青天を衝け

長七郎は自殺してしまったのだろうか。憔悴しきった顔で悲しげな目をした長七郎が不憫だったけど、最後に憑き物が取れたような昔のあにぃが見られてよかった。キャラが濃い役よりもこういう役もできるんだと新鮮だった。

「俺たちは何のために生まれてきたんだんべなー」にジーンとしてしまいました。自分としては何にも成し遂げられずにここにいるのに、弟は死んでしまった。大きく言えば弟が死のうが生きようが時代は明治になったのに。みんなの声を代弁しているような悲しい表情が印象的だった。

血気盛んな若者から、状況に絶望し精神が崩壊して切羽つまっていく気持ちの流を上手に表現されていたと思います。
感情の起伏が大きく、心の不安定さや脆さ無力さが伝わってきました。
目標を失った時にどう生きていけば良いか葛藤している様は、現代の若者へのメッセージ性も感じます。

全身全霊で長七郎の役になりきっている思った。仲間たちの計画を無駄死にするなと慟哭の涙を流して訴えるシーンは、あごやのどの震えまで印象的で、その全力の訴えが栄一たちの心にちゃんと届いて計画を見直すことになり、本当によかったと思う。長七郎のこの訴えも日本を変える一因になっただろう。まさに名演だった。

長七郎は栄一の兄のような存在で、血洗島にいるときは、未来を見つめて、勉強したり剣術をして、清々しく生き生きとしていました。でも江戸に行き、百姓と言われ卑屈になり、暗くギラギラした様子に変わりました。ついに老中を襲うと言い出した時には、思い詰めて少し怯えていました。話し方と表情や服装などでこんなに変わるのかと思いました。

いやーかっこいいね。いつもはその持ってる暑苦しさによく見ることはなかったけど、物思いに耽る顔とかほんと芸術品のように美しい。高い志と血生臭い現実との狭間でどんどん暗い目になっていくのが悲しい。死に取り憑かれたような表情がまた美しい。

東京から修行して帰ってきた姿がすごくたくましくかっこよく見えて思わずキュンとしてしまいました。かっこいいキャラというよりはおとぼけキャラが似合っていたようだったので、すごく新鮮でした。剣道で頑張るところも男らしくていいですね。

かっこいい！！剣を握る眼差しに目がハートマークになってしまう（笑）ほんとにきれいな顔してるね。あくの強い役もいいけど、こういう役だともっとかっこいい！体も大きいし殺陣も上手。それにしても兄がこの人で妹が橋本愛、弟が岡田健史って顔が整いすぎじゃないか？（笑）