おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！

よくいるオタクではなく、ある意味でプロのオタク。だからある意味で翔より厄介だし、難しいコだなと思います。気になったのは脚本の問題だけど、父親に舌打ちする態度は良くないね。それは反抗的というより、差別的な態度だから。相手の年代によってはそう受け取る。脚本家さんの感覚、新しい方にアップデートはされているけど、古い方も理解としてアップデートしないと、ただの年寄り批判になる。せっかく良いシナリオなんだから、そういうところは徹底しないとね。さて大原さんの演技ですが、初めて見る女優さんなのですが、母親を気遣うシーンなどはそれがリアルだったし、全体として熱量を感じる芝居でした。悪くない演技だったと思います。

今まではお父さんなんて危険人物か何かを見る目だったのにカフェに呼び出して自分の悩みを打ち明けるまでになった娘。自分に自信なげに肩身を狭くして打ち明ける姿が頼りなくて心細そうだったのに、萌はいい子だよって言われたら恥ずかしそうに微笑んでいた。子供はいくつになっても褒めたり認められたい。素直な反応がかわいかった。

何もそこまでお父さんを敵視しなくてもと思っているがそれは萌なりに虐げられてきた過去というものがあるのだろうなと想像する。全国の親とうまくやれていない腐女子代表といったところだろうか。我が道を進み価値観を押し付けるのは父親そっくりなのになーと思いながら見ている。