『私の知らない私』での渋谷謙人 (佐竹恭平役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
渋谷謙人 (佐竹恭平役) は 「2025年1月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
最終回で翠を諭すシーン、それをお前が言うなって感じはあったけど、まあ登場人物の中でああやって諭して説得出来るのは立場的に元主治医の佐竹だけだろうし、6話くらいから少しずつ罪悪感や道徳心、まともな倫理観など、一般的な思考回路を持ち合わせていることを覗かせたり、西島にも反旗を翻したり、佐竹の心の動き、変化を丁寧に表現していたので、翠とのやりとりが唐突なものに見えなかったのも良かったと思います。
「もう借りは十分に返した」と西島への協力を突っぱねる姿にスカッとしました。今までやってきたことは医師として最低だけど、龍之介に芽衣の記憶の封印について話す時も嘘をついているように聞こえなかったし、西島の車のことも話していたし、分かっていることを隠さず正直に話す姿には誠意も感じられて、この人はもう完全に信頼しても良いんじゃないかなって思えたのも良かったです。
必死で莉奈を捜す姿や、莉奈からのメッセージと亡くなった患者を重ねて見ている姿が、過去への深い後悔と「まだ人と繋がっていたい」という莉奈の思いを無駄にしたくないという思いを感じさせました。主要人物みんな何かしらヤバいから、一応罪悪感や道徳心を持ち合わせている佐竹が一番まともに見えてくる。回を追うごとに西島の命令を聞き続けるような人には見えなくなってきていて、いつ反旗を翻すかなってちょっと楽しみな気もします。
医者は平等でなきゃいけないはずなのに、翠は救いたくて莉奈はどうでもいいというあからさまな態度がとても残酷で佐竹の冷酷さをよく表していたと思います。普段が優しい口調だから特に冷たく感じました。莉奈にとっては絶望しかなかったと思います。
翠に「今度はちゃんと治療をさせて欲しい」「あなたを助けたい」と真剣に訴える姿が、医師として翠の危うさを懸念する気持ちと、過去と同じ過ちは犯したくないという使命感を感じさせました。そのわりに一番精神的なケアが必要そうな莉奈に対しては辛辣な言葉を投げたり関係を持つことを拒絶したりと、精神科医の適性を疑うような行動を取る矛盾だらけで良くも悪くも人間臭い姿も印象に残りました。
3年前のことを蒸し返された時の動揺した様子や茫然とした表情が、佐竹の後悔や深い自責の念を感じさせました。西島を問い詰める口調に本意ではないが仕方なく協力してるんだろうなっていう、もどかしさや苛立ちが滲むところも、佐竹の根っから悪ではない人柄やそれでも結局保身を選んでしまう人間臭さを感じさせて良かったと思います。
莉奈に「羽田さんへの罪悪感はないの?」と尋ねる時に、自身は罪悪感を抱えているような表情をしていたり、西島との電話後も彼と関わったことを後悔しているような顔を見せたり、翠を案じて西島の本性を話したり、ヤバい人だと思ってたけど、ちゃんと人間らしい感情と彼なりの道徳心、常識があることが感じられたのが良かったです。
翠に芽衣への恨みを植え付けたり、芽衣には「辛いことは思い出さなくて良い」と優しく促して記憶を封印したり、西島とも繋がっていたり、何がしたいのか、目的は何なのか全く読めないミステリアスさと不穏さが良いですね。優しく語りかけるような口調だけど目が全然笑っていないところも、瞬きせずにじっと相手の顔を見つめる観察するような眼差しも、佐竹の異様な雰囲気を際立たせていて良かったです。
翠の協力者と思いきや彼女のことも裏切ってるって、想像以上に裏しかないクズで笑ってしまいました。こういう役が本当に多い俳優さんだけど、物腰の柔らかさや表面的ではあるけど優しく紳士的な佇まいなど、見た目をガラッと変えることなく全く別の種類のクズになっていて「どっかで見た演技だな」みたいな既視感が一切ないのも凄いです。
何事もなかったように芽衣のカウンセリングをしてるのが怖すぎる。相手に寄り添うような優しい口調や穏やかな空気感なのに、何してても不穏さしかなくて、見ていてハラハラしてしまいます。翠や莉奈と話す時の裏の顔も同じように優しい感じだから、余計に佐竹の本性が見えなくて不気味さや怖さが際立つところもさすが上手いなと感じました。
莉奈に盗撮の理由を訊かれた時の「カウンセリングのため」っていう理由も、莉奈への優しい態度もすべてが胡散臭すぎて、この程度の嘘で騙せるだろうっていう莉奈を馬鹿にして道具とした見ていない佐竹の冷酷さやクズさが感じられたのが良かったです。出番が短めだけどインパクトも存在感も十分で、ドラマの不穏さをより際立たせていると思います。
こういう裏の顔満載ないかにもなキャラクターが本当に似合う。芽衣のカウンセリングをしている時は不安な気持ちが和らぐような包容力を見せていたから、余計に佐竹の二面性に怖さを感じる。芝居が仰々しいわけではないし、表情も普通なんだけど、なぜか胡散臭さや怪しさが滲み出ていて、登場するだけで警戒してしまいます。良い人の役も出来るから、こういうどんでん返し連続の先が読めないドラマには欠かせない方だなって思います。
