなら仕方がない部分もあるのかもしれないけれど、今回のことは美月先生が自ら招いたことだから擁護できないと思う。美月先生が高所から落ちたところを見ていながら、勇気がないからとケガなどの確認もせずに患者の処置を美月先生に任せてしまう深澤には少しというかかなりがっかりした。自信がなくても、状況の把握ぐらいはしないのかな？成瀬先生に後押しされてやっと一歩踏み出したけれど、すぐにパニックを起こすのは勇気がないだけなのだろうか？

職種に厭わず働くのが好きな人って一定数いるんだよね。多分頑張ってる自分が大好きでアドレナリン出まくってるんだろうな。ドMなのかなんだか知らないけど、志は立派でも寝不足の医師に診てもらうこっちの身にもなってほしい。仲間からの忠告が効いて目が覚めたみたいだけど、自分が行かなくては会社が潰れてしまうといてもたってもいられない経営者と美月先生の場合は全然話が違うからなんか独りよがりな説得だなとちょっと覚めてしまった。やっぱり自分大好きなんだな。

息子の命が消えそうだと言われて緊急手術に同意したという"勢い"はもちろんあったかもしれないけど、手術にリスクがあることなんて子供を産んだことがあるなら絶対わかってる。助けたつもりが車椅子生活になってしまい、自分の判断が正しかったわからなくなったのもわかる。でもだからって成瀬の人生を壊して回っても意味はないし、そんなことしてたら医師がいなくなってしまう。
理不尽な訴えが取り消されて成瀬がやっとみんなとの壁を取っ払ったのはよかったけど、桜庭が最後だけ出てきてちょっと冷めた。頭まで下げたのにぜんぜんナイト・ドクターしてないけど、これでいいの？

虐待してギリギリ生かしておく実の親よりも、そこから助け出して衣食住を与えて大切にする他人の方が罰せられる世の中ってどうかしてる。子供が判断できればいいけど、子供ってどんなことされても大抵は実の親がいいって言うんだよね。あれってなんなんだろう。この世に生み出したってだけで子供は無性の愛をくれる。親はそこに甘えちゃいけないよね。ドラマの中では実の親に連絡もせずに手術に踏み切った。それは尊い行為だけど手術費とかどうするんだろうとか考えてしまった（笑）

突然の事故で命の危険もあった息子が、緊急手術は成功したものの半身不随で車椅子生活に。その手術に同意のサインをしてしまった母親が、本来なら命を助けてもらった医師に対して、恨みや後悔をぶつけてこじれてしまうのはわからないでもないけど、訴訟にまで発展してしまうと精一杯やった医師があまりに報われない。医師は魔法使いじゃない。しかもその母親が、成瀬先生の再就職先まで乗り込んできて他の医師に吹聴したり脅したりするのは完全にやりすぎ。わかるまで手術のリスクを事前に説明するのも大切だけど、同意のサインをしたことが後々まで心に重くのしかかって復讐心に転じる人もいるかもしれないと思うと、いろんな面からフォローが必要だなと感じた。

働き方改革のせいで残業が減り、収入が減ったために副業をし、過労から倒れる。本来、働き手の健康・命を守るためだったものが、逆に働き手を追い詰める矛盾。どんな親であっても親は親であって、愛情のはざまで命の危機に陥る子ども。社会の負の要素って健康に一番直結しているから、救急のような命のやり取りのある現場では表に出やすいのかなと思った。本郷先生の言葉で、行き過ぎたインフォームドコンセントは逆に訴訟を増やすと知った。忙しく時間に制約もある中で、しっかり説明し信頼関係を築くというのは本当に難しいと感じた。

主役でもないのにいちいち全ての問題に首を突っ込んでいる深澤に苛つく。そういうことの前に仕事をしろよ。
女同士でどう考えても揉めることがわかっていて担当にした本郷の指導もよくわかない。患者としてきたら誰でも平等に患者として接しろという教えなのか知らないが、患者側からしても担当変えてくれって思うはず。
ただ夜中に泣いていたというだけで精神疾患を疑われるのは怖いけど、髪を切るのと同じという説得は素敵だった。だからこそ精神科にかかることは自分の価値を下げると言わんばかりの詩織の反発は、現実ってまだそこなんだなと突きつけられた気がして哀しくなりました。

