シッコウ!!～犬と私と執行官～

吉野の熱弁を聴いた時の驚きと嬉しさが入り混じったような笑顔が良かった。吉野が執行官という仕事をしっかり捉えていることはもちろん、それに気付けた吉野の成長も喜んでいるような、しみじみとした良い顔をして素敵でした。千尋との短いやりとりでも、その口調から間々田の丁寧で穏やかな人柄が感じられたし、出番が少なくても間々田がどういう人なのか、しっかり伝わってくる丁寧な演技がとても良かったです。

びしょ濡れの小原からサッと背広を受け取ってラックにかけてあげたり、老子について吉野に丁寧に教えてあげたり、さりげない優しさが素敵です。そういった気遣いを気負いなく当たり前のことって感じにスマートにこなす姿も間々田の人柄の良さを感じさせます。事務所も執行現場もお喋りが盛んだったり、怒鳴り声飛び交う修羅場だったりと賑やかな場面が多い中、間々田のおっとり落ち着いた穏やかな雰囲気が良い緩衝材になっていると思います。

聞き慣れない専門用語が出てくるとさりげなく吉野に説明してあげたり、佐久山が何故弁護士に相手にされなかったのかを栗橋に小声で解説したり、随所で見せる親切で面倒見の良い姿が間々田の優しく穏やかな人柄を感じさせて良いですね。激昂して暴れる佐久山から男３人で逃げ惑う姿も、修羅場なんだけどドタバタとコミカルさがあって面白かったです。

初対面の夏奈とすぐに打ち解けて彼女の将来の夢の話を聞いたり、ひかりとの仲の良さをほのぼのと見守っていたり、執行官の誇りについて熱く語ったり、泥酔して大騒ぎする渋川たちとは違う、大人な酔い方が素敵でした。酔っ払って騒いでフラフラの渋川たちを支えて連れ帰る姿も間々田の面倒見が良く優しい性格が感じられて良かったと思います。

吉野のお勉強に付き添ってあげてたり、謙遜する栗橋を「とっても優秀で助かっている」と褒めたり、最年長者なのに必要な手続きなどの雑務も率先して済ませてくれたり、少ない出番でも間々田の優しくて面倒見の良い人柄がしっかり伝わってくるところが良かったと思います。おっとりとした雰囲気や穏やかな口調も間々田のキャラクターに合っていて良かったです。