和田家の男たち

三人の世代ごとのキャラを際立たせた面白味にはまりました。ミヤザワエマさん、面白かったぁ～草刈さんの水着素晴らしい～毎週楽しみでした。ありがとう♪また続きが見られるといいな♪

清宮が犯した殺人事件は結局闇に葬られたままでお終いとは、ものすごくモヤモヤして嫌な気分。こんな結論なら、中途半端に殺人事件なんて絡ませないほうが良かったと思うわ。和田家の日常と、寛さんやら秀平さんの、大人同士の恋の顛末だけで十分楽しめたのに。

秀平を守るためとはいえ、秀平自身が編集までする徹底ぶりだったのに勝手に話をデスクに持っていった智子には唖然としました。結局秀平は辞めて復帰する気もなさそう。なのに全ての真実が明かされず、りえの件はなかったかのようになって意味がわからなかったです。秘書さんを守れたのは良かったけど、大臣を辞めただけで罪を明るみにできなかったのはマスコミとしは"負け"ではないのか？あんなにいい材料が整っていたのに、恨み辛みってそんなに簡単に飲み込めるものなのかな。
今までの熱量は何だったのか。その後の幸せ感が作り物にしか見えなかったです。

清宮の殺人に関わったかどうかをすっぱ抜きでテレビでやるのは危険すぎる。やらなかった判断はテレビというメディアでは相応だっただろう。でもそのことでテレビの仕事をやめたお父さんはどこかスッキリしていて後味は良かった。カンさんもまだまだジャーナリストとして発信したいことはたくさんあるだろうし、親子3代でネットで発信なんてとても斬新で面白い。優くんは作家としても成功してたなんてできすぎなくらい。続編でまだまだ和田家を見てみたい。

祖父の寛役の段田安則の演技に改めて感心した。演技の幅の広さはなかなかのものだと思う。彼が一番光っていた。
大石静の脚本もテンポ良く、さすがに一流の脚本家だ。
しかし、最終回の結末がどうにも訳の分からないハッピーエンドで終わってしまったのはとても残念だ。清宮代議士を殺人犯として断罪できてこそ、三代にわたるジャーナリストの物語として立派なドラマに成り得たのではないだろうか？
それとも政治家に弓を引くことも出来ない弱腰の今の時代のマスコミ、ジャーナリストに対する皮肉なのか❗

優を一旦はコケにしておきながらも、色々とおいしそうな所が目について、また再接近を試みた戸倉の厚かましさには呆れるやら、感心するやら。でももっと図々しくシツコく迫るかと思いきや、割とあっさり引いていったのにも拍子抜け。でも、優も志麻さんのことがなかったら、戸倉に押し切られてたかもね。
優の母親が実は殺されていたことが判明したけど、その事件は、今現在の平穏で楽しげな和田家の日常生活とのコントラストが強すぎな感じ。

正直3人のおじさんの恋愛なんてどうでもよかったので、りえの事件が動いてドキドキしました。秀平がりえの事件を解決する前に文子と付き合い始めてしまったのでちゃんと真相がわかるのか不安でした。でもまさか文子の雑誌で恭介の不正を暴く記事が出るとは思ってなかったのでこれには驚きました！文子と秀平の出会いは恋愛面だけでなく必要なものだったんだとわかって、いい流れだなと思いました。
ただスクープが出たことでどこかで邪魔が入るのではと思いながら柴崎の証言を聞くのはハラハラドキドキでした。でもここからが本番。ちゃんと恭介を追い詰めて責任を取らせることができるか、隠ぺいに加担した警察も責任が問われる問題なだけにうまくいくか不安です。

素敵なおじいちゃんとお父さんと優くんの仕事の話も好きだけど、三者三様の恋愛模様が面白い。イケオジたちの若い女性に走らない大人の恋愛も素敵。何気ない日常と世代感ギャップを感じさせる会話。新聞界からテレビ界からネット界からと視点の違うニュースの報道の仕方など、そういう議論は大歓迎だし面白い。唯一面白くないのはりえさんの事件の話。清宮なんとかの話はイマイチ面白くない。わざわざ暗い話を長く引っ張らなくてもいいと思うんだけどな。

