特捜9 SEASON4

1度違うと自分達で否定してしまったことだから責任を感じるのはわかるけど、皆で辞表を出したら特捜が終わってしまうじゃないかと思い、辞めるのを止めます宣言はグッときました。
犯人であった八木は偏った思考と思い込みで事件を起こし、折角不起訴になったのに自分が受けた理不尽を許せずに罪を重ねていたので、最後の浅輪の強い想いがちゃんと伝わったのか少し不安でした。でも死のうとして死ねなかった事実や母親を手にかけていなかったという真実を知って何かが変わっていてほしいと感じました。
小宮山と村瀬の関係は本当にじれったかったので、みんなが背中を押す形で纏まったのが良かったです！特捜らしいなと思えた演出でした。

嬉しいこと、とても残念で悔しいことが入り乱れた最終回だった。貧困ビジネスをしていた被害者からわずかに残された香水のにおいに小宮山さんが気づき、連続殺人の可能性が出てくる。村瀬さんも退院し、自分を刺した犯人は女性ではなく男性ではないかと言い出す。今シリーズの初回と同じ黒いジャンパーの男が凶器を捨てるところが目撃されて、当時の目撃者である八木が捜査に協力することになる。被害者が直前に入った食堂の前で割れた香水のビンが見つかり。今シリーズで未解決になっている事件のあれこれが出てきて、最終的に八木が犯人だとわかる。夢も希望も持たず理不尽な理由で殺人を繰り返した犯人が、良い人に見えていたということ。犯人だとわかったときのやりきれなさと、話の通じなさからの無力感が強くて。あのまま終わったら、とても後味が悪く気持ちが沈んだと思う。前へ一歩が踏み出せない小宮山さんと村瀬さんにフライングでおめでとうと言い始める特捜班のメンバーの気持ちが優しくてあたたかい。今の二人の状態は公平ではないからこそ、周りの一押しが大事だったと思う。たくさんのカラフルな証人の署名欄がとても素敵な婚姻届で。村瀬さんの涙を見てウルっとしてしまった。

被害者の奥さんの性格が人を見下すのが当たり前ってだけで怪しさ満点なのに、その役を演じていたのが三津谷葉子さんだったので、犯人わかりやすすぎでしょと思いながら視聴。高校時代に付き合っていたとしても教師じゃ金銭面で優子の要求に耐えられないだろうし、性格的にお金を持っていない男性なんか相手にしないのではと違和感を感じました。なので河内を夫の代わりにというのには驚いたけど、やっぱり浮気相手ではなかったんだなと。
美里は悪いイメージを警察に話すくらい嫌悪している優子の誘いになぜ乗ったんだろう？そこがとても謎。お金を出してくれるなんて後から何を言われるかわからないのに。
ラストの国木田さんと小宮山の優子を哀れむ演出はとても良かったです。

訪問した班長に対して色目を使う被害者の妻。その様子から男性に依存して生きてきたのだとわかる。だからこそ被害者の死亡を知っても顔色ひとつ変えず取り乱しもせず淡々としていたことが引っかかる。遺体の損壊が激しくて歯形で照合となったこと、友人とは言えないような友達と自分持ちで旅行に行っていたこと。おかしなことが次々とわかる。そのあたりでミステリー好きなら何があったか推測がついただろう。別場所で溺死させて、肺の中の水質と実際に発見された場所の水質が違うのも良く使われるパターンだ。その水の違いの話の前に被害者の妻が淹れた珈琲の味を絡めてきたのが上手くできているなと感じた。身近な水質の違いが感じられるところだ。最後に村瀬さんが病室で荷物をまとめて部屋を出ようとしていた。いよいよ退院するのだろうか。まだ村瀬さんの事件が解決していないと途中言っていたのが気にかかる。

最近新藤のキャラの広げ方がすごい。青柳さんとのコンビも面白かったけど、チャラ男の格好が斜め上で笑ってしまった。こういう突拍子もないボケが楽しい。
猪狩が犯人ではないことは百も承知だったけど、浅輪たちに本当のことを話そうとしない描写に唖然。
誰かを庇っているのはバレバレだったし。警察内部にいる協力者に話を聞かれる可能性を考えての行動だとしても、調べたらわかっちゃうことくらい猪狩が一番わかっているのに。話はしないけど、特捜が調べて協力者を炙り出してほしいと浅輪たちを信じていたとも思えない態度だった。前島には特捜を頼れと言っていたのに、猪狩自身はそれほど信頼を置いていなかったのかと少しがっかりしました。

