私のおじさん～WATAOJI～

悩む人へのアドバイスをはっきりと決めつけた言い方ではなく、悩む本人が自身で考えて気付かせるという難しい台詞の話し方が絶妙で、妖精というあやふやな設定だったおじさんの個性を明るく陽気に親しみやすく表現していたのは抜群だった。

主人公に毒を吐く厳しい一面と、他の人に姿が見えないのを良いことに好き勝手するお茶目な一面のギャップを演じ分けていて凄いなと思いました。また、涙を流す主人公に｢君も悪い部分があるんだよ｣と、優しい声で厳しい言葉をかけるシーンはお父さんって感じで温かく、こちらも涙を流してしまいました。

こんなにいかつい顔のおじさんが、なぜ妖精なんだろうと思うところですが、頑張っている人を応援しているからこその「スーツのおじさん」の妖精なんだな、と感じました。ひかりへの優しい気づかいを考えると、顔の怖さは全然関係なく、むしろキュートでした。

ちょっとテンション上げすぎな気もしないでもないけど、シリアスでクールな犯罪者とか変質者をやらせたらこれ以上ないくらいに怖かったけど、優しいキャラに徹したエンケンもすごくいいです。自分にもあんなおじさんが欲しくなってしまいます。

岡田ちゃん、その場所変わってくれ！私も遠藤さんに頭ポンポンされたい！！

絶対に妖精じゃないでしょ？！むしろ背後霊か不審者では…という見た目なのに、しかもあんな強面なのに、憎めなくて笑顔が可愛すぎるおじさん。さすがエンケンさんだなあと思います。主人公にちょこまかついてまわってお節介をやいてる姿も面白くってチャーミングで、実際いたらウザそうだけど、見てる分には憎めないキャラクターで、主人公とちゃっかりお酒呑んじゃってるところとか大好きです。

演技はコミカルで、バラエティ感が漂っています。中には、遠藤さんだから許せるけど、セクハラのギリギリをいくおじさん行動や発言が散りばめられているのも面白さをアップさせています。笑顔のかわいい、自由なおじさんが似合っています。

幅広い役柄をこなす俳優さんなので、予告を見てこのドラマもとても期待していました。強面の遠藤さんがこんなに可愛らしい役をやり、しかも要所要所で深いことをサラッと言ってヒロインを助けるのが素晴らしいです。低めの少しハスキーな声でお茶目なセリフを言ったかと思うと、強くも優しい声で心にグッとくることを言う展開はさすがです。

さすがエンケンさん、妖精役が不思議と似合っていて絶妙なキャスティングだと思った。強面、スーツ姿でお茶目なしぐさやセリフをしゃべるギャップがなんとも愉快。失敗ばかりのひかりをかいがいしくサポートする姿、ちょっとうらやましく思っちゃいました。

予想どおり肩の力が抜けたゆるーい感じで妖精おじさんを演じてます。
AD役の岡田結実さんにダル絡みしますが、ニコニコして何だかかわいいです。ゆるい感じで物事の本質を突いた意見をズバッというあたりの切り替えがさすがです。普段のコワモテの印象とはだいぶかけ離れたお茶目な演技が見ものです。

これはもう反則。遠藤憲一さんが自称妖精って、それだけでミスマッチさが増幅されて笑ってしまう。彼の怪しい微笑みと、案外面倒見の良さがドラマを盛り上げている。これはエンケンさんのキャラや演技力はもちろん、配役を決めた人のファインプレーでしょう。

この俳優さんは、何をやらせてもぴったりはまる、素晴らしいなと感心しました。間の取り方が抜群に上手くて、特定の人にしか見えてないということがすぐにわかるので、演技力の高さを感じます。顔は強面だけど、行動が可愛いというギャップをうまく表現しています。

自分が50代に突入してくると、若い女優、俳優さんよりの味のある渋いおじさん俳優の演技に目がいきます。遠藤憲一はとにかく顔は正直見た目が怖いのに、目は優しくて満面の笑みはピュア感凄いです。妖精には外観は全く無縁ではありますが、そんな優しい人柄が岡田さんへの言葉ににじみ出てるなと思います。