カンさんのヒントから冷やし中華の取材に行ったのに話題の人と繋がるのは優くんにできすぎなような気がするけど、あの優くんなら心を許してもいいって思う人はたくさんいるんじゃないかな。疑惑の人って他の人がそう見てるだけで時に本人の都合や思いとは違うところにいっちゃうんだよね。TVのお父さんやまして穿った見方の強い週刊誌の女性編集長だとどんな記事にされてしまうか分からない。業界が長い分だけ自分の性格も似てしまうものなのか、あんな押しの強い女性にだけはならずにおこうと思った。

秀平さんは、岸編集長みたいなガサツな雰囲気の女性は嫌悪するかと思ってたら、まさかの交際申し込みにビックリした。でも相手もさすがに即決即答で、話が早い。あれくらいの年齢になったら、間怠っこしい駆け引きやら気持ちの探り合いなんか必要ないし、してるヒマないよね。付き合ってダメだと思ったらまたさっさと別れればいいことだし。
おっとりした優くんの言動にはイライラもするけれど、彼を見てるとやっぱり人柄の良さや誠実さって最上のものだと思う。お祖父さんやお父さんに続いて、優くんにも早く素敵な彼女が出来ればいいのにね。

取材先で忙しそうだからって手伝っちゃうのが優らしい。しかも体調の心配までしちゃって倒れたところを助けたら、話題の人が家族でインタビューできちゃうって普通なら都合良すぎだけど、優程のお節介で優しくて自分より他人を優先できる人だからこうなったんだなと納得できました。
年の差婚はうまくいきそうと思う人たちほどすぐ離婚して、うまくいかなさそうと思う人たちのが何年も続いてる。好きでもそばにいると辛いなんて、せっかく出逢えたのにと哀しいなと感じました。
秀平にも恋愛要素はあるとは思ったけど、りえの事件を解決する前とは思わなかったので少し驚きました。りえの事件はちゃんと解決するのかな？

優くんが、悩んだ挙句に勇気を出して乗ったヘッドハンティングだったのに、あっという間もないほど速攻で辞めることにしたのにはちょっとびっくり。いくらビューを稼げたり人気がでたとしても、自分を曲げてまでしがみつく相手じゃないと判断したんだろうけど、話を受けるのには時間をかけてウジウジ悩んでたのに、辞める決断はあっという間でしたね。
でも古巣というのか、もといたバズトピに戻れて良かった。見た目がユルくていい加減そうなスタッフばかりで、優とは合わないかと思ってたけど、バズトピのメンバーは想像以上に懐の深いマトモな人たちの集まりだったみたいね。

"誉めてくれる人はイイ人に見える"という志麻の言ったことが全てだった。
年上だろうが年下だろうが、自分の悪いところを指摘してくれる存在は大切にしないと。もちろん嫌味で駄目なところだけ言って、相手が伸びるようにこうしたらいいというアドバイスを言わない人の話は聞かなくていいけど。
三ツ村は最初からビュー狙い。自分の書きたい記事がユーザーに合ってない=ビューが稼げなくて怒るのは当たり前。
優が裏切ることになると言いながらも転職する後押しを求めてて藁ってしまった。結局、優を誉めた片岡も優を認めてなかったというわかりきったオチ。優の歳でわかりやすく騙されてるのを見るのは呆れるしかない。

優くんが頼りなげだからか分からないけど引き抜きの話もこっちがドキドキしてしまった。血はつながらないけどおじいさんは新聞社で終身雇用、お父さんもテレビ局に正規社員で勤めているだろう。優くんだって文才もあってコツコツいい記事を書くけどネットのビューが伸びなければすぐにでも切られそうなフリーランスのライターだ。それだけ見ても今の世の中がいかに世知辛いかよく分かる。世代が違うだけで生涯賃金は全然違う。今の若者の老後が怖くなった。

