テイオーの休日

これもなんというかタイムリーな話で、事務所とタレントの問題っていろんなことがありますよね。事務所側のせっかく育てて売れてきて商品価値が上がった頃に引き抜かれちゃ溜まらないっていうのも分かります。こんなに手放して喜んでくれて、今のマネージャーが今後お世話になる事務所に頭を下げてくれるなんて夢のような話かもしれませんね。こんなにいい事務所を辞めるなんて私にはできないなー。ただここまで応援されたらたくみくんも頑張らないわけにはいかない。更なる活躍が見られるといいな。

父親の味を求めて食べてもあれも違うこれも違うを繰り返して悲しくなっちゃうのも分かる。そんな経験をするたびにお父さんがこの世にもういないことを思い知るのは辛い。そんな中熱護さんの提案は悲しみのループから一歩先へ行くものですごく良かった。亡き父を追い求めて代わりを探すのではなく自分がそういう存在になれとは、もうあの長男の年齢では言われてもいいよね。あの言葉できっと大きく成長してくれるでしょう。そんな姿をお父さんはきっと見ているでしょうね。

再現ドラマのプロゴルファーに成り切るための努力が素晴らしい。そのドラマのモデルの少年に握手した手が忘れられないと言われだけなのに、その手を再現できてしまうところもすごい。プロゴルファーは練習の虫と言われた方だったからゴツゴツした分厚い手だっただろうとその手まで作り込んでしまうのだからさすがと言う他ない。もう亡くなったその人とまた握手できたような感覚になれたのだから少年は嬉しかっただろう。どの職業もその上をいく考えを持てるかどうかで成功が決まると思う。あつもりさんは間違いなく成功者だ。

熱護大五郎がとにかく熱い！いい作品を作るためなら決まりかけていた自分の役さえ下りてしまうのだから大したもんだよ。ギャラはそのまま商品価値でプライドだから変えないという事務所も素敵だし、変に値下げるくらいなら下りるという判断も素晴らしい。ただそこがネックなんだけどね。そしてテレビは情けない限りよね。お金がなくて場面変更は世知辛い。どこもかしこもお金がない。高い役者は敬遠される。あーあ、いつからこんな国になっちゃったんだろうね。

これは船越さんをモデルにしているのか？と思うほど設定が一致。かつての売れっ子はなかなか端役で登用することは難しいから宙ぶらりんで時間ばかり余ってる設定がそのままなのかと思っちゃう。で、その暇な時間で推理ってところなんだろうけど、それがかつての自分のドラマならキャラでやるっていうのが新鮮で楽しい。でもトリックがしょぼかったよね。火災の原因がシロアリって‥それを最初の検分で分からないほどプロは馬鹿じゃないだろう？そこら辺のひねりが足りないな。