おかえりモネ

語りがほぼ無くなって、縁側で背中丸めて腰が抜けたように座り込んだ姿しか映らず。でもあの時の心境など語れるものではないですよね。だからこその語りなし。でも、モネがみーちゃんを浜で抱きしめたときの語りは本当に大切なことで。忘れてはいけないけれど、時々は横へ置いておく。囚われすぎて動けなくなったらいけない。そんなこと考えました。じいちゃんと耕治さんが海へ出かける時、ちゃんとカエルちゃんの横でお見送りしていたのが在りし日の雅代さんの存在を表しているようでほっこりしました。

普段語りとしてしか出てこない雅代ばあちゃんの在りし日の姿が、弱ってはきているものの幸せそうで。龍己じいちゃんともとても仲良さそうで。それが、泥だらけのシワの寄った写真をそっと洗っているシーンで、絶望とかそういう抗えない力と同時に、過去の幸せな時間を愛おしく思う気持ちを感じて。見ていてなんとも言えない気分になった。

いつも人の世話が大好きでかわいらしいおばあちゃん。今週は地震の後動けなくなってるシーンがありましたね。普段ならテキパキできるところ、孫に逃げるよ！と声をかけられても呆然と動けなかった。リアルだなーと思いました。もうちょいナレーションでの声も聞きたいな。

柔らかくて優しい語りがとっても心地よくて、ドラマ全体の雰囲気が明るくなってる。いつもモネを天から見守って応援している感じが、とてもよくわかるし微笑ましい。ナレーションでいつも聞いているから、生きているみたいでうれしい。

モネのおばあちゃんで数年前に病気で亡くなったとのこと。生きている姿はあまり出てこないのかなちょっと残念だなと思ったところで、まさかのカキへの転生で本当に本当に驚きました。でも水の中からのおじいちゃんの映像が何とも幻想的で。でもカキだと後々食べられてしまいそうでちょっと心配になります。竹下景子さんの語りは聞きやすくて優しい気持ちになれるので嬉しいです。