彼氏の浮気相手が患者だったら、なかなか平常心で診ることは難しいのに、それをあえて優秀な高岡先生に担当させるのはあまり意味が無い気がした。病棟の様子を見に行くぐらいなら暇そうな深澤先生もいるのに。朝倉先生も高岡先生にはズケズケと辛辣な言葉を投げ過ぎ。恋人に合わせて夜間勤務のドクターになったことを、それじゃ恋人に依存しすぎて本当の自分はどこにいるの、と言っていたけどそうは思わない。ここまで一生懸命努力して成った医者としての大切な使命は変わらないと思うけど、さらに自分のやりたい事をみつけるべきなのだろうか。理想が厳し過ぎない？

人の命はもちろん平等で事故の加害者も被害者も平等に医療は受けられるべきって違うドラマでやってたけど、もちろん命は助けるしそこは手を抜かないけど大事な処置室の病床を埋めた挙句こっちを挑発してくる患者なんて診たいとは思えないのは仕方ないことだろう。急病で運ばれてくるのは仕方ないとしてその後の担当は違う人が代わってもいいのにと思うのは甘いだろうか。同じ医者で多忙でも浮気される率って女医の方が多いと思う。それってなんでだろう。寂しかったからなんて美月先生の彼氏は言ってたけどそれだけじゃない気がするな。

相手の好みに合わせて服や仕草やいろんなことを変えて、背伸びして無理して付き合う。程度は違えど誰にでも覚えのある事じゃないかと思う。無理しているうちに感覚がマヒして、自分がどこかわからなくなる。高岡さんは真面目で仕事もできて可愛い。目の前で自分の彼氏にいちゃつく患者を前にして、突っ張って無理して頑張っている姿が愛おしい。脳震盪を起こしていて経過観察中の患者と取っ組み合いの喧嘩など実際にはもちろんＮＧだが、そこは誇張とだと目をつぶり、一人の人間の心の動きとしてはとしては共感できた。美月の容赦ない言葉で自分を見つめなおすことができて、寮に引っ越してきた高岡さんは明るくて前以上に魅力的だと思った。

桜庭にスポットが当たってやっと深澤が、俺が俺がと出てこなくなるかなと思ったのにちょこちょこ出てきてうざい。家のベランダで人の話を盗み聞きしようとかやっていること全部気持ち悪い。
桜庭がお坊ちゃんだったのは驚いたけど、やっぱり職場の人たちに病気のこと隠してるのは最低だなと思っていたのでみんなが知ってホッとした。でも正直どんなに頑張っていようが、発作の可能性を抱えた処置も儘ならない医師に見てもらうことのどこが"救命救急"なんだろうと思えてならなかったです。
しかもまた"辞めるかも"的流れで、深澤でやっちゃったから同じことしてもインパクトが薄い。何であんなに母親に頭下げているんだろって不思議だった。まだ1回処置が上手くいっただけなのに、そこに経営の勉強までさせられてやっていけるの？と突っ込みたかったです。

いろいろなつながりが見えてきて、目が離せなくなってきた。。指導医の本郷との関係は、親子みたいだったのに今はそっけなすぎると思う。厳しくするのはわかるけど、勤務以外でもう少しフォローしてあげてもいいのでは。今は心を鬼にし、立派に救命救急医として育てることを目的に自分の部下としてナイト・ドクターの現場に向かい入れたんだと信じたい。美月と桜庭の関係にものすごく深いつながりがあるとラストで分かり、さすがに驚いた。今後、二人の関係がどう変わっていくのか注目したい。

大病院のおぼっちゃま、まだまだ青いなと思った。救急医になりたかったのに知識が少なすぎる。気管挿管もできない医者に何ができる？研修医ならまだしもあれじゃ夢を語ってるにすぎないよ。僕は！やりたいんだ！でできる仕事じゃない。せめて知識だけは豊富で実践が伴わないって設定なら活きたのにね。心臓が悪いのも無保険の親のところに生まれてきていたら、とっくに死んでいてもおかしくない。親の干渉も半端ないけどまだまだ青いおぼっちゃまには自分は診てほしくないな。