辞表を小宮山さんに預けた村瀬さんのところへ次々と特捜からメールが届いて。改めて仲の良さやチームワークを感じた。村瀬さんの足が良い方へ向かいますように。鑑識の猪狩さんが容疑者として連行された。取調室での猪狩さんの表情が険しく目つきも厳しい。仕方なく犯罪に手を染めた感じではなく、何かの覚悟を持っているようにも見えるし、何かを品定めをしているようにも見える。その通りに事件には裏があり、被害者は特捜に助けを求めようとしていたことがわかり、警察内部に犯罪者側の人がいることもわかる。犯人は思わぬ人だったが、すべてを物語っているような猪狩さんの表情がすごかったなと、終わって改めて思った。新藤君のいつもと違ってちょっと軽い感じでの女の子たちへの聞き込みは、見ていてこっぱずかしい感じだけれど新鮮で楽しめた。

どうでもいいけどアイドルのファンミーティングとかって飛び入り参加出来るものなの？しかもあんな怪しい2人組じゃあ周りとの温度差しかないし、2人そろって携帯持ってないとか刑事として突っ込みどころしかなくて笑えなかった。でもこれまでそんな要素を欠片も見せてなかった新藤のガチオタぶりが先週の頑張りとは違う意味ではっちゃけてて最高でした。新藤って未だに掴み所ないというか、内面がよくわからないと感じることがあったので、意外性のある新たな一面が見れて楽しかったです。
村瀬さんの自分と向き合うシーンはこれまでのいろんなことが思い出されて、村瀬・小宮山コンビがまた見たいと強く感じました。事件よりこっちのがしんみり。

青柳さんのゆうまくんへの接し方が、決して器用ではないのだけれど優しくて。それは最後まで変わらなくて。いつもカッコつけて揉めてる要素がどこかにあって何となく親しみにくいキャラなのだけれど、本質はこっちだったと改めて思った。これから先、さらに辛いことあるかもしれないけれど、とりあえず生きとけ。の言葉があたたかくて大きくて重い。生きちゃってるという表現もいい。事件に巻き込まれ人生に絶望し、強制的に人生を終了させようとした若者への心のこもったエールに少し感動した。

夜、路地裏で襲われて反撃したら相手から赤いものが…ケチャップでした！という古典的な方法をこの時代に見るとは思わなかったけど、結末までしっかりまとまっていたし新藤の頑張りもよかったです。
でもいくら動揺していたとはいえ、理彩が自分のやったことから逃げた描写が気になりました。生死の確認や救急車を呼ぶこと、自首も匿名での通報もせず、バレたらお兄ちゃんのせいって…工場で一応経営者してるのに責任感がまったく見られないことに唖然。そしてそれを庇おうと意味のわからない細工をした兄の翔にもちょっと共感はできなかった。本気で庇うなら自首したり、事情聴取にきた警察に喧嘩腰な演出は変じゃない…？兄妹のいい話感で終わったのが少し疑問でした。

あの飛んだり跳ねたりする競技？をパルクールということを知らなかったのだけれど、なかなか努力が必要そうで難しい競技なのかなと思いました。実際の殺人現場と妹が呼び出されて突き飛ばした場所が違っていて、月が見える路地を探す場面で翔君がパルクールの技でビルを上っていくのは圧巻だった。被害者の男が工場の持っている特許を手土産に本社に戻ることを画策していたということで、もしかすると最初に翔君にぶつかったのも下心ありだったのではないかと思った。

所々話し方というかセリフの言い回しがキャラと齟齬があるなと感じます。浅輪は偉くなったけど偉そうにしない人だと思ってたから、言葉遣いが上からだと違和感しかない。細かいことだけど気になる。
事件は周りから見て綺麗で羨ましい母と娘の中身が真っ黒だっという結末でホッとしました。自分の歪みに気づかないフリをし続けてきたんだから、娘の歪さに気づけるわけがないけれど、娘に殺人までさせてしまったのに自分に非がないかのように話す聡美の異常さに娘が可哀想で仕方がなかったです。
でも聡美との対比で、届いてはいなかったけどすごく雪を想っていた文子の気持ちを温かく感じられ、素直に感動できたました。

