シバのおきて～われら犬バカ編集部～

御手洗と島池への仕返し企画を提案する時のニヤっとした悪い笑顔が良かった。何を企んでるんだろうって好奇心を掻き立てられてワクワクしました。銀次への「すごい喋るじゃん」ってツッコミも、間と表情が何とも絶妙で面白かったです。

上村の気持ちに気付いちゃった時の表情、最高でした。アドバイスがてら上村のことを自分の企画の実験台にしてしまうところも、実験のせいで石森と上村の仲がこじれた時にめちゃくちゃ責任感じて謝罪に来る姿も、人が良くてちゃっかりした清家らしさが感じられて良かったです。

「三田さんのこと、他人事だと思えない」という言葉にしみじみとした実感が込められていて、薄っぺらい慰めや自己満の寄り添いに聞こえないところが良かったです。温泉が実家だってバレた時の、何とも気まずそうなモジモジした姿も普段の頼もしい姿とギャップがあって可愛らしかったです。

福ちゃんの障害物競走、タイム測ってたのに結局「何秒とかじゃない！速い！」って記録無視でベタ褒めする姿に笑ってしまいました。すっかり情が湧いて親バカ発動してるのが微笑ましい。昭和レトロな衣装も駄菓子屋さんの女将さんもよく似合っていて、あの企画で撮影した写真、機会があれば全部見たいなってくらいハマってたのも良かったです。

「あんたへの恨みは簡単には消えない」って相楽を睨みつける時の刺すように鋭い眼差しが、相楽への憎しみの強さ、根深さを感じさせました。それでも福ちゃんに情が移って編集部に戻ってきてくれたり、何だかんだしかり仕事して、最終日には「これが最後か」ってしんみりしたり、清家の懐の深さや人の良さ、雑誌作りへの情熱が感じられたのも良かったと思います。

福ちゃんが逃走して皆がパニックになる中、警察と保健所に連絡する冷静さを保った姿が頼もしかったです。石森との「大根顔に当てるぞ」「勿体ないからやめて」ってやりとりも、良い意味でしょうもないというか、淡々とした口調も相まって日常会話のリアルさがあって面白かったです。

相楽の頭に大量のパチンコ玉を降らせる回想シーン、相当な怨恨があったんだろうなあってインパクトが強烈で、ほんの数秒なのにとても印象に残りました。編集部にきてくれた時の頼もしさと心強さもさすがだし、一人でストレスを抱えていた石森に「気持ち分かるよ」ってめちゃくちゃ実感の籠った共感をしてくれるのも同志って感じでホッとします。