寛がフラれて泣いてたところを見たせいか、亜蓮がやり直したいと言ったのに対して断ってしまった寛のプライドもわかる気がした。でも泣くほど別れたくなかった相手。勢いで断ってしまったことを後悔する寛もまた寛らしかったし、優の助けを得て結婚が決まった流れもとてもよかったです。
秀平が亜蓮の何が気に入らないのかわからないけど、寛と亜蓮が別居婚を選択したのは今どきだし、3人の生活が壊れなくて少しホッとしました。
秀平は優には近づくなと言いながら、敵対心むき出しで清宮と対峙してて何がしたいのかわからなかった。

女性の方からヨリを戻したいと懇願しているのに、ツマラン男のプライドにこだわって断るとは、寛さんってなんて頑固な爺いだと思ってたら、最後は素直に気持ちを伝えて良かったわ。それぞれのライフスタイルは維持しながら、夫婦になるというのも柔軟で大人な感じ。
寛さんに比べると息子の秀平さんのほうが意固地というか執着タイプみたいね。亡くなった奥さんの件を、しつこく忘れずに復讐のタイミングを何十年も狙い続けるとか、そういう性格は多少コワい気がするわ。

なんかよく分からないな。お母さんが死んだのって何年前よ？30年くらい前の話でしょ？それで今更ほじくるって言ったってお母さんの秘密のメモがあったってことでもないんだし追い詰めるネタは持ってるのかね？しかも今何か突っ込んだとしてそのせいで息子や家族が狙われるって？どんな大ネタだったんだよ。と思ってたところにおじいちゃんの元カノ登場。ただの未練があった元カノかよ。いくつになっても恋ができるって素敵。熟年カップルもいいな。

清宮議員と名刺交換してたVTRを見て秀平さんは優君を怒ってたけど、彼はなんの事情も知らないんだから、そんなこと言われてもって感じよね。でも、因縁の相手とはその縁のケリがついていなければ、どれほど時間が経っても必ずまた対峙する時が来るものなのかな。寛さんと眼科の女医は、恋愛の駆け引き中だなんて気が若いのは良いけど、年齢的には無駄にだらだら引き伸ばしてる時間があるのかどうか。さっさとよりを戻して結婚してしまえばいいのに。

清宮がそんな人間なら初入閣の話の際に優に"こいつには近寄るなよ"くらい言っておけば良かったのに。どうしてお母さんは死んだのかと幼少の頃に父親に問て激しくたしなめられた記憶しかないはずの優が、なぜ清宮が悪者だと知っている体で話すのかわけがわからなかった。秀平の自分に至らないところがあるとはまるで思ってない話し方が本当に嫌。優が清宮の話を知ってたらグータッチなんかするわけないし、そもそもこんなお気楽な性格でいられるわけがない。
せっかくほっこりしてたドラマが急にサスペンスに舵をきって困惑。政府の闇は暴けても清宮がりえを殺したかどうかまでちゃんと明らかになるのか不安です。

カッパ祭りの記事が盛り上がっていたけど、そりゃあんなシュールな顔して川に流されていたら笑っちゃうでしょ。取材とは言え言われるがままカッパになり川に流されてそのクリーニング代まで払わされちゃう優くんの人の良さが可愛らしい。行くとこ行くとこで清宮と関係することに出会うって、これは何かに導かれているとしか考えられない。政治寄りの記事を書きたくなっているのも何かの暗示か？知らなくてもいいことを知ってしまうのだろうか。心配だ。

