Re：リベンジ―欲望の果てに―

グダグダ言い訳をして責任逃れをしようとする会長の行く手を鋭い表情で阻む姿が頼もしかったです。ここまでくるまで、葛藤や後悔で相当苦しそうだったけど、会長や理事たちを前にしても一切揺るがない覚悟が感じられたのも良かったし、絶対にこの場で真実を明らかにするんだという強い意志と使命感が伝わってきたのも良かったと思います。

理事会で証言するシーン、凛とした声と真っすぐ前を見据える力強い眼差しが若林の覚悟を感じさせて格好良かったです。会議室に入ってきた時から、顔つきが迷いの見えていたこれまでとは全く違っていて、本当に証言できるの？やっぱり裏切る？みたいな不安を一切感じさせなかったのも良かったです。

美咲が生きている時から、患者思いで真面目な医師という若林のキャラクターをしっかり印象づけていたので、医療過誤の可能性を訴える正義感の強さや、権力に抗えず葛藤して苦しむ姿がよりリアルに感じられたのが良かったです。家族まで懐柔されてどんどん追い込まれていく様が、海斗を見る眼差しや手の震え、声のトーンなどから伝わってきて、見ているこちらまで胸が苦しくなる。若林の存在が海斗の悪の部分をより際立たせていると思います。