『新宿野戦病院』での柄本明 (高峰啓介役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
柄本明 (高峰啓介役) は 「2024年7月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
さすがです。このクドカン脚本のテンポを崩すことなく、それでいて自分のペースで芝居をしている。わかりにくいけど、これがプロ中のプロにしかできない匠の技。あのとぼけた感じをこのスピードと展開の脚本の中で出すのは勇気がいるし、実力もいる。まあ芝居を長く経験した人じゃないとわかりづらいところだし、視聴者すべてが芝居の技術を求めているわけじゃないから、評価がいろいろあっていいと思うけど、もし役者を目指す人ならば柄本さんの芝居を繰り返し見てみるのをお勧めします。
ヨウコの無免許問題が週刊誌に載る時に「全部私が被りますから」と彼女の罪を肩代わりしようとする姿が、頼って働かせてしまった後悔や娘を気遣い守ろうとする父親らしい顔を感じさせて良かったです。ヨウコとのテレビ出演シーンも、熱弁を振るうヨウコの横で何とか寝ないように必死で目を開けようとしていたり、眠すぎて半目になってたり、かと思えばお金の話になった途端パッと目覚めたりと、啓介らしいコミカルさとチャーミングさが満載で見応えがありました。
ヨウコやはずきが帰ってきたのは世の中が異常事態になっているってことなのに、久しぶりに子供たちに会えて喜んでいるお父さんそのままでなんだか可愛らしくて和んだ。娘たちが大好きで頼もしくてって気持ちなんだろうな。
はずきがまごころに戻って来た時の「はずきだ~、はずきが帰ってきた」と嬉しそうにはしゃぐ姿が可愛らしかったです。感染して意識のない啓三のもとを訪れ「金の亡者」「怒れ、怒れ」と煽るシーンも、高齢者は近づいたら駄目と言われているのに啓三の転院に付き添う姿も、弟を思う兄の愛を感じさせてとても良かったと思います。
ヨウコとはずきが仕事のことで連携しあって話し合っている姿をニヤニヤしながら見ているのが最高に気持ち悪かったけど気持ちは分かる。自分の娘同士が協力しあっている姿を見て満更でもなく、今後もこの2人に任せられたらなんて甘い夢を見ているのだろう。自分だけ許されたような顔しちゃうところが男だね。
犯人を先に搬送しろと言う刑事に「ド素人はすっ込んでろ!」と一喝するシーン、すごく格好良かったです。一刻も早く運ばなければならない緊迫感やそれを邪魔された苛立ち、命に区別をつける刑事の傲慢さに激怒しているのが伝わってきて、「命は皆平等」という啓介の医師としての信念が感じられて良かったです。いつも飄々としていて三枚目っぽさのある役だから、余計にこういうシリアスな演技が映えてグッと心が惹きつけられます。
緊張気味のしのぶを前に全てを包み込むような安心感がありました。それは歌舞伎町という街でいろんな人たちを見てきたまごころの院長だからというらしさもありすごく説得力がありました。たくさん傷ついてきたであろうしのぶのことを温かく迎えていて心が温かくなりました。
しのぶの面接シーンで「男とか女とか関係ない」「優秀な看護師が欲しいだけ」としのぶをありのまま受け入れる姿が素敵でした。分かった風とか建前って感じではなく、本当に気にしてなくて性別なんてどうでも良いんだなあって伝わってくるところも良かった。死亡確認のくだりも、神妙な顔で大真面目にボケるところがシュールで面白かったです。
別れた妻と娘と昔の愛人とその娘に囲まれて神妙な顔で自分だけが知る秘密を打ち明けるという面持ちがもうすでに周りとの温度差があって面白い。そんなことはもうどうでもよくなっている女性たちとの温度差が独りよがりに見えて面白かった。
そーっとワインの注ぎ足そうとしてリツコに何度もペシっと手を叩かれるシーンや、元妻・リツコ・ヨウコ・はずきにボロカス貶されて拗ねる姿など、隠し事が一切なくなったからか、今まで小出しだった情けなくてダメダメな姿を全開にするところがダサくもあり、でも人間味があって憎めず、チャーミングさもあってとても良かったです。
外科以外は医師とは認めないのは昔気質のお医者さんには多かったような気がします。若い人にとっては軍医は遠い存在でも院長にとってはそれほど遠い記憶ではなくヨウコに親近感を見せるのはそのためでしょう。いつも厳しい表情なのにヨウコの昔話を聞くうちに親のような感情で接していくところにほろっときた。
ヨウコの苦労話に心打たれて泣き出してしまう姿が可愛らしかったです。「無事で良かった、生きてて良かった」ってめちゃくちゃ感情移入しているのも、ヨウコのお袋の味のバグライスを泣きながら頬張る姿も、高峰の人の良さや優しさが滲み出ていて、普段の頑固さやちょいちょい無責任で薄情に見える姿とのギャップが感じられたのも良かったです。
遅れて処置室に入ってきたのに運ばれてきたホストの状態をしっかり把握していて、バイパス手術を提案する姿が格好良かったです。いつになく真剣な表情も、ヨウコとの息の合った処置も緊迫感があって見応え十分だったし、迷いのない判断と動きがベテランらしい経験の豊富さを感じさせたのも良かったと思います。
ホチキスを持つ手が震えまくってる姿がめちゃくちゃ面白かったです。ちょいちょいいい加減でたまに無責任で、でも何処か憎めないチャーミングさもあって、独特な雰囲気とコミカルさのある演技で、飛び飛びの出番でもしっかり存在感とインパクトを残していたのもさすが。生瀬さんとの演技派同士のやりとりも、表情や台詞まわし、会話の間などが絶妙で見応えがありました。