普通の家族と比べたら一定以上の距離感があって家族に見えないんだけど、3人で食卓を囲んで話をしている絵は家族に見えて不思議だなと感じます。あの緩さがいいのかな。
和田家の男たちが若い女性に振り回されるのかと思ったら寛と秀平は仕事の営業目的で会っていただけで、優は理想と違ったというオチ。どういう経緯でほのかに優を紹介しようという流れになったのかわからないけど、ほのかと優では生きてる速度が違うというか、合う合わない以前の問題な気がしました。ドキドキして楽しそうだった優が少し可哀想でした。

豊かな人生経験のたまものか、和田家では寛さんが一番充実した人生を送ってる感じ。もう別れたみたいだけど、眼科医の彼女とのツーショットはすごくお似合いで素敵だった。ああいうのを、本当の大人のカップルって言うのでしょうね。寛さんは行動力も決断力もあって、年齢関係なしに素敵だわ。一番若い優はイケメンで本来ならモテるはずなのに、性格のせいなのか寄ってくる女性は風変わりな子ばっかりなのがお気の毒。

ほのかさんのキャスティングが絶妙だと思った。しっとりと知的なエマさんだからできる役。おじいさんやお父さん、ユウくん誰とくっついても違和感なしで一瞬誰が目的なのか分からなくなる演出にドキドキしてしまった。火の玉ような情熱的なお母さんから生まれたからほのかさんとはぴったりかと思ったけど、まだまだユウくんはお子様だったってことかな？向上心の塊みたいなほのかさんに、いくら個性的とはいえ手縫いの刺繍が入ったハンカチはいただけない。エマさん、かっこよかったなー。

優にだって思うところは何かしらあったのだろうけど、あそこまで素直というか素朴で純粋に育ってなかったら、祖父はともかくとして父親と一緒に住みたいとは考えないと思いました。母親の死には何かありそうだし、優のあえての敬語も意味がある気がしました。
優の性格を考えて、父親である秀平のニュースを見て、怒ったシーンは過剰に見えました。何に怒ったのかよくわからなかったです。家族ならスクープを報道する前に教えてもらえるとでも思っていたのか、ちょっと撮った写真が政治にってそこまで気にするものかな？ビューを稼ぐのが重要なら、バズるってそうことでしょと突っ込みたかったです。
もちろん父親として報道される前に"あの写真番組で使うぞ"と一言送ることはできたはず。結局、秀平は優の父親という自覚がないんだと感じました。

相葉くんは実の子供じゃない設定なんだね。だけどお父さんの蔵之介さんとおじいさんの段田さんと顔が似てるよね。寄せてキャスティングしたのかと思ってたよ。だけどおじいさんが新聞でお父さんがテレビで孫がネットニュースねー、それぞれの時代が出ていていいんじゃない？ただ自分の子供の撮った写真だとしてもそれを公のニュース番組で使ってしまうってどうなの？一切許可取ってなかったよね？？それは親しき仲にも礼儀あり、べつに言ったって政治と絡めた記事は書けなそうだし言えばよかったのにと思いました。

37歳にもなってる割には、優君ってピュアで汚れてない感じ。自分の身に起こる様々なことを淡々と素直に受け入れていく姿も、なんだか好感持てる。ネットニュースのユルすぎる感じのメンバーと仕事するには、彼は真面目で誠実すぎるし、勿体ない気がするけど。
おじいさんの寛さんは口数少なく堅物で怖い人かと思ったら、しっかり彼女も居たりして男として枯れてないのも興味深い。和田家の男性陣ではおじいさんが一番人生を謳歌してるのかもね。

脚本が大石静さんなので期待していたのですが、初回はちょっと首を傾げるところもありました。特に優は秀平に使われた写真について政治まで変えてしまうと怖がったり、秀平が写真について何も説明しなかったことに怒鳴ったり、37歳設定にしては反応が幼く、世間慣れしていない感じが強すぎます。37歳でも優しくピュアな男性を描きたかったのかも知れませんが、14年も会社員だった中年男性の感性ではないように思えます。それにしても母親の死は謎ですね。何があり、秀平は何を隠しているのでしょうか。その辺りがひとつの鍵になりそうです。