ひきこもり家庭での事件。「親が亡くなったら詰み」の言葉が重い。だから最初の言葉が「チェックメイト」だったのか。好きで引きこもっているわけじゃない、でも何か変わらなければ解消しない、親からのプレッシャーも感じる。解決したいのに追い詰められる感じ、何かわかる気がする。親も長い時間をかけて娘のことを理解しようとしていた。近づこうと努力していたことが明かされてホロリとした。一生懸命慣れない手つきでチャットをしているシーン。母親の気持ちがあたたかくて優しくて、見ているこちらまで柔らかな気持ちになった。

小さい頃から変わっているなーって子はいて、その子なりの得意なところを伸ばすって大事なことなんだけれどなかなかそうはいかなくて。周りと比べてしまったりして結局才能を埋もれさせてしまうようなことあるような気がする。一輝くんにとって高宮さんは最大の理解者だったんだなあと。ドラマなのにこれからの一輝くんの行き先を考えて心配になってしまった。少なくともお母さんが最終的には理解者になってくれたことは少し希望です。先週のみんなで書いていた似顔絵の出来がとてもとても気になっていたのですが、村瀬さんの枕元に張り出されて、見ることができてとても嬉しいです。青柳さんのがツボです。

犯人と思われる人がどんどん外れていき、カーテンのせいだと分かった時に一瞬、犯人いないの？と思ってしまったら、まさかのカーテンのプレゼントからの犯人判明。ちょっとびっくりしました。たしかに怪しい雰囲気で犯人っぽい人ではありましたが。ただ、あの大きな窓にかけるカーテンってオーダーだよなあ？とか、あんなに大きな布地ムラなく染めるの無理じゃない？とか、工業用ミシン用意しても技術いるでしょ？とか、手芸するだけに少し突っ込んでしまい実際には犯行は無理だ！と思ってしまいました。ただ、昔の顔料は危険なものも多かったし、なかなか面白い知識を詰め込んだ話だったなと思いました。

長年続いてきたシリーズの中で、視聴者をじれったくさせてきたむらこみペア。そのペアがこの直前の2.3話でついに動き始めました。村瀬さんが怪我をして入院しているところから始まる今回は、事件の話はもちろん展開のテンポも良くおもしろいですが、このいい歳した2人が繰り広げる場面は、長年のファンが待ち続けたシーンがたくさん詰まってます。それはもうTwitterのトレンド入りするくらいの勢いです笑。本当に最後のシーンでは想いが溢れすぎて泣いてしまいました。それくらいファンにとって大事な話の一つとなった今回の話でした。

上司に最愛の夫の生み出した作品を取り上げられ、しかも残された時間が少ないと知ったら、やはり何かをしたくなるかもしれないとは思う。権力ある人が能力ある若者をつぶしてしまうことは実際にもあるし、辛いことが下敷きになっているエピソードだった。だからといって、犯罪には同意できませんが。村瀬さんの足も心配だし、小宮山さんの心の揺れも気になるし。刑事ものは1回完結なことが多いので見ない回もあるのだけれど、小宮山さんと村瀬さんがここに来て進展があるのか気になってしまいます。

犯人が想像以上に救いようが無くて、ドラマであるにもかかわらず怒りがわいてきました。終盤まで事件の全容が分かりませんでしたが、登場する役者さんが有名な方が多かったのでもしかしたこの人が犯人なのではと思う人物が多かったです。また、命に別条が無かった村瀬ですが、歩けないかもしれないというのはショックでした。今後、警察をやめるということになってほしくないです。小宮山とついに結婚かと思いましたが、いや結婚せんのかいと思ってしまいました。

予告の時点で視聴者を釣ってるな…という印象だったが、蓋を開けてみればやはり釣り予告だったのか、という少々の怒りと、それに勝る安堵が大きい回だった。村瀬の不在を特捜で助ける、という流れはベタだな、と思いつつもやはり村瀬の行く末が気になったし、特捜のメンバーからの村瀬評が聞けたので、面白い回だったと思う。やはり特捜の、仲間なんだけどベタベタはしない感じが良い。村瀬と小宮山の微妙な関係性にも少し進展がありそうで、なかなかハラハラした。

前回が壮大なフリであり、全編走馬灯のような思い出話で最後の最後に事件が起こるという斬新な作りだったので、1週間続きが気になって気になって仕方がなかった。村瀬さんの心の内が前編で明かされているからこそ容体が気になり小宮山に感情移入しながら見ていて、最後の涙まで振り回された感じがしました。引きこもりの人の生活を保護者がなくなった後どうするのかという今風の問題も取り入れながら、2週に渡ったのにいろんな方向でドキドキして、中だるみもせず楽しめました。