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光に手話の本を貸してあげるシーン、可愛かったな。想よりも先に手話の勉強を始めたというエピソードも、兄思いの萌らしかったし、実際に家族役の誰よりもスムーズに手話を使いこなしている姿に説得力が感じられました。「照れてるんでしょ？」と光をからかって追いかける無邪気なところがあったり、家族の機微に敏感で気を遣う大人で繊細な一面もあったり、毎回色んな顔を見せてくれて、出番は多くはないけど存在感があって演技もとても良かったと思います。

偶然を装って紬に会いに来たけど、イマイチ嘘が下手でバレバレな不器用さや、真っすぐ紬を見つめてお礼を言う誠実さや素直さなど、短いシーンだったけどどれも「お兄ちゃんを元気にしてくれた人」への感謝の気持ちや照れ臭さ、紬との距離感への戸惑いなど萌の感情がしっかり伝わってくる良い表情をしていました。最初はちょっと棘のある生意気な子かなと思っていたけど、回を追うごとに兄思い・家族思いな一面が沢山見えてきて、印象が良い意味でガラリと変わり、大好きなキャラクターになりました。

家庭の中でのシーンでは自分が主役じゃなくても言葉を発しなくてもいつでも家族の心に寄り添って演技ができています。家族が揉めていると取り持つように動いたり、何もできない時はかわいそうなほど目にいっぱい涙を溜めて状況を見守ったり。感情でお芝居するのがとても上手だなと思います。

兄妹3人でCDを片付けるシーンがとても良かった。「萌がCD保護してた」と伝える時の得意げな顔も、想に頭をわしゃわしゃ撫でられて「うざい、やめて」って笑って怒る姿も、お兄ちゃん大好きっていう気持ちが溢れていて可愛らしかったです。前回も「顔を見せて欲しい」という母の気持ちを想に代弁していたし、今回も母と言い合いになる姉を気遣っていたし、わがまま末っ子かと思いきや、誰よりも家族の機微に敏感な優しい良い子で、それを嫌味なく自然に演じているところが素晴らしいと思います。

想に会いたがっている母を気遣ったり、想にも母の気持ちを代弁したり、家族と想を結ぶ架け橋のような存在で頼もしいです。手話を使った会話もスムーズで手慣れていて、想と頻繁に会っていることが伝わってくるし、「使わないと忘れちゃう」と言っていた母親とも良い対比になっていたと思います。

母親に「それはお母さんの自己満足だよ」と言い放つシーンが、落ち着いた声のトーンや真剣な表情も相まってすごく大人に見えました。母として息子が傷付かないようにしてあげたいという気持ちも分かるけど、高校時代と同じように楽しく友達とフットサルをする想を見ている萌にとっては、その過干渉ともえいる心配に苛立ってしまうんだろうなと、どちらも想のことを大切に思っていることが伝わってきて切なくなりました。想を気遣う気持ちは同じだけど対照的な2人の姿が短いシーンだけど強く印象に残りました。

母親から想のCDを守るシーン、とても良かったです。「お兄ちゃんだって聴くために取っておいたんじゃない」と強い口調で言い放ったり、ダンボールに入った割れたCDケースを見て泣きだしてしまう姿が、大好きな音楽が徐々に聴けなくなっていく想を近くで見てきた萌の辛さや悔しさを思わせてグッときました。出番は少ないんだけど、毎回妹として想を大切に思う気持ちが伝わってきてほっこりしたり切なくなったり、感情を揺さぶられています。

紬と湊斗が別れた原因が想のせいにされてるっぽいと拗ねてる姿が印象的でした。不貞腐れたような顔で「誰のせいでもないのに…」と呟くところも、もどかしさや腹立たしさ、兄を大切に思う気持ちが伝わってきて、言葉がストレートで棘を感じることもあるけど、想のことが大好きなんだなって感じられるところが良かったです。

内緒で想に会いに行ったのにすぐに母親にバレてしまう素直さや、父親との手話を使ったコソコソ話が可愛らしくて、切なく涙必須なシーンが多い中、ほのぼのとホッとさせてくれます。気が強くてちょっと生意気なところも、優しい兄と姉を持つ末っ子という感じがあって良いと思います。

想と手話で話すシーン、普通に話しつつ所々に手話を交えるところや使い慣れない単語になると手話のスピードが落ちるところなど、日常的に手話を使っていない人というリアリティがあって良かったです。想と話す時しか使わないもんなあ。心配かけたんだから湊斗に謝った方が良いと諭したり、紬と想の再会にモヤモヤしたり、「お兄ちゃんの心配ばかり」と拗ねつつも想のことが大好きで心配なんだろうなと兄妹の仲の良さが伝わってきたのも良かったと思います。

お兄ちゃんに関する事で湊斗君と萌ちゃんのやり取り、がっかりな演技でした

最近いろんなドラマで見るようになりましたが実は子役の頃から特別かわいいと思ってました。篠原涼子さんの娘にはぴったりすぎる役どころ。想くんの妹じゃあんまり出ないかもしれないけれど、華があるしとても好きです。