無保険のこと、生活保護のこと、とても難しい問題がたくさん出てきた。生まれつきの不公平。桜庭は一見すると恵まれているように見えるが、生まれつきの心疾患でたくさんのことを諦めて生きてきた。そんな桜庭が救急医になりたいともがく。患者の急変に勇気を出して処置をしようとするシーンは、日ごろの努力の描写もあり、見ていて力も入り上手くいくことを祈った。そして、母親を説得しに出かけるところは少しカッコよかった。生まれつきの不公平はなくならないけれど、努力次第で少しは思っているところへ近づけるかもしれない。桜庭の頑張りは半端な覚悟ではできないことだけれど、見ていてこちらも勇気をもらった。

今までに放送されたフジ系以外も含めた医療ドラマのいいところをたくさん拾ってきてつなぎ合わせたようなコンセプトのドラマだなとは思いますが、主演の波瑠さんや田中圭さんの演技が素晴らしいのでなんだかんだ言っても1時間見られる作品になっています。ですがフジ系が夏に放送するドラマにしては珍しく、いやありえんやろ…と言いたくなってしまう筋書きが多いです。患者さんがそれを言わないのは変、医者なのに持病に対して勤務内容が変、などなど…。ここからの巻き返しに期待です。

1話だけかと思ったのにまだ主役より先を走ろうとする深澤というキャラに辟易。1話で頼りなさしか見せず、2話でも朝倉の声が大きいだけで見に来るくせに気づいたことがあってもその場で伝えず、患者さんが帰ってから言うってかなり性格が悪く見える。そして落ち込んでる朝倉の前で褒められて喜んだりとか、人として好きになれない。2人で屋上で話すシーンもよくわからない。深澤だけ特別感があってものすごく違和感。どちらかと言えば軽い感じのキャラの桜庭が調子に乗るならまだわかるのに、逆に桜庭には不安しか感じない。発作を起こす体を抱えて救命って無理があるでしょと突っ込みたい。院長や本郷は知っているのかな？その辺りが気になります。
最初コンビニ受診だと医師視点から問題視してたけど、来るのは一般人だってことわかってないのかなと感じた。だからそういう当たり前のことをもう一度再確認するみたいなオチでホッとしました。

普通は時代によっても変わるし、それぞれが育った環境や現在の立ち位置でも変わったりする。自分の普通を押し付け合って本質が見えなくなったり、相手の普通に無理して背伸びをして合わせたりして、結果不仲になったりするのはとても不幸なことだ。朝倉先生は恋人とは別れたが、父親には受け入れてもらえた。自分の大切なことを大切だと理解してもらう、自分の普通を理解してもらうには言葉を重ねるしかないのだろう。コンビニ受診ですら普通になる世がくるという朝倉先生の言葉は力強い。オドオドしてまるで戦力にならなかった深沢くんが少しだけ見せた医者らしさ。彼には彼の普通があって良さがあるのだろう。それぞれの普通を認め合いチームとして育つという少し先が見えた気がした。

母親ならもっと子供優先にしろよ！私だってあなたの稼ぎが良ければ‥って。あーあ、夫婦喧嘩しても言ってはいけない言葉の応酬にヤバいヤバいって思ったけど残念ながら本音だよね。奥さんと子供一人くらい満足に養えないヤツが洗い物一つせずにソファーに座ってんじゃねーよって思います。二人の子供なのになんでこんなに母親に比重が重いのか。発熱した子供の前で、俺明日休めないって夫が言い放つ‥は？私なら休めると？言ったもん勝ちかよ？父と母ってなにが違うんだろうな、溝は埋まらない。

医療系のドラマにはリアルを求めて見るので、あり得ないシーンが多すぎてしらけてしまった。ストーリーやキャラクターがあまり頭に入ってこない。
赤ちゃんが熱を出しただけで救急に行くくせに、排便の変化を医師に相談もしない母親って、ふつういないと思う。なんか矛盾点が多くてモヤモヤした。
的確な判断や診察ができない医師の集まりで、本当に最悪な救急救命だと思う。今のところは。
美月の父親にも少し違和感。娘が医師になったらふつう誇らしいと思うけど。いいかげん女は早く結婚して子供を産むのが幸せっていう考え、やめてほしい。

