アンメット ある脳外科医の日記

序盤に見せた綾野のいかがわしさから、ミヤビの真っ直ぐさや麻衣の深い思いに触れて、本来の医者に戻っていく姿は、ある意味で大迫の姿とも重なるわけで、このドラマの多層性を生み出すキャラになっています。演じる天音さんのどこか茫洋としている感じなのに、時に鋭さを感じさせる演技はとても合っていました。三瓶を演じる若葉さんとのシーンは、ストリートダンスやラップのバトルのようで、なかなかスリリングでした。この二人の共演はまたみたいですね。

麻衣が最初の頃綾野先生とミヤビちゃんが近づくのをすごく警戒していたのはなんでだろうと思っていたけど、昔四人で食事をしているシーンでミヤビちゃんしか見てない綾野先生を見てそうだろうなと思った。思いの外ぐいぐい来る感じが草食を思わせる綾野先生からは意外で面白かった。

この人ってこんなに色気を持っていただろうかとドキッとする瞬間がある。美術館での告白もとても絵になっていてとても3回も振られるとは思えないかっこよさだった笑。麻衣の気持ちに気づいて自分が動かないと！とハッとしたような顔がとても良かった。

ミヤビにカテーテル手術のことを聞かれている時すごく分かりやすく丁寧に話している様子から信頼できるお医者さんなんだろうなと思えた。おすすめは俺って言った時は違う意味もあったのかなって思うほどドキッとした。ミヤビへの淡い恋心が透けて見えた気がした。

そりゃ愛もない結婚をしようとしていたら目も死んじゃうよね笑。いつも言いたいことはマイに先を越されている感じがあってマイに合わせているように見えるけど、本当はもうちょっと違う関係になりたいのかなと思う余韻が気になる。