ドロ刑-警視庁捜査三課-

顔が強面なので、怖い泥棒かと思っていたが、飲み屋ではハイタッチをしてその後我に戻ったり、斑目と絡んでいるとき本当の友達のようなじゃれ合いをしたりしているところがかわいらしくて良かったです。それでも泥棒業になると真剣な表情をするときはかっこいいと思いました。

ドスの効いた声で、背後から迫ってくるような気迫がすごかった。
存在感が完全に勝っている。
薄っぺらい演技ではなく、熟練された演技でドラマの世界に引きずりこまれてしまう。
ほんの少しの面白い要素も上手に表現している。

遠藤憲一さんの貫禄のすごさと渋さがかっこよすぎます。見た目からのイメージ（怖さや気難しさ）もこの作品から伝わりますが、ユーモアのある発言や笑ったりするところが以外性もあり引き込まれます。泥棒の役ですがほんとはいいやつなのではと思わせる描写に次回も気になります。

けむりガラスの謎で不気味な所に引き込まれます。あらゆる場所に突然登場するので毎回ゾクゾクします。新米刑事の斑目との出会いで孤独から救われているのではないかと思います。世間に正体が知られる日がくるのかどうかドキドキします。

証拠を残さない大泥棒、煙鴉さんを、とっても楽しそうに演じていますよね。新人刑事の斑目勉を優秀なドロ刑に導いていますが、その真意は「？」です。いつか、煙鴉vs斑目という日は来るのだろうか？とにかくその事が気がかりでなりません。

人相がかなり悪く悪役がお似合いですが、最近はコミカルな役や優しい人の役が増えており最初は顔が怖いだけに役と合うのかなと思っていましたが、いつも違和感なく演じられてるので、とても演技の上手い方なのだと思いました。
今回も悪役だけど内面は優しいような役もピタッとハマっています。素敵な役者さんだなと思っています。

見た目はグロテスクですが、内なる優しさが演技ににじみ出ている名バイプレーヤーだと思います。ドロ刑のけむさん役は一ひねりもふたひねりも有って、アーそう来るかエーなるほど...というニュアンスを顔で表現できる素晴らしい役者さんだど思います。

ただ寡黙な、クールなドロボウ役ではなく、主人公の班目との掛け合い、あのダンディーな声のツッコみも静かで冷静で笑えてしまう部分でした。
主人公の班目の捕まえない姿に煙鴉の「何故捕まえない、寧ろつかまえろ」みたいな説得が面白かったけどあのお顔な分責められてる感じで多少の怖さもあり、戻ってきた場面にも逆に煙鴉の動転が見えてウケてしまいました。
遠藤さんの「怖い」みたいな部分も上手く使ってると思いました。

煙鴉という大泥棒の存在感を強烈に発していて警察官でやる気の無い斑目と対照的にしているので、とても面白可笑しく見られるようにされていると思いました。
また、斑目役をされている中島健人さんの演技力に合わせている気がするので、バランスが取れた構図になっていて、安心して見られるドラマに持っていっていると感じました。