罠の戦争

必死に役を作ってるのだろうけど、非常に薄っぺらく見える。特に憎しみを込めた顔をしてるところが非常に薄っぺらい。あと、復讐を誓うときの言い方とか言葉に重みがない、これも表情の薄っぺらさと合わさってまた非常に薄っぺらく見える。

最終回を見ました。
権力の闇に取り憑かれている表情とそこから解放された表情のコントラストが素晴らしかったです。
特に小野花梨さんとのシーン、鷲津　頼むね、蛍原さん、蛍原　はいっというシーンが素晴らしかったですね。

顔で90パーセントくらい芝居をしている。ドラマだから大袈裟な方がいいんだろうけど見ていて疲れる。世の中あんな敵意剥き出しの人は歩いていないと思う。その割にはセリフは一本調子でたまに変なアクセントがつく。個性的すぎる。

嫌いな俳優じゃないけれど、この役にはミスキャストかな。国会議員となって巨悪を相手に戦いを挑むにしては、なんだかちょっと薄っぺらい感じ。

誰よりも人のためにと爽やかな笑顔を振りまいていたのにどんどん暗く悪い顔になってきていますね。権力に溺れるっていうのはこういうことなのかと改めて思います。いいひとが悪い人に変わっていくところがグラデーションになっているのがすごいと思います。

来週の予告の鷲津の悪い顔が気になりますね。
いろんな表情で魅せることのできる俳優さん

演技がうまいとは思えない。

怒っている時の演技は顔から怒っている気がして苦手です。あの怒り方は最後の最後に取っておいた方が効く気がします。ただ蛯沢さんの兄の件を知った時の顔が思ってた顔と違って意外ですごく良かったです。鷲津さんの良心を見た気がしました。

信頼できる穏やかな上司と復讐に燃える怒りの演技のコントラストが
見事です。岸部一徳さんとのお芝居合戦が凄いです。

魑魅魍魎の世界にはなるべく感情を読まれることなく穏やかに仕事ができる鷲津さんみたいな人が一番賢いやり方なんだと思います。喜怒哀楽を最小限にとどめて相手を泳がす余裕も見せる草彅さんの演技は間違っていないと思います。鷲津が一番強いのではないかと思い始めました。

草なぎ剛の良さは共感させる力。普通に働いてきた優秀なお父さんが復讐を決意する感じがうまく出ていますね。草なぎさんはもちろん他キャストさんもうまくハマっているドラマですね。

ほとんどの芝居を表情に頼っているし、その表情もわかりやすく単純な変化ばかりです。もちろん見ている方はシンプルでわかりやすいとは思いますが、グラデーションがある芝居ではなく、いきなりトップギアに入れるから、ちょっと不自然に感情のボルテージが上がったり下ったりしているように見えるところがあります。何だか芝居の本読みの段階からいきなり舞台に上がったみたいな唐突さを感じます。もしかしたら草彅さんはあまり情報は入れずに感覚で演じるタイプなのかもしれません。「拾われた男」ではそれがよかった。でもこういう周到なタイプの役柄は、表現のコントロールをもっと緻密にやった方がいいように思います。

草彅さんよかったです！わなわな震えて怒る姿。普通のお父さんが復讐していく姿がよく反映されていたと思います。

久しぶりの草彅さんの演技にこんなにうまかったっけ？と感心しました。善悪がはっきりしている復讐ものにおいては、善である方が絶対的にクリーンである必要がありそこは地道な働き方であったりスマートに同僚を守ったりする場面で十分に表現されていたと思います。たった一回で鷲津がんばれ！とのめり込んでしまいました。

前より若干棒読みになった？って思うところもあったり、怒ってるのか怒ってないのかよく分からないような時もあったけど（狙いかも？）、芯の強い感じが草彅らしくて良かったよ。