最終回で翠を諭すシーン、それをお前が言うなって感じはあったけど、まあ登場人物の中でああやって諭して説得出来るのは立場的に元主治医の佐竹だけだろうし、6話くらいから少しずつ罪悪感や道徳心、まともな倫理観など、一般的な思考回路を持ち合わせていることを覗かせたり、西島にも反旗を翻したり、佐竹の心の動き、変化を丁寧に表現していたので、翠とのやりとりが唐突なものに見えなかったのも良かったと思います。
「もう借りは十分に返した」と西島への協力を突っぱねる姿にスカッとしました。今までやってきたことは医師として最低だけど、龍之介に芽衣の記憶の封印について話す時も嘘をついているように聞こえなかったし、西島の車のことも話していたし、分かっていることを隠さず正直に話す姿には誠意も感じられて、この人はもう完全に信頼しても良いんじゃないかなって思えたのも良かったです。
必死で莉奈を捜す姿や、莉奈からのメッセージと亡くなった患者を重ねて見ている姿が、過去への深い後悔と「まだ人と繋がっていたい」という莉奈の思いを無駄にしたくないという思いを感じさせました。主要人物みんな何かしらヤバいから、一応罪悪感や道徳心を持ち合わせている佐竹が一番まともに見えてくる。回を追うごとに西島の命令を聞き続けるような人には見えなくなってきていて、いつ反旗を翻すかなってちょっと楽しみな気もします。
医者は平等でなきゃいけないはずなのに、翠は救いたくて莉奈はどうでもいいというあからさまな態度がとても残酷で佐竹の冷酷さをよく表していたと思います。普段が優しい口調だから特に冷たく感じました。莉奈にとっては絶望しかなかったと思います。
翠に「今度はちゃんと治療をさせて欲しい」「あなたを助けたい」と真剣に訴える姿が、医師として翠の危うさを懸念する気持ちと、過去と同じ過ちは犯したくないという使命感を感じさせました。そのわりに一番精神的なケアが必要そうな莉奈に対しては辛辣な言葉を投げたり関係を持つことを拒絶したりと、精神科医の適性を疑うような行動を取る矛盾だらけで良くも悪くも人間臭い姿も印象に残りました。
3年前のことを蒸し返された時の動揺した様子や茫然とした表情が、佐竹の後悔や深い自責の念を感じさせました。西島を問い詰める口調に本意ではないが仕方なく協力してるんだろうなっていう、もどかしさや苛立ちが滲むところも、佐竹の根っから悪ではない人柄やそれでも結局保身を選んでしまう人間臭さを感じさせて良かったと思います。
莉奈に「羽田さんへの罪悪感はないの?」と尋ねる時に、自身は罪悪感を抱えているような表情をしていたり、西島との電話後も彼と関わったことを後悔しているような顔を見せたり、翠を案じて西島の本性を話したり、ヤバい人だと思ってたけど、ちゃんと人間らしい感情と彼なりの道徳心、常識があることが感じられたのが良かったです。
翠に芽衣への恨みを植え付けたり、芽衣には「辛いことは思い出さなくて良い」と優しく促して記憶を封印したり、西島とも繋がっていたり、何がしたいのか、目的は何なのか全く読めないミステリアスさと不穏さが良いですね。優しく語りかけるような口調だけど目が全然笑っていないところも、瞬きせずにじっと相手の顔を見つめる観察するような眼差しも、佐竹の異様な雰囲気を際立たせていて良かったです。
翠の協力者と思いきや彼女のことも裏切ってるって、想像以上に裏しかないクズで笑ってしまいました。こういう役が本当に多い俳優さんだけど、物腰の柔らかさや表面的ではあるけど優しく紳士的な佇まいなど、見た目をガラッと変えることなく全く別の種類のクズになっていて「どっかで見た演技だな」みたいな既視感が一切ないのも凄いです。
何事もなかったように芽衣のカウンセリングをしてるのが怖すぎる。相手に寄り添うような優しい口調や穏やかな空気感なのに、何してても不穏さしかなくて、見ていてハラハラしてしまいます。翠や莉奈と話す時の裏の顔も同じように優しい感じだから、余計に佐竹の本性が見えなくて不気味さや怖さが際立つところもさすが上手いなと感じました。
莉奈に盗撮の理由を訊かれた時の「カウンセリングのため」っていう理由も、莉奈への優しい態度もすべてが胡散臭すぎて、この程度の嘘で騙せるだろうっていう莉奈を馬鹿にして道具とした見ていない佐竹の冷酷さやクズさが感じられたのが良かったです。出番が短めだけどインパクトも存在感も十分で、ドラマの不穏さをより際立たせていると思います。
こういう裏の顔満載ないかにもなキャラクターが本当に似合う。芽衣のカウンセリングをしている時は不安な気持ちが和らぐような包容力を見せていたから、余計に佐竹の二面性に怖さを感じる。芝居が仰々しいわけではないし、表情も普通なんだけど、なぜか胡散臭さや怪しさが滲み出ていて、登場するだけで警戒してしまいます。良い人の役も出来るから、こういうどんでん返し連続の先が読めないドラマには欠かせない方だなって思います。