朝倉先生は彼氏に浮気された上に、立ち話で別れ話をされて、しかもそれが同僚たちに筒抜けという、ショックな展開だったかもだけど、診療の見落としはダメですよね。昼間は仕事があるからあえて夜間に病院に行く、コンビニ診療は言語道断だけど、気になってわざわざ赤ちゃんを病院に連れてきたのに、生死に関わる病気を見落とされてしまうなんて何のために来たのか、となってしまう。救急で当たった医師の運次第、みたいなことは現実にもあるのだろうけど、心配ですよね。

深澤たち若手の成長を描きたいんだろうけど、それにしたってあまりにも仕事が出来無さ過ぎる。普通の内科だってこんな覚悟と責任感のない医師の診察なんて嫌なのに、一刻を争う現場ではなおさら。ハラハラを通り越してイライラしてしまいました。日勤チームとの対立もありがちだし、ヒロインの仕事に理解が足りない彼氏とのすれ違いもどっかで見たことあるし、いろんな伏線が既視感満載なところもイマイチでした。

深沢くんの何もできない感、打ちひしがれて逃げ出したい気持ちがとてもリアルで。救命救急を元から志している人ならともかく、そうでなく何となくでは務まらない職場だと思う。救急で運ばれるということは自力で立ったり歩いたりできない人だということで、それは状態がとても悪いということだから。そんな中、心を削って働いてくれている人たちには感謝しかない。心美ちゃんが救急で、美月先生に助けられたことで深沢くんの救急への思いが少し変わり、これから不甲斐なさを力に変えていくのだろう。美月先生の恋人の大輔は、美月先生の救急への思いがわかっていないし、理解しようとしていないように見えた。あれでは、伴侶としては上手くいかないだろう。いろんな人がいろんな思いを抱えて病院で交差する。決して見ていて気持ちの良い場面ばかりではないが、とても見ごたえのあるドラマだと思った。

深沢ってなんなの？なんでこんな憶病なやつが医者になった？どんな職場でも、これ俺がやるの？なんて言うやつがいたらほんとにムカつく。チームで動いているのにやれることを見つけて動けないやつはどこででも働けない。家族への連絡一つできないやつは医者以前の仕事もできてないじゃん。自分が見たくなくて受け入れを断った女の子が実は自分の妹だったってすごい罰だね。もし妹がその事実を知ったら絶縁されても仕方ないだろうな。っていうかそういう医者の一言で患者が死んでいくってことが分かって怖いと思った。

夜間専門の救急救命は、生活サイクルが狂って体調不良になりそうだし、友達や恋人との付き合いも上手くいくか心配。早速、朝倉先生の恋人は、プロポーズのチャンスを2回も潰されて、そのせいか家に女を連れ込んでしまったし。でもお母さんが亡くなった経緯を知ると、朝倉先生がどうしても患者を助けたくてじっとしていられないのは理解できますね。救急車の中で不安のまま、手遅れになってしまう患者は現実にも多いのかもしれない。何も出来ずに震えているばかりいた深澤先生も、受け入れ拒否したのが自分の妹だったショックを実感してしまったら、これからはもう心を入れ替えて救急救命に専念するのでしょう。

ナイトドクターたちの腕のレベルに差がありすぎて、これがリアルだったらすごい怖い。深澤だって医師になって4年目なのに、街中で急病人を見て全然動けないとか、ありえない～。内科から救命救急に異動するって、かなりの覚悟と信念がないと無理だと思うけど、すぐに辞めるとか言っちゃう深澤にイライラ。
スピード感と的確な判断力が必要な現場で、動けなさすぎなドクターが2人もいるって、致命的。いくら大事故が起きたとはいえ、何もできない深澤を救急救命に一人きりにするのは危険すぎる。受け入れ要請を深沢が断ったのは正解だと思う。逆に受け入れていて、運ばれて来たのが妹って分かったらパニックになってたと思う。