さすがです。このクドカン脚本のテンポを崩すことなく、それでいて自分のペースで芝居をしている。わかりにくいけど、これがプロ中のプロにしかできない匠の技。あのとぼけた感じをこのスピードと展開の脚本の中で出すのは勇気がいるし、実力もいる。まあ芝居を長く経験した人じゃないとわかりづらいところだし、視聴者すべてが芝居の技術を求めているわけじゃないから、評価がいろいろあっていいと思うけど、もし役者を目指す人ならば柄本さんの芝居を繰り返し見てみるのをお勧めします。
ヨウコの無免許問題が週刊誌に載る時に「全部私が被りますから」と彼女の罪を肩代わりしようとする姿が、頼って働かせてしまった後悔や娘を気遣い守ろうとする父親らしい顔を感じさせて良かったです。ヨウコとのテレビ出演シーンも、熱弁を振るうヨウコの横で何とか寝ないように必死で目を開けようとしていたり、眠すぎて半目になってたり、かと思えばお金の話になった途端パッと目覚めたりと、啓介らしいコミカルさとチャーミングさが満載で見応えがありました。
ヨウコやはずきが帰ってきたのは世の中が異常事態になっているってことなのに、久しぶりに子供たちに会えて喜んでいるお父さんそのままでなんだか可愛らしくて和んだ。娘たちが大好きで頼もしくてって気持ちなんだろうな。
はずきがまごころに戻って来た時の「はずきだ~、はずきが帰ってきた」と嬉しそうにはしゃぐ姿が可愛らしかったです。感染して意識のない啓三のもとを訪れ「金の亡者」「怒れ、怒れ」と煽るシーンも、高齢者は近づいたら駄目と言われているのに啓三の転院に付き添う姿も、弟を思う兄の愛を感じさせてとても良かったと思います。
ヨウコとはずきが仕事のことで連携しあって話し合っている姿をニヤニヤしながら見ているのが最高に気持ち悪かったけど気持ちは分かる。自分の娘同士が協力しあっている姿を見て満更でもなく、今後もこの2人に任せられたらなんて甘い夢を見ているのだろう。自分だけ許されたような顔しちゃうところが男だね。
犯人を先に搬送しろと言う刑事に「ド素人はすっ込んでろ!」と一喝するシーン、すごく格好良かったです。一刻も早く運ばなければならない緊迫感やそれを邪魔された苛立ち、命に区別をつける刑事の傲慢さに激怒しているのが伝わってきて、「命は皆平等」という啓介の医師としての信念が感じられて良かったです。いつも飄々としていて三枚目っぽさのある役だから、余計にこういうシリアスな演技が映えてグッと心が惹きつけられます。
緊張気味のしのぶを前に全てを包み込むような安心感がありました。それは歌舞伎町という街でいろんな人たちを見てきたまごころの院長だからというらしさもありすごく説得力がありました。たくさん傷ついてきたであろうしのぶのことを温かく迎えていて心が温かくなりました。
しのぶの面接シーンで「男とか女とか関係ない」「優秀な看護師が欲しいだけ」としのぶをありのまま受け入れる姿が素敵でした。分かった風とか建前って感じではなく、本当に気にしてなくて性別なんてどうでも良いんだなあって伝わってくるところも良かった。死亡確認のくだりも、神妙な顔で大真面目にボケるところがシュールで面白かったです。
別れた妻と娘と昔の愛人とその娘に囲まれて神妙な顔で自分だけが知る秘密を打ち明けるという面持ちがもうすでに周りとの温度差があって面白い。そんなことはもうどうでもよくなっている女性たちとの温度差が独りよがりに見えて面白かった。
そーっとワインの注ぎ足そうとしてリツコに何度もペシっと手を叩かれるシーンや、元妻・リツコ・ヨウコ・はずきにボロカス貶されて拗ねる姿など、隠し事が一切なくなったからか、今まで小出しだった情けなくてダメダメな姿を全開にするところがダサくもあり、でも人間味があって憎めず、チャーミングさもあってとても良かったです。
外科以外は医師とは認めないのは昔気質のお医者さんには多かったような気がします。若い人にとっては軍医は遠い存在でも院長にとってはそれほど遠い記憶ではなくヨウコに親近感を見せるのはそのためでしょう。いつも厳しい表情なのにヨウコの昔話を聞くうちに親のような感情で接していくところにほろっときた。
ヨウコの苦労話に心打たれて泣き出してしまう姿が可愛らしかったです。「無事で良かった、生きてて良かった」ってめちゃくちゃ感情移入しているのも、ヨウコのお袋の味のバグライスを泣きながら頬張る姿も、高峰の人の良さや優しさが滲み出ていて、普段の頑固さやちょいちょい無責任で薄情に見える姿とのギャップが感じられたのも良かったです。
遅れて処置室に入ってきたのに運ばれてきたホストの状態をしっかり把握していて、バイパス手術を提案する姿が格好良かったです。いつになく真剣な表情も、ヨウコとの息の合った処置も緊迫感があって見応え十分だったし、迷いのない判断と動きがベテランらしい経験の豊富さを感じさせたのも良かったと思います。
ホチキスを持つ手が震えまくってる姿がめちゃくちゃ面白かったです。ちょいちょいいい加減でたまに無責任で、でも何処か憎めないチャーミングさもあって、独特な雰囲気とコミカルさのある演技で、飛び飛びの出番でもしっかり存在感とインパクトを残していたのもさすが。生瀬さんとの演技派同士のやりとりも、表情や台詞まわし、会話の間などが絶妙